虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

父娘

2016年03月13日 | Weblog

35年前、リマの空港に着いたとき、飛行機から降りると、異様なにおいがした。

日本には似たにおいがないから、説明できない。

異様だから、心地いいものではない。

現在は、その異様なにおいは感じない。

 

ホルヘチャベス空港(リマ)からホテルに向かう途中、とにかく高いビルが見当たらなかった。

せいぜい5階程度で、街中は暗かった。

とんでもないところにきてしまったと思った。

臭いはより強くなっていた。

 

2、3日すると、知り合いが、日系新聞社に挨拶に連れて行ってくれた。

近くに昔の東京銀行もあった。

支店長がテロにあったことは、もう忘れ去られてしまっているだろう。

テロリストは、慌てない。走らない。歩くと聞いた。

この近くは、においがきつい。

大道商人が、道路わきにひしめき合っている。現在はもう退去している。

近くにトイレはない。大勢の商人たちは垂れ流しだろう。

油でなにかを揚げている。食べ物だ。これが臭い。とにかく臭い。

ペルーの独特のにおいだと、言えた。

 

油は、魚からとった油で、これで揚げる。

レストランでも同じ油を使う。

このにおいは、しばらく続いたが、いつしか、植物性のあぶらに代わって、臭いは消えた。

日本食レストランもあったが、てんぷらの類は、しばらく口にできなかった。

 

今のペルーは違う。

道路は清掃され、ゴミは落ちていない。

臭いにおいはない。

レストランは立ち並び、どこも盛況だ。

 

こうなった、礎を築いたのは、あのフジモリさんだろうと、ひそかに想像している。

4月に大統領選挙がある。

さて、フジモリさんの娘さん、ケイコ フジモリさんは、現在はけっこういい支持率だというが、どうだろうか。

一回で当選するには50%以上をとらなければならないが、これは難しい。2番になることは可能性がある。

2番になれば、決戦選挙に臨める。

父娘で大統領になるかもしれない。

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国歌は歌わない

2016年03月09日 | Weblog

昔、20年ほど前か、ペルー人の青年を日本に招待したことがあった。

成田空港に到着し、バスに乗るため外に出ると、開口一番、

「ずいぶん汚いバスだな」

と、こう言った。

つい、口をあんぐり開け、彼の顔を見てしまった。

ちなみに、ペルーは途上国で貧富の差が激しく、通常のバスには、おそらく、初めての日本人は乗れないだろうと思う。

 

「パリの地下鉄は汚くて、駅にはタバコの吸い殻が山のようになっている」

とフランス人に言ったら、

「東京はごちゃごちゃして汚い」

と返された。

 

外国の人は、自国を悪く言う人は、まずいない。

そこへいくと、日本人は、日本について悪口を言う、悪口というと語弊があるが、批判というか非難というか、とにかく日本の悪いところを指摘する。そんなタイプの日本人が、しかもインテリやコメンテーターなどに多い。

議員の先生方の中にも、意外と多くいる。

外国の人には、これって、かなり理解に苦しむ現象だろう。

 

動画だったか、テレビだった、

どこかの大学の学長さんが、

「卒業式で国歌は歌わない」

と、そう宣言したそうだ。

この大学、国立のようだ。

このひと、どんな思想を持っているのか知らない。たぶん、いい歳であろうと思うが、いい大人がって、思ってしまう。

憎んだり、蔑んだり、嫉妬したり、あるいは愛されたり、思いやりを感じたり、些細なことや大事な時に助けてもらったり、

一人では生きてはいけないことを、イヤというほどわかっているはずの年齢だと思う。

衣食住に足りていても、大きなお世話だが、気の毒な人生を送っているんだろうなと感じてしまった。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

向き不向き、順番

2016年03月06日 | Weblog

順番って、けっこう大事で、

大阪の友人が、たこ焼きを作るときは、まずタコを入れるそうだ。

シャツのボタンの掛け違いって、歌詞があったが、まさにそれで、

間違ったその時点では気が付かない。最後までいって、初めて気が付く。しかも、一度はめたボタンをすべて外さなければならない。

間違うと、倍以上の時間がかかる。

 

自民党とはいえ、個々の議員の考えには天地の開きがある。なかには、民主党や社民党のほうが近いという先生もいるだろう。

河野談話でおなじみの河野さん、あのかた、いまだに、河野談話を広めている。

広めるなら、個人の感覚や、想像ではなく、根拠を示さなければならないだろう。

言葉だけなら何でも言える。

自民党、というだけで信用すると痛い目を見る。

 

Nさんという、僕にとっては、不思議な女性がいた。

もう会うことはないが、奇妙な魅力をもった女性だった。

頭脳明晰で、なんというか、門戸は広いが、芯は固いという印象だった。

こういう性格の人って、政治家には向いているなあ、と思う。

 

向き不向き、順番、これが合致すれば、いい人生を歩めるような気がする。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする