きまぐれ発言

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羽田のハブ空港問題

2009-10-14 10:27:01 | Weblog
羽田のハブ空港問題        (009.10.14.)

民主党政権になって、一番大きな問題は、自民党政権下では、地域の利権との繫がりで、公共工事が一方的に進められ、どの事業も大赤字を垂れ流していても放置され続けた事ではないでしょうか。

公共工事の規模の大きいものは、ダム工事・干拓事業・道路建設・橋梁建設・等々があるが、どの工事も失敗、赤字、政治問題化しているものが非常に多い。

其れと同じような事で空港建設の問題がある。

空港建設は、大きな用地買収と、利用者による利用効率が建設を左右する重要な要素である、しかしながら、地域の政治的要素のよって、作りたいと計画されると投資効果が見込まれなくても強行される例が非常に多い。

そして、就航する航空会社も営業利益が見込まれなくても、政治的圧力によって、就航させられると言う、昔の国鉄のような扱いで、今日に来ている。

日本航空は、日本を代表する航空会社であるが、今日大赤字で、この救済に前原国土交通大臣も、従来のような、再建計画では、単なる延命救済にすぎず、元凶である日航関連に住み着く利権集団を解体した、徹底改革を行う事が必要と宣言している。

其れと関連して、日本の空港、特に羽田空港は、東アジアの中心的存在であって、国際的にもハブ空港としての働きがあったが、今やその中心は、韓国や香港の空港に奪われている状態である。

その様な事を考え、羽田空港を国内線だけではなく、国際線の発着を認めたハブ空港化を提案している。羽田には、来年10月には2500メートルの滑走路が一本増設になることからも、都心に近く便利で、利用客の観点からも申し分の無い意見であるが、此れには成田空港を擁する、千葉県の森田健作知事が猛反発を示している。

また、大阪は大阪で、関空をハブ空港にと橋下知事がごねているようだ。夫々の県知事が県の利益を代表して発言するのは理解できるが、羽田の利用率から考えても国際空港として外国人旅行客の立場からも至極当然の事であると思う。

この様な、至極当然であると思う事が、政治の力で曲げられて来た事が、今まで、日本の空港を不利な状態にしてきた事で、日本航空もその被害の渦中にあると思われる。

八っ場ダムの問題も、今までが自民党政権下で進められていただけに、前原大臣への風当たりは相当なものがあるが、反対している人たちも国家の未来を考えた、立場から考え直して、問題は、地域の住民の今後の生活に展望のある対策を、与野党共に良い方策を考える事が、必要で其れしか解決の道は無いと思います。

国家の大きな転換点に立っている現在は、与野党が喧嘩をしている時ではありません。一歩高い見地から、国家の建直しに努力を結集する事ではないでしょうか。
(えびなたろう)