虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

盗むこと

2012年04月27日 | Weblog

近所のスーパーは毎日万引きがあるという。話を知人から聞いた。

このスーパーは、万引きGメンを常駐させているわけではなく、ときどき頼んで検挙してもらっているらしい。

Gメンは若い女性であったり、年寄りの男性であったり、さまざまだという。

この前は一日で5、6人が捕まって、交番からそのたびにお巡りさんがきて、

面倒くさくなったお巡りさんがスーパーで見張りをしたそうだ。

 

テレビで時々万引き特集をやっているが、仕方なしに万引きをした、という事情ではなく、どうも癖というか、習慣というかなんというか警察の厄介になることや恥だということをよく理解したうえで、やっているように思える。

お店の人が叱って、諄々と説明をしているが、そんなことはよ~~く分かっているらしく、うなだれて聞いている。

 

ペルーで経験したことは、経済的に困っていない人でも、「そこ」に物があれば自然と手が出る文化ということだった。おそらく、そうでもしないと生きるのが難しい環境だったのだろうと思う。

インカの時代から「盗むな」ということが言われているし、ペルーという国を盗んだのはスペイン人だ。

もちろん盗みは犯罪だということもよく理解しているが、「そこ」にあるものがボールペンでももっていくし、

仮に借りたとしても、返さない。借りることはもらうことと同義語でもある。だからなのか、スペイン語には借りるの反対語が存在しない。

こんなところから、ドロボーに入られても警察から、

「盗まれる側が悪い」

ということになる。

 

生きる環境が難しくなると、そうならざるを得ない。

友人がアメリカに駐在し、いきなりドロボーに入られた。すぐ警察に訴えると、件の言葉をポリスから言われたと、昔話してくれた。

盗む方が悪いのか、盗まれる方がバカなのか、どうも社会環境できまるようだが、

普通に生きている人にとっては、盗む方が悪いに決まっている社会であってほしいと願うが、

いつまでも続くとは限らないような気がする

 

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経済が発展しなくとも

2012年04月21日 | Weblog

働かなくとも、飯が食えるシステムはいいと思う。

一生懸命働いて、お金を儲けることが好きな人はどんどん働けばいいし、

最低の生活さえできれば、それでいいと思う人も多くいるだろう。

ベイシックインカムの考えは、どんなものになるか想像できないがやってみる価値はあるだろうと思う。

 

文明が発達し、生活が便利になっても、それで人間そのものまで発達するとは言えない。

あいかわらず事件は起こるし、犯罪が減るわけでもないし、みんなが思いやりをもった社会になるわけでもない。

どうも殺伐とした社会、尊厳だの、尊敬だのが薄れた社会になっていくような気がしている。

アメリカはお金儲けが巧いと頭がいいと表現されると聞いたことがある。

ハーバードを出ようが金儲けが下手なら、頭がいいとは言われない。

日本とはちょっと違うが、こんなところに国民性というか、国のあり方や社会の価値観があって、面白いと思う。

が、傍見て面白いと感じるのであって、日本も同じようになれば、ちょっと辛いのではないか。

日本人には馴染めないだろう。

ところが、だんだん近づいているような、気がしている。

 

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ポ~~ンと

2012年04月17日 | Weblog

放射線汚染の酷さや、対策が進んでいないことが最近よく報道されるようになった。

なぜ、どんどん進まないのか不思議で、どこか遠い国の出来事のような気がする。

IMFにはなん兆円もぽ~~んと拠出する割には、

日本国民を救うためには、とにかくお金をつかいたくないことがよくわかる。

健康や命がお金よりも大事だというのは、国を牛耳っている人々にとってということで、国民は彼らの犠牲でしかない、こともよく分かる。

 

ところで、二本松市のゴルフ場の訴訟問題は、どうなったのだろうか。放射性物質は無主物だから、勝手に除染してくれって話、あのあとまだ無主物だとか、言っているんだろうか。

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ブラックユーモアはもういらない

2012年04月13日 | Weblog

時々訪問するブログがある。

長々と社会情勢を書いたものから、ほんの数行足らずで心境を吐露したもので、

前者は勉強になるし、後者は「うんうん」と頷いてしまう。

 

どうもレバー刺しが6月には禁止なるらしい。

これまでどのくらい事故があったのか、あるいは亡くなってしまった人がいたのか、

禁止にしなければならない程危険な食べ方だったのか、報道を聞いているだけでは分からない。

比較は無意味だろうが、

レバー刺しより、原発事故被害者の方が多いだろう。

被曝する必要などまったくなかったのに被曝させられたり、

原発処理にあたっている下請けの下請けの、そのまた下請けの作業員の方々へのピンハネや労働の問題など、東電や政府は、黙って語らず、放置したままだし、とても英雄に対する処遇だとは思われない。

大手のマスコミも取り上げる気はないらしい。

今でも放射線が漏れているというし、国民栄誉賞に値する、日本国民を守っている人々をもっと大切にして欲しいと願う。

こっちは再稼働に向け、政治判断をするような勢いだ。

どうでもいい方は最悪を危惧して、禁止するというし、一方は原発事故などなかったかのように再稼働とは、

ブラックユーモアは、もういらない。

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攘夷はどうなったか?

2012年04月11日 | Weblog

原発事故から時間が経過したが、

事故直後のスピーディー情報を隠し、無用な被曝をさせた当時の官邸、政府、保安院の「責任」や「罪」はどうなったのか、

不思議だ。

法律のことはさっぱり分からないが、せめて、当時避難する方向が不明で被曝した人々で訴訟を起こさないのか、と思うがどうなっているんだろうか。

さらに当初からメルトダウンの可能性を示唆した専門家の発言を無視した前者たちの「責任」もまったく問われていない。

何故、なにも責任を問われないのか、その理屈が不明だ。

だれか明快な回答をして欲しいと思うが、なかなか回答に巡り合えない。

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中学の先生

2012年04月06日 | Weblog

中学生の時、ホームルームがあった。

今でも覚えているが、校則に違反したり、先生の注意を無視したりする行為について、 話し合いがもたれた。

「なにかしらの罰則を決めるしかないと思います」

と、ある生徒が発言した。すると、

「罰則よりも、何故そういった行為をするのか、話し合って直していくほうがいいと思う」

と、またある生徒が言った。

時間が来て、先生が感想をいった。

「罰則よりも、納得するまで話し合うのがいいと思う」

とまとめた。

このとき、中学生ではあったが、誰もが、先生は甘いと感じたという。

 

警察の不祥事というか、怠慢というか、対処しなった結果として、殺害されてしまったり、死体を遺棄されたりしたことが報道された。

何度も警察に訴えたが真剣にはとり合ってくれなかったという。

警察は目に見える現実として「事件」が発覚しないと動かない、心配や予想だけではなかなかとり合ってくれないということは知っていたが、

「妄想」

の一言で片づけるのは、職務というか、警察の規則には違反しないのか、と考えてしまう。

思うに、利益や節約を考えなくとも自動的に給料を得ることができる職業を羨望してしまう。

警察官は、一般とは違った使命感を要請され、しかも暇な方がいいという一種矛盾した職業で、

暇の中に緊張感を持つことは、難しいが、もうすこしなんとかならないか、と思う。

 

コンビニで万引きをした高校生が捕まった。

店の人は、親に連絡。親はすぐ駆けつけ、開口一番、

「なんてこった。高校生が万引きするまで注意せず、万引きするまで待っていたのか」

と、お店の人をどなったというが、

はるか昔の中学の先生と同じことを、言っていると思った。

 日記@BlogRanking

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