虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

チャンチャマイヨのコーヒー

2009年11月22日 | Weblog

30年前の、リマ市は、とにかく異様な臭いが立ち込めていた。

メイン通りの脇では、大道商人が軒を連ねて、店を開けていた。

洋服から、日用品、屋台の食堂まであった。油であげた魚、お菓子、なんでもあったが、臭いには辟易した。

公衆トイレがないので、みんなその辺りで用をたす。

雨が降らないので、臭いはいつまでも消えない。

そんな中心街に、東京銀行のリマ支店があった。

日経新聞の、ペルー新報社もあった。

公園はたくさんあったが、中を散歩することはできなかった。

犬の糞、人間のもの、区別はつかない。

治安は最悪で、スリ、強盗の類は、みる人みんながドロボーに見えた。

当時、首都リマは、こんな感じだった。

 

富裕層が生活する地区だけが、一種隔離されたように綺麗だった。

それでも臭いには垣根はないから、どこでも侵入してくる。

感心したのは、外は汚物やゴミがいっぱいだったが、家の中は、ピカピカに磨いてあることだった。

それは貧民層でも同じだった。

質問してみると、だれもが汚さや不潔さを嫌っていた。

 

今は昔か、もう悪臭はしないし、あの夥しい店もない。

道路は清掃員が、常に掃いてゴミは落ちていない。

公園や道路で用をたす人もいない。

リマは生まれ変わったように、美しい。

最新のホテルがあちこち立ち並び、

リマで一番の高層になるのウエスティンホテルも完成間じかだ。

ただ、ドロボーだけは、少なくならない。全体的に貧富の差が解消されなければ、当分はドロボー天国だ。

 

もう一つ、昔と大きく変わったところがある。

コーヒーが、美味しくなったことだ。どこで飲んでも美味しい。

ペルーにはチャンチャマイヨという高地で質のいいコーヒーができる。

ここの豆を豆のまま買って、挽いて飲めば、最高だ。

 

日記@BlogRanking             

http://putiya.com/412gatu_7animal.html         

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