虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

絶対

2016年06月19日 | Weblog

ヘイトスピーチって、ヘイトを発する側には立てないが、

ヘイトされる側にも、それなりの理由が明らかに存在する。

 

ブラジルやペルー、パラグアイには日系人が多く住んでいる。

どの国でも、日系人は「ヘイト」の対象とはならず、尊敬の対象になっている。

もちろん否定的な見解もあるが、唾棄されるほどではない。

こういった事実は見逃せない。

もし、移住した日本人が、よく殺人事件をおこしたり、犯罪集団を結成したり、現地社会に否定的な存在、つまりその国の伝統や習慣文化などに従わず、権利だけを叫べば、

ブラジル人だって、ペルー人だって、そりゃあ、ヘイトするだろうと思う。

 

仏教に多少興味があるが、3000年近い歴史があるだろうか。

一神教はじめ、部族の神話の類や言い伝えには、世界や人間の始まりがあるが、

仏教は、それには触れない。

これだけで、仏教は現実主義だなと思う。

死んでからのことや、先祖の因縁などと、今の生活とのかかわりあいと程遠い感覚があるが、

実際には、今をどうするかに主眼が置かれているような気がする。

 

一神教の世界、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教などが日本に、というか日本人にそれほど受容されなかったのは、

やはり神道というか、日本人の一種の宗教観の影響だろうか。

なんの本だったか、誰だったか、忘れたが、

江戸時代、宣教師が町人にキリスト教を説明したが、町人は、

「キリスト教で、俺は救済されるが、死んだ親父はどうなんだ?」

と質問する。

「そりゃあ、だめだ」

と宣教師は回答するが、

「なんだ、キリスト教は随分と心の狭い神様なんだな」

と言って、拒絶する。

宣教師は、これに懲りて、本国に日本での布教には、相当に勉強した宣教師が日本人には必要だとの書簡を本国に送っているという。

こんな話を読んだ記憶がある。

ちょっと笑ってしまう。

 

日本には職人気質というか、家業を何代にもわたって継ぐ文化というか、価値観がある。

そのため、椅子一つ、爪切り一つつくるのに、丹精込めるし、出来栄えに凝る。

これが技術力の源泉だろうと想像している。

しかし、この価値観は、大金持ちになるとか、より規模を大きくするとかの発想が抜けている。

それよりも一つの製品に価値観を見出し、その裏打ちとして食べていければという家族の大事さ、個人の人生があるように思う。

絶対観が昔から日本人にはなかったからだろうか。

 

 

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内面から

2016年06月11日 | Weblog

一週間があっという間に経過する。

毎日働いているからか、とにかく早い。

朝は、死の淵かと思う。

 

人間は成長しないと思う。自分だけがそうか、と思ったりするが、どうもみんな同じようだ。

都知事は最高学府を修了した頭脳明晰な人だ。

それが、やっていること、説明すること、なにもかもおかしい。

最高学府も、人間を成長させないと、よくわかる。

この人、羞恥心が限りなくゼロに近い人だなと思うが、

もしかして、羞恥心を見せるTPOが、一般の日本人とは、かなり異なるのかも。

 

沖縄の知事も、都知事と似たような印象で、

どうも、そんな先生方が目立つ。

特に、民進党の中に多い。

この人たちは、集団的自衛権には反対で、みんな同じ「顔」をしている印象だ。

あの宗教団体の信者の「顔」がみんな同じように見えるのと、まるで一緒だ。

反対の最大の理由は、理屈をはるかに超えた内面的な、精神的なところに由来するのだろう。

 

こんな人たちがなぜ当選してくるんだろうか、それが不思議だが、

単に「知らなかった」だけかもしれない。そう思っている。

 

 

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詐欺師

2016年06月04日 | Weblog

昨日はいい天気で、快適だった。

こんな日が続くといいなあ、と思うがそれは無理な希望だろう。

一刻の快適を享受。

 

都知事って、はやり普通の日本人とはかなり異なる。

介護の専門家のような口ぶりだったが、身内から介護の「か」の字もしてないことがばらされた。

頭脳明晰は、うらやましい話で、経験がなくともそれらしく文章を書いてしまうのは、

生来の魂胆みたいなものだろう。

 

昔、世界をオートバイで旅行している男が、ペルーの僕の事務所を訪ねてきたことがあった。

オートバイは、説明と情熱でメーカーからもらったものだという。

これだけでも大したものだと思う。

彼は本を書いたという。

自分の経験を本にしたそうだが、

頭のいい人は、他人の話から、際限なく文章を書けるが、素人は経験したことを書けばいいと、

言っていた。

 

何が本当なのか、わからないことが多い。

安倍政権の失策を主張するコメンテーターや専門家。

方や支持する専門家。

話だけきいていれば、どっちもそんなものかと思ってしまう。

聴く側の知識は、コメンテーターよりはるかに少ないから、仕方ない。

 

判断の仕方は、自分の場合は、

説明のうまい人、話の上手い人は、まず信用しないことにしている。

 

詐欺師は、上手い。

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