オレオレ詐欺、最近はそうは言わないらしいけど、
未だにこの詐欺に引っ掛かるお年寄りがいる、ってのが日本人らしいなあと思う。
こんな詐欺は、おそらく日本だけでしか通用しないだろうと思う。
少なくとも、南米や韓国、中国では存在しないだろう。
日本のルールや決めごとは、だいたいにおいて、人間の善意を前提としている。
ゴミの分別もそうだろう。
役所が出しているパンフには、おおかた、
<ペットボトルやビンの中身を簡単に洗い流して出してください」
と、あるが、これなんかも、協力してくれるだろう、という期待、というよりそうしてくれるという当然が前提となっている。
持ち家のマンションなら、それを守る家庭ばかりだろうが、独身マンションは、洗い流すどころか、分別なんか夢のまた夢で、守る人の方がはるかに少数だろう。
オレオレ詐欺も、警察や弁護士なんかに一生縁のない人の方が多いし、ましてや事件や、大金の賠償などには、まるで遭遇したことがない人が圧倒的だろう。
ちなみに、自分の周囲にドロボーにあったことのある人を訊ねても、少ないだろう。
これが海外、おそらく日本以外のほとんどの国では、ドロボー被害をだれもが経験しているだろう。
それがある日、突然、孫が大金に困っていると告げられれば、事件にあったと警察から電話があれば、狼狽するし、思考能力を失ってしまう。
テレビで毎日毎日報道しても、被害者があとをたたないのは、
もう、日本の文化の問題だろう。
北朝鮮系の日本の高校が、補助金を出せと、デモしたという。
この神経が、おそらく世界の標準だろう。
自分のことは棚にあげて、権利を主張する。権利はなくとも、主張する。
言うだけタダの精神は、立派としか言いようがないが、
相手によって、交渉を変化させるのは、もう少し賢くなってもいいような気がする。