虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

地図の○○

2009年11月26日 | Weblog

総理大臣の、献金問題がニュースになっている。

総理大臣は、経済的に恵まれた生活だったので、お金の管理には疎かった、みたいな説明をしていた。

一代で金持ちになった人なら、管理だとか税金だとかには人一倍うるさいだろうとは思うが、

何代も続けば、さもありなんとも思う。

金持ちになったことがないので、まったく想像だが、

昔、天皇が都を右から左に移すのは、そうとうなお金というか、財産が必要だったに違いないが、

おそらく余分なことは考えずにそのときの気分か、占いかによって決めたんだろうと、思う。

お金持ちの感覚を、そうではない人々がコメントするのは、どうも的外れな感じがする。

 

今はもう、どこで何をしているのか、さっぱり分からないが、

20代前半から世界を旅している友人がいた。その世界では、「地図の○○」と言われていた。

彼は、お寺の息子で、バイトを半年くらいやってお金をためて、世界を旅行していた。

バイトは主にNYで、皿洗いや、庭の手入れで、当時はお金はすぐにたまったらしい。

お金の心配は、旅行のためで、生活のための心配はしない、感じだった。

何回か、ペルーも訪れてくれて、一緒に食事もしていた。

とても優しく、おとなしくて世界を旅行している男には見えなかったが、

普通の生活には魅力を感じなかったのかもしれない。

 

旅行中は、たいていは日系のペンションを利用している。

ペンションには、そういった旅行家がつづったノートがおいてある。

そのノートには、いまでは名の売れた人々の文章が残っている、

と教えてくれた。

彼も、訪れた場所を、明細な地図とともに文章を残している。その地図はかなり正確で、そのために仲間からは「地図の○○」と呼ばれたらしい。

昔からのペンションが、いまでも健在なら、それらのノートも残っているだろう。

もしかしたら、けっこう貴重なものかもしれない。

 

彼は、世を捨てて旅をしている、あるいは、していたわけではないが、

生活のためのお金の心配をしないことや、お金について余分なことを考えないところが、

育ちのよさが表れている。

総理大臣の、説明から、昔の友人を思い出してしまった。

日記@BlogRanking          

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コメント (2)
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