きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

緑のダムの建設を

2009-10-11 14:38:34 | Weblog

緑のダムの建設を        (009.10.11.)

日本国内でのダムは2800以上あると言われています。中には、治水・利水のために必要なものもありますが、近年では対策技術も進み、ダム建設が自然を破壊する事を嫌い、他の方法で、治水・利水の効果を上げている方法があります。

日本においては、ダム建設が膨大な工事費を必要とするところから、土木建設業界では長期にわたって仕事量の確保につながり、歓迎されるところで、計画途中で、その必要性がなくなっても途中で中止することは殆どなく、遣りかけた物はやってしまうという事が、罷り通っていた。

従って、ダムは完成しても、コンクリートで固められた山間の風景しか残らず、昔の様な水のきれいな渓谷や、天然の風景はもはや、影も形も残らない状態になってしまっている。

そして、ダムの維持費は、湖底に溜まったごみや堆積物の排除に、また台風の後には大量の流木で堰き止められた雑木の除去に数億単位の金がかかるといわれる。ダムは今や税金の無駄使いの代表として言われている。

今回新政権が発足し、白紙の状態から見直しを行い必要が無いと認められたものは、原則廃止に向けた、決断を実行しない限り禍根を未来に残す事になると思います。

外国では、日本の様にやたらとダム作りを遣っているところはなく、森林による保水の効力を持たせる政策が取られている。

日本では、森林の手入れが悪く、林業界に若年の人手が少なく、殆どが放置されている森林が多い、したがって山は荒れ果て、倒木や土砂崩れの原因になっている。

その一番の原因は、森林の手入れが十分でなく、下草を刈り、間伐を行い、密集した木を倒す等々、常に手入れが必要で、其れにより、保水力を高める事が、災害を防ぐ事に繋がっているのです。

今後日本の国内消費率を上げる意味からも、輸入材を減らし、国内林業を活性化させる事を考え、魅力ある産業として育てていって欲しいと思います。

昨年以来の雇用情勢は最悪の状態に来ている事を思えば、土建業界からの人材を林業部門に振り向けることを考えてはいかがでしょう。
(えびなたろう)