現大統領のアラン ガルシアが、フジモリ大統領の直前の政権を握っていたとき、ペルーのテロは本格化した。
その当時の話を聞いた。
笑って話をしていたが、笑って思い出を語れれば、もういい時代だ、ということになる。
フジモリ大統領は、テロの鎮圧に成功したが、
その罪で服役している。
夜になると、ワラルの街中をテロ団が行進を始める。
家々の戸を叩いて、行進に参加させる。拒否はできない。
一団は100人以上で一組。何組も行進をする。
恐怖の瞬間で、人々は眠れない夜をすごす。
警察はなにもできない。考えられない事態だ。
テロリスタは、人影に潜んでいるわけではない。日常は普通の生活者とかわらない。
当時は、毎日どこかで警察官や長と名のつく立場の人々が殺されていた。
有名な企業のはいったビルや送電線の爆破も、日常的に発生し、一般民衆が犠牲になっていた。
資金調達のための誘拐も頻発。
テロの慰安婦要員、少女たちの誘拐も重なった。
地方の町では、麻薬常習者や女装した街娼が次々殺されていた。
軍隊で、フジモリ政権はテロを一掃したが、一掃の中に一般人がはいっていた。これがやりすぎになった、と判断され、有罪。
街中の壁には、「フジモリ 無罪」とのキャンペーンがまだ色あざかに残っている。