虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

今が一番か

2010年04月30日 | Weblog

GWはどこにも行かないことを決めた。

正確に言えば、行けない、だけだが。

 

ペルーは、1年勤務すると、一ヶ月の休暇をとることができる。

13ヶ月目の休暇というわけだが、もちろん給料もちゃんと支払われる。

もし仕事をするようなことになれば、13ヶ月目の給料は倍になる。

社員には、けっこうな制度というか、法律だが、これは遵守しているところが多い。もともと給料が安いので、当然といえば当然だが、

結局はこれが社員自らが自分の首を絞めている現実にはなかなか気が付かない。

国民性といえば、それまでだが、変化には長い年月が必要だろう。

 

どんなに辛い、苦しいことでも、

「あの時はくるしかったなあ」

と、「思い出」にしてしまえば、「今」はいいということだから、幸いだが、この逆は悲しい。

どんなに素晴らしいことであっても、

「あのときは良かった」

と、「思い出」になってしまえば、「今」それほどでもないことになる。

どちらもけっこう年齢を重ねての「思い出」だが、

一番は「今が最高」と思える人生かもしれない。

 

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高い高い

2010年04月29日 | Weblog

住んでいるマンションの斜め向かいに、東京スカイツリーが見える。

かなり高くなった。まだ、この倍の高さになる。

空気が清澄のときは、スカイツリーのもう少し左に、富士山も見える。

富士山の脇に、東京タワーも見える。

          

見た感じが、細すぎる。大丈夫かな、と思ってしまう。

それにしても、人間は高いものや、高いところが好きだな、と思う。

もしかしたら本能かもしれない。

高いところにいると、なんとなく辺りを睥睨する感覚になるからだろうか。

 

ペルーでは、普通の家庭、・・・といってもペルーではいわゆる中間層がないので、裕福か貧乏の二種類しかない。ここでいう普通とは裕福の部類になるが、裕福の中は中で極端に裕福さに差があるが、

普通の家庭は多く場合、「女中」を雇う。今では女中は、差別用語らしいが、感覚的にはお手伝いさんとか家政婦とは違う。

女中は清掃や洗濯専門、子守、料理などに分かれる。

ちょっといいアパートや家なら、女中が寝泊りできる部屋が一つ備え付けられている。

女中になるのは、田舎から出てきた、教育を受けなかった女性が多い。

日本人駐在員は、ほぼ100%女中を雇う。

僕も、雇っていた。

あるとき、友人が、

「女中は絶対に主人より高い部屋に住まわせてはイケナイ」

と言われた。

そうは言われても、借家だから、なかには屋上に女中の部屋を備えている場合がある。このような家は借りない方がいいという。

主人より高い場所に住むと、だんだんと、知らないうちに、自分の立場がわからなくなってしまうからだ、と説明してくれた。

この感覚は、実際体験してみないと、なかなか分からないが、

長い年月をかけた人間の本質をついた知恵のような気がした。

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我流ローストビーフ

2010年04月28日 | Weblog

先日、3月、4月生まれが4人もいるので、まとめて誕生会をやった。

料理は結構好きだが、家族から評判のいいのは、少ない。それでも、今回、

頼まれた料理は、ローストビーフだ。

本当は、ペルーの代表的料理、セビッチェに自信があったのだが。

さっそく、肉を購入。

出来上がったのが、下の写真。

 

 

           

かなり美味しく出来た。

本格的なローストビーフの作りかたは、知らないので、我流で作る。

1kgの、ステーキ用の肉を塊で用意する。

鍋に醤油を入れる。その中に桃とパインの100%ジュースを注ぐ。量は適当。

沖縄でなくてもまったく構わないが黒砂糖を、かなり放り込む。

ウォッカがあれば一番いいが、日本酒でもOK、これも適当に。

あとは、棒状のシナモンや、クラボ、たまねぎ、などを加えたら最高だ。

肉を全面焼いてから、軽く沸騰している鍋に肉を入れる。

時間は、10分だ。火を止めて、そのまま5~6分くらい放置。

肉を取り出して、そのまま放置。

肉が冷えるまで、さっきの汁を適当にとって、味を調えながら煮詰めれば、ソースの完成だ。

 

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蚕食

2010年04月27日 | Weblog

子ども手当ては、現実に子どもがいる人には、ありがたい政策だが、

丁度、子ども全員が高校生になってしまう家庭は、ちと残念だ。

養子縁組の書類を揃えた韓国人が申請にいった話がニュースになっていたが、

日本の取り決めは、「悪いことはしないものだ」ということが前提になっているので、当然このてあいは後を絶たずに出現してくるだろう。

砂糖に群がる蟻のように。

それにしても、大学を出て、仕事にも研鑽を積んだ人々がこんなにザル法にも似た取り決め作成するとは、驚きである。

仕事を真面目にしてやっていないか、想像力が極端に欠如しているのか、国民を馬鹿にしているのか、もともと頭が回転しないのか、

子ども手当は、子供のおつかいと変わらない。

 

ところが、僕のようなド素人が気がつくことだから、当然海千山千の政治家や官僚なら、百も承知なはず。

だから子ども手当の目的は違うところにあるのだろうと思う。

 

これほどの外国人が日本列島に生活しているのは、大和朝廷以来、というかそれ以前を含めても、初めてだろう。

出生率がなかなか上がらない日本は、繁殖率で劣る。

蚕食は、人々が気がつないうちに進んでいく。

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たわごと 1

2010年04月26日 | Weblog

死んだ後の世界があるなら、死んでから考えても遅くはないだろう、

と考えてはいるが、年のせいか、せんないことだが、死んだらどうなるんだろうと、時に考えてしまう。

今までにも学問的研鑽を積んだ人々が死後の世界について研究はしているが、それほどポピュラーでもない。

死んだ後の世界があるならば、

肉体は多分持たないだろうが、結局この世と「連続」しているわけだから、この世の人生の「実績」の影響が全く無い、リセットされるとは考えにくい、そして死んだらそれで終わり、ということもない。

もっとも、実績によって、死後の世界の行き先が決まる、とも思っていないが、

あの世が事実としてあるなら、当然物理学というか数学というか、が通用するわけだから、

なんらかの影響はあるだろうと思う。

死後の世界は、まだ信じるだとか、信じないだとかの範疇に属することがらだろうが、例えばヒンズー教徒などに言わせれば、

「そんなに甘いもんじゃないぞ」

ということになるだろう。

自分自身も、そう思っている。

 

死後の世界が、存在すると証明されれば、例えば自殺する人が、多くなるだろうか、それとも少なくなるだろうか。

あるいは、人を殺す行為、戦争や争いなどは、多くなるだろうか、少なくなるだろうか。

まったく想像がつかない。

死後の世界の実態によっては、この世の生き方にまで、おおきな影響を及ぼすことは間違いないだろう。

ならば、人間が人間のままで生きるためには、死後の世界などは、あるとも、ないとも証明されない方が、いいかもしれない。

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黄金帝国

2010年04月25日 | Weblog

「インカ帝国探検記」を、ペルーのガイドさんから頂いて読んだ。

カタカナが多くて、面倒くさいが、ペルー旅行をするなら、ざっとでも眼を通すと、観光が一段と面白くなるだろう。

 

征服者達が大量の金品を奪っても、金はまだまだあった。

その隠した金塊を実際に探し当てた話が、この本に紹介されている。

征服者ピサロの弟は、第8代のビラコチャ帝の墓を見つけて、金銀を得た。他のスペイン人たちも偶然に金を詰め込んだカメを発見している。

 

 

現代でも、ペルーには、あちこち、調査されていない遺跡がたくさんあるという話をよく聞く。

遺跡には、金製品が大量に埋まっていて、だれも手をつけていない。それというのも、遺跡を掘り返して、金品を奪おうという気持ちだと、魂というか、幽霊というか、超常現象に遭遇して誰も近づかないらしい。

征服当時でも、金銀を見つけた途端に、ぽっくり死んでしまった、という話がある。

こういった話は、宝探しにはつきものだが、

実際に、金塊が隠されているのは、事実だと言っていいだろう、と思う。

 

友人から聞いた話だが、

いまだにペルーでは政府のコントロールがきかない場所があるという。そこにはインディオが小さな村を形成していて、外部のものは入れないという。

彼らは、そこの場所こそ、地下に金の鉱脈が眠ると、先祖代々守護しているのだ、という。

事実かどうか知らないが、ペルーならあっても不思議ではない。

この本にも書いてあるが、

「噂に違わぬ黄金帝国だった」

と。

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インカコーラ

2010年04月23日 | Weblog

炭酸飲料はほとんど飲まないが、

ピザやパスタを食べるときは、時に炭酸飲料を飲む。

もっぱら三ツ矢サイダーだ。

コーラや他の炭酸は飲まない。

 

ペルーには、コカコーラやペプシよりも売れている炭酸飲料がある。

ペルー特産のインカコーラだ。色は黄色で、最初はちょっと引いてしまいそうになる。

独特の香りがあって、なかなかいける。

30代後半の友人がいる。本名は知らないが、マジーと呼んでいる。

スペイン系の、いわゆる白人になる。

彼女は、毎朝インカコーラを、朝食に飲む。毎朝だ。

だからか、かなり体重がある。

一度、インカコーラをやめるよう、言ったが、習慣だからやめられない、と言った。

食事に関しては、かなり貧しい。けっして貧乏ではないが、食べるものがかなり偏っている。

一度、毎日何を食べているか、訊ねると、ビタミンやたんぱく質、ミネラルが欠乏している、と思った。

どうも、お腹さえ一杯になれば、食べ物には興味がないようなのだ。

食事に、ある程度の執着心を持つことは大切なことだな、と思った。

 

アメリカで、太りすぎを防ぐために、炭酸飲料に税金をかけるらしいが、さもありなんと、おもった。

 

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ブレないインカ

2010年04月22日 | Weblog

よく軸がブレない人、発言がブレる、ということを聞く。

昨日言ったことと、今日の主張が違っては、確かに、普通の社会人では信用を失う。できるだけ言行一致が望ましい。が、

それも、実は日本の社会の中や、自分の生活範囲の話であって、日本以外では、「ブレる」のは当然だ。

「私を信用してください」

この言葉は、けっこう有名になって、マスコミでも取り上げて、首相を批判する際に使うが、

アメリカは、はなからそんなことは信用などはしていないだろう。ましてや言葉などは信用できない黒人の歴史が染み付いている大統領には、頭にも残らない。

 

日本の文化は中国や韓国のコピーだと、主張するが、

「パクリは中国の文化」

と、かんたんに開き直りができる。恥ずかしさを感じることはない。これが、おそらく世界の常識だろう。

かつては、さんざん植民地化していたヨーロッパの国々が、いまの中国のアフリカ政策を形を変えた植民地化だと、平気で批判する。

これが、常識なんだろう。

 

ブレない人、ブレない民族は、現代まで生き残ってはいないだろう。生き残っていても、秘かに、だろう。

ブレない人は、ブレる人を強くは批判はしない。

ブレる人は、他者のブレを強く指摘、批判する。

だから、生き残る。

インカ帝国が、わずかの人数を引き連れたピサロに征服された一番の理由は、たぶん、この「ブレない」民族としての生き方にあっただろうと、思っている。

 

あるとき、

ペルーである駐在員と仲良しになって、いろいろとりとめのない話をしたことがあった。

彼は、有名なメーカーで働いていた。

「社長はどの程度の給料なのかな?」

と問うと、

「5倍程度くらいかな」

と応じた。

つまり、日本は社長といえども、実際に家計にはいる金額は、一般社員とそれほど差がないことになる。

どんなに違っても10倍の違いはないだろう。

方や一般大衆車、一方は高級車程度のちがいだ。

とすると、日本は、資本主義社会であっても、事実上は、中国、旧ソ連などの共産主義国や社会主義国がなし得なかった報酬の平等化を、実現してしまった、ことになる。

これは、しかし、人類の歴史に刻まれるべく偉業だとおもうが、どうだろうか。

 

ペルーは、社長と一般社員との給料格差は100倍あっても、それは普通の話だ。

1万円と、100万円の差が当たり前だ、ということだ。がちがちの実力本位の社会だ。

いまでも、同じだろう。

今の日本は、どうだろうか。

だんだん、ペルーやアメリカに近づいているような気がする。

方や一般大衆車すら持てないが、一方は相変わらず高級車というわけだ。

本来は、たぶん、いまの現状が世界の常識、持てるものと、持てないものがくっきり分かれている、が、

日本がこうなることは、どこかに大きな落とし穴がありそうな気がする。

 

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インドに住む友人

2010年04月21日 | Weblog

昨夜、インドで生活している友人とチャットで話をした。

滅多にチャットしないのだが、メッセンジャーをつなげたら、いきなり入ってきた。

久しぶりだった。

インドに住んではいても国籍はペルーだ。

 

インドのニューデリーは、もうすでに43度。暑くて暑くて、今年は50度をかるく超すだろうと言っていた。

インドに駐在したことのある友人から聞くと、

冷房は効かない、車は窓を開けると熱風が入って、暑くても窓を閉めてはしる、そんな暑さだという。

経験のないことは、「へ~~」で終わってしまうが、想像を絶する。

インドは、不思議な国で、嫌だと思う人、大好きだ、という二つに極端にわかれてしまうそうだ。

関係のない人には、無駄に思えるが、

例えば20年も右腕を上げたままの修行者にお布施をして拝むとか、やたら自らの身体を傷つけるとか、

わけのわからないことに命をかけている人々がいる。

不思議としか、いいようがないらしい。

 

インドには一度も行ったことはないが、ある人が、

「知らなくてもいい国だ」

と、いったことを思い出した。

言われると、天の邪鬼だから行きたくなるが、友人たちは来年帰国するらしい。それまでには、なんとか機会をつくりたい。

 

 

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写真はきっかけ

2010年04月20日 | Weblog

年をとると、後悔することが多い。

それとも、後悔するから、年をとったのかもしれない。どっちでも違いはないが、

あれをしておけばよかった、これをしておけばよかった、とそればかりだ。

最も後悔の内容にもよるが、

写真を、もっと撮っておけばよかった、と思う。

家族で訪れた国はペルーを中心に、あちこち回った。外国を回るチャンスに恵まれたことは縁としか言いようがないので、その景色をもっと撮影しておけばと、後悔している。

カナリア諸島、イースター島、アマゾンに近い湖の町レシーフェ、マイアミのレジャーランドなど、

帰国すれば、家族で外国に出ることなど、そんな機会は滅多におとずれない。

特にジャズ発祥の地、ニューオリンズのジャズを奏でる店が立ち並んだ景色は懐かしいと思うが、写真がないのを残念に感じる。

ここだったか、子供たちと、やたら小麦粉臭い四角いドーナッツの、店頭パーフォーマンスを写真におさめておけばと、悔やんでいる。

若い頃は、写真で撮るよりも脳裏に焼き付ける方がいい、などと主張していたが、とんでもない話で、記憶はどんどん薄れる。

やはり写真で残すのが、はるかに映像がよみがえる。

人間は、忘れることはないという。単に、思い出す技術というか、方法がわからないだけだと、なにかで読んだ記憶がある。

そうだとすると、写真は、その大事なきっかけになる。

 

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NTTトーク大賞

2010年04月19日 | Weblog

6月に30名のペルー人が日本に来る。

日本のビザを取得出来るかどうか不明だが、全員にビザを与えてくれればと、思う。

日本でちょっとしたパーティーをするが、何か披露するものを考えているらしい。

踊りは、かつて奴隷だった黒人の秘められた悲しみを表現したネグロイデという踊り。ペルーの民族舞踊のマリネーラ、それから地酒のピスコからつくったピスコサワーという甘く、酸っぱいカクテル。

心がはずんでいることだろう。

 

20年ほど前、「NTTふれあいトーク大賞100選」に応募したことがあった。

選出されるとは思っていなかったが、運良く選ばれて100人の中にはいった。

読み返してみると、JICA派遣の日本人3名がテロに殺害され、治安の悪化が日に日に増している頃だった。

当時にくらべれば、現代ペルーは、天国とも言える。隔世の感だ。

 

テロや争いはいつの時代もなくならないし、自分の責任ではないのに、苦しまなければならない。

日本でも、ペルーでも同じで、一般庶民は大きなことは望まない。

いま、目の前にある簡単なことが何事もなくすすんで、安心したい、それだけだなのだが。

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インカの土器

2010年04月18日 | Weblog

リマから北東方向だと思うが、パン・アメリカン道路を通って、ワチョ町あたりからパン・アメリカンから外れて、しばらく行くと、アンダワイラス町に出る。

ここに何人か友人がいる。

時々遊びに行くが

ここはサトウキビの産地で、目の前にはやたら太い幹のサトウキビ畑が広がる。

サトウキビの葉は鋭い。そのまま畑に入れば切り傷だらけになる。そこで、畑に火をつけて葉を焼く。

それから収穫になる。

道路には、トラックで運んだサトウキビが落ちている。

ここで食べる、というか噛んでサトウキビの汁を吸うのは、めちゃ美味しい。冷やせば体の中からエネルギーが湧いてくる。

小さな川が流れている。水がまだ綺麗だ。そのうち汚れてくるだろうが、この川で川海老が獲れる。川海老はカマロンといって、かなり高級食材だ。

 

サトウキビの自然の甘さ、カマロンの自然の恵みを味わえる。

アンダワイラスは、その昔には、だからインカの人々が住んでいた。

遺跡も多く、畑は遺跡の上に無造作に作ってある。

畑を耕作すると、往時の土器が出てくる。夥しい数量だ。

完全型の土器も多く出土する。

土器にはまったく疎いが、素人目にも市場に出せば、5万や10万の値はつくだろう。

友人の家には、土器が多数ころがっていた。

土器を欲しいと、いうと、

「いくらでももっていけ」

と言われた。

土器は市場には出せないし、国外持ち出し禁止だ。見つかれば逮捕される。

ならば、もらっても意味をなさない。

ペルー国内で持っているだけなら、罪は問われない。

それでも、悲しくも、しつこく空港の監視の目を盗めないか、考えた。

 

土器の偽物が、インディアン・マーケットで多数販売されている。

聞いた話によると、本物の壊れている土器を練り直して、電子レンジでチンすれば本物そっくりになるという。

空港で、偽物だ主張しても、係員の判断による。

実は、この係員の判断が、おっかない。

本物ならなおさら、偽物でも、日本にもって帰ろうとは、考えてはいけない。

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サッカータイプ

2010年04月17日 | Weblog

ここ2年ほど、ゴルフをしていない。

ちょっと淋しい。

もう100は切れないだろうか。

ゴルフの特徴は、なんといっても自身が審判にならなければ、ゲームが成立しない、という克己心を要求されるところだろう。

木の下に落ちたボールを、ディポットに入ったボールを、足でこっそり蹴りだして、それでいいスコアーを出しても、まるで達成感がない。

サッカーのように、反則もゲームの一部だ、という考え方がない。サッカーは、いかに上手く反則をするか、という頭脳プレーが求められる。

反則で、点をとっても、逆に反則で点を取られることを封じても、それなりの満足感がある。

性格上、ゴルフは日本人のメンタリティーに合っているように思う。

 

最初ペルーに行ったとき、もう30年も前だが、税関を通過するとき、日本人というだけで、係員は必ずカバンを開封した。

いろいろ、もうヤクザばりのことを言って、なにかを要求してきた。

当時はまだ100円ライターが効力を発して、それを袖の下でやると、喜んで通してくれた。

不思議なもので、やる必要のない袖の下をやって、税関を通っただけで、よかった、と思ってしまう。怒りや嫌悪感などまったく感じない。

 

日本は、・・・いまはもう様相が違うが、袖の下は、トップクラスの権限をもった人間だけがやって、最先端で働く人々は、極めて真面目に働く。特に警察は、そうだ。

仮にスピード違反でつかまり、なかったことにしてくれと1万円でも、2万円でも出せば、スピード違反プラス、違う罪名がついてしまう。

 

日本は、ゴルフタイプの社会、ペルーはサッカータイプかもしれない。

そういえば、南米はどこもサッカーが人気だ。

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カブレラ・ストーンの最期か

2010年04月16日 | Weblog

今日は珍しく朝から多忙だった。

忙しいからいい、とは言えないのが寂しいが。

近所で、Dステーションというパチンコ屋が開店する。今月27日が開店だが、その日の入場券を得るために、早朝から大勢の人が並んでいた。

開店初日なら勝つ可能性が高いからだろう。

それを横目で見ながら、通り過ぎた。

 

 

カブレラ・ストーンは、ペルーの学会ではほとんど無視されている状態らしい。

あとを継いで研究する人もいない。

ただ、博物館は健在で、予約をすれば見学できる。

ペルーの学会が注目しないのは、偽物と判断されたことと、

同じような遺物がほかの遺跡からは一切出てこない事実が、最大の理由だ。

以上のような、返事が友人からあった。

 

偽物ならば、

石に恐竜やら外科手術の絵を、1万個も、作るのは大変だろう。

機械を使っても、同じ絵は描けないから、よほどの暇と絵のセンス、労力を必要としたのだろう。

普通では、考えられない。が、

常人にははかり知れない、何か、想像を超えた動機がそこには要る。

本物ならば、

まったく否定されてしまった、わけではないので、可能性が残されているが、

現在では誰も研究しないのは、寂しい。 

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覚悟

2010年04月15日 | Weblog

覚悟、というのは、いつなんどき必要になるかわからない。

 

昔、浪人中、アルバイト先で、

戦争を体験した人にそれとなく話を聞いたことがある。その人も、積極的に話してくれたわけではないが、

人を殺す際、殺される側は暴れたりすることなく、おとなしく殺されていくと、言っていた。

そんな経験は全くない自分には、どこか違う世界の出来事だ、くらいにしか感じなかった。

後年、ペルーの駐在員になって、あのテロが跳梁跋扈する時代を過ごしたとき、テロリストの一人が、

「ヤギを殺すより、人を殺す方がずっと簡単だ。ヤギは死ぬまで暴れるが、人は暴れない」

と言ったのを聞いた。

このとき、バイト先で聞いた話をはっきりと思い出した。

覚悟を決める、あるいは逆に希望を失う、あきらめてしまうのは、人間というものは暴れることをしないのだろうと、思うようになった。

 

人生とはなんだ、とか生きるとはどういうことなのか、とか死ぬとはどういうことなのか、という考えや発想が全くなく、

どのように生きていこうか、という発想のみの自分には、

死のうとしている人の、そのときの気持ちは想像すらできないが、

死ぬということは、意外と簡単なことかもしれない、と思うようになった。

 

明日死ぬと明確に理解できても、

今日、どのように生きていこうかという姿勢のほうが自分には合うような気がする。

 

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