虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

悪夢の再現

2009年11月18日 | Weblog

ペルーの治安が悪い時代、現大統領の、前回の政権のときだった。

テロの跳梁跋扈はすざまじかった。

当時、仲のいい友人が誘拐された。

家族からすぐ連絡が、入った。誘拐されると言う覚悟をしていたが、とうとう事実になってしまった、と悲愴な声だった。

僕にはかける言葉も無かった。

テロリストは、目的の人物の行動パターンを徹底的に調査する。1年に渡ることもある。

狙われたら、防ぎようが無い。

テロリストは、思想で動く。だから、誘拐してもやたら殺さない。

半年や1年は幽閉されるが、友人はひと月も満たないうちに解放された。

後で話を聞くと、一週間目から、テロリストは優しく接してくれたそうだ。

彼らの要求は、

お金と指定された住民への食料の配布などだった。

毎日が危険と隣りあわせだった。

 

また最近、テロリストが出てきた、と話を聞いた。悪夢の再現かもしれない。

思想的なものなのか、それとも単にテロリストを標榜しているだけなのか、不明だ。

多分、想像するに、思想的なテロリストの名前をかたっているだけだろう、と思う。

20年前、30年前はペルーは、貧富の差が激しすぎた。

思想的なテロリストがいつ出てもおかしくない状況だったが、

組織化が進んだのは、1985年と、他の国々に比べて遅すぎる。

これは、しかし、なぜ遅かったのか研究に値するテーマだと思うが、明確な回答は、まだ分からない。

現代のペルーは、思想的なテロリストがまた組織されるような状況にはないと、考えているが、

貧民層が、再び増え、虐げられるような社会になれば、また出現してくるだろう。

そして、これは、けっして他国のことではなく、日本でも同じだろうと思う。

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