きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

リスボン条約が示すもの

2009-10-04 11:43:40 | Weblog
リスボン条約が示すもの        (009.10.04.)

欧州27カ国がリスボン条約の基に一つに纏まり「連邦国家」として、「欧州憲法」や「EU旗・歌」なども作り、大統領や外相などの創設も行われるという壮大な計画である。

この「連邦国家」計画に付いては、当然参加27カ国、全ての合意がないと進まない話しであるが、此れまで何回も論議されてきていたが、人口わずか1%に満たないアイルランドだけが反対し宙に浮いていた問題であった。

しかし、今回の世界金融危機に対し、アイルランド一国だけで対応しきれない事を悟り、国民の間でもEU単一通貨(ユーロ)による、衝撃緩和を経験し、欧州統合の必要性を認識した機運が高まってきたことと、何時までも反対する事による除外を恐れ、昨日(3日)行われた国民投票によって、「リスボン条約」の批准が圧倒的な賛成多数で決定されたのである。

この事は、国際的にも活気的なことで、アイルランド国民の「一国主義」からの目覚めが、世界的な金融危機を通じて、初めて経験した事で、昔の様な自国だけの主張だけでは遣って行けない事を悟ったのである。

今世紀になって、世界の情報は、IT技術によって、国境が無くなり、瞬時に世界中に情報が流れる。金融経済の問題も、瞬時に情報がながれ、それに伴う株価についても、世界に波及して行く。

此れが、21世紀の世界で、世界中の国々が、お互いに共存共栄を模索し、世界の協調が必要になってきた証拠である。

経済問題だけではありません、環境問題、食料問題、エネルギー問題、等々世界的な大問題が山積している。
とても、戦争なんか遣っている暇はありません。

鳩山総理の、「東アジア共同体」構想もアジア地域の共存共栄を、関係各国がサミットを通じて話し合いする事が必要ではないでしょうか。
(えびなたろう)