虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

与えた傷

2009年11月19日 | Weblog

ペルー人の友人と、電車に乗った。

外を見ている。

鉄橋をわたったとき、いくつかの青いシートを見つけた。

「あれはなんですか?」

「あれは・・・、ホームレス、ですね」 

友人は驚いた。こんなにも豊かな日本に、家の無い日本人がいることが信じられない様子だった。

地方に行けば、家を失った外国人も多いことを、説明した。

さらに、

年老いた受刑者は、冷暖房の聞いた場所に、栄養を考えた食事を提供され、適度な運動や仕事まで与えられて、生活している。が、

何年も税金を納め、なにも悪いことをせずに、生きてきた人が、仕事を失って生活保護を訴え、

「おにぎり」を食べたい、と書置きを残してアパートで餓死する人も一方ではいることを、話した。

恐ろしいまでのブラックユーモアだ。

 

心の傷は、なかなか消えない。

傷を持たない人は、おそらくいないだろう。だれもが、受けた傷、与えた傷を心にもっている。

受けた傷は、信頼している相手から受けたのなら、なおさらきつい。

与えた傷は、認識できた場合のみ、傷として残るが、

知らず識らずに与えた傷のほうが、実は、多いが、気が付く人はいない。

 

受けた傷は、相手を許せるようになれば、あるいは自分次第で浅くなるが、

意識できる与えた傷は、年月と共に深くなるし、癒されることが無い。

 

日記@BlogRanking   男の子2          

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コメント (2)
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