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つれづれの記

日々の生活での印象

八か村落し親水緑道  その1

2019年04月11日 09時38分45秒 | 日記

 

 

   2019年4月11日(木)  八か村落し親水緑道   その1

  

 普段よく利用している足立区のコミュニティバスだが、JR綾瀬駅の近くに、

     「村落親水緑道入り口」(はっかそんおとし しんすいりょくどう いりぐち)

という、バス停がある。 少し前までは、

     「東綾瀬区民事務所入り口」

と呼ばれていたものだ。この東綾瀬区民事務所には、これまで、何度か訪れたことがある。

 

 今年に入って、件のバスに乗っていて、たまたま停留所の名前が変わったことに気づいた。長ったらしい風変りな名前であることで、印象に残ったものだ。

バス内の電光表示や、停留所の案内板は、新称に変わっている。 バスの運行会社に問い合わせたところ、名称変更したのは、昨年秋頃のようだ。筆者としては、停留所名が変わる旨のバス内掲示等は見たことがなく、気づかない内に変わっていたのである。そして、掲示されている路線図の停留所名だけが、つい先日までは、旧称のままだったのが、一昨日、漸く改称されていることを知ったことだ。

 区内にある15の区民事務所の中でも、主要な一つである東綾瀬区民事務所だが、これまでの場所から、東綾瀬地区の中心部に、昨年6月ごろに移転したようだ(理由は未調査)。これを受けて、バス会社としては、バス停の名称を変えざるを得なかったようだ。どんな名称にするか、どのように決めたのかは明確ではなかった。 

 が、結果的には、後述するように、足立区らしい、素晴らしい良い名前だと思っている。

 今回は、最も身近な地域の話題である。

 

 ◇ 神明六木遊歩道

 住居の至近にあるのが、「神明(しんめい)六木(むつぎ)遊歩道」で、転居して30年近くになるが、最初に散策したのがこの遊歩道だ。埼玉県との境になる、垳(がけ)川沿いの遊歩道だが、足立区側の土手に、色んな樹木や花木等が植えられている。(神明・六木地区を行く

 当初は、薄汚い悪臭のする川だったのだが、現在は、きれいでスマートな流れに改修されている。この遊歩道は、次項の、葛西用水親水水路とつながっている。

  

◇ 葛西用水親水水路

 江戸時代に盛んに行われた新田開発の灌漑用として、「葛西用水路」が整備され、埼玉県東部から足立区東部、葛飾区を通って、亀有上水と曳舟川を経て、最後に中川に合流していたという。(葛西用水路 - Wikipedia

 葛西用水路は、今も、埼玉県内では、本来の用水としての役目も担っていると思われる。足立区に入った近隣地域では、部分的に暗渠になっているところもあるが、葛西用水親水水路として、六木や佐野や大谷田は、現在も健在で水が流れていて魚も棲んでいる。

 この親水水路は、草花好きの筆者のこと、親水路の両岸の草木の花や実を探して、何度、訪れ、立ち寄ったことだろうか。ごく最近だが、環七の手前では、「葛西用水さくら通り流し踊り」が開催されたことだ。

 

 葛西用水親水水路は、大谷田の環七交差点の地下をくぐって、再び地上に出て、水路の両側に道路が走る形で、東和へと続いている。水路は、少し先で地上から消えており、暗渠になったり埋め立てられているのだろうか。循環水にして水を流し、木々の緑を潤している所もあるようで、憩いの風景となっている。

 道路の先で立派な桜並木をくぐると、JR亀有駅近くのガードになるが、亀有駅周辺には、自転車で時々出かけている。

 

◇八か村落し親水緑道

 江戸時代には、耕作する田畑の灌漑用水は、極めて重要なインフラで、葛西用水から、現在の東和の近くで分岐して、「八か村落(おとし)堀(ぼり)」が、南西方向の綾瀬川まで作られていたという。堀の呼称は、用水が流れる地域の

 六木佐野新田大谷田蒲原北三谷普賢寺、五兵衛新田、伊藤谷

の八か村から来ているという。明治22年までは、八か村があったようだが、現在は、赤字で示した地名が残っている。

 六木、佐野、大谷田の地名が、葛西用水と八か村落堀とで重複しているのはなぜか、不明である。

「落し」という言い方が面白いが、用水路から、田んぼに水を取り出す場所を、「落し」と呼んだかもしれない(辞書にはないがーー)。

 

 終戦後の東京の宅地化の流れで、耕地が減り、灌漑用の水路も次第に必要で無くなって、埋め立てられたり、水路が狭められたりしたようだ。

こうした中で、当初は、下水、雨水の排水路だった水路が、水と緑の大切さが再認識された時代の流れの中で、親水公園や遊歩道として整備されてきている。

 お役御免となった「八か村落堀」を改修して整備したのが、現在の「八か村落し親水緑道」となっている。 

 でも、緑地も大事だが、維持管理するコスト(水源の確保、手入れ清掃、水の循環の電力等)も大きいことから、行政の立場からは、悩ましいことではある。

 

 足立区東部の、水と緑の環境の全体を見るのに好都合な地図(2002年頃)がネットで見つかったので、下図に引用させてもらう。神明六木遊歩道、葛西用水親水水路(現在の地図では、亀有の手前から、葛西用水は姿を消しているが)、八か村落し親水水路、が示されている。図中の赤〇印が、筆者の住んでいるところだ。 (葛西用水親水水路・八か村落し親水緑道

図の下方にある、綾瀬駅に近い東綾瀬公園は、広大な緑地と水の流れが素晴らしく、何度か行っている場所だ。 

 

  ネットで調べただけで、まだ、行ったことはない、「八か村落し親水緑道」の実地探訪について、次稿で取り上げることとしたい。

 

 

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北方領土問題  その2

2019年04月08日 10時56分45秒 | 日記

       2019年4月8日(月) 北方領土問題   その2 

 

 2月の北方領土の日(2/7)を切っ掛けに、日ロ双方の政府間で進められている、北方4島の日本への返還交渉と平和条約締結問題に関して、各方面で話題となり、本ブログでも、下記記事

   北方領土問題 その1  (2019/2/21)

で、これまでの歴史や、北方4島の状況等についてとりあげている。

 

 この記事の続編の、その2を作成すべく、ネットを見ていたら、たまたま、3月18日は、5年前に、ロシアが力ずくでクリミア半島を編入(併合)した日のようだ。この件については、当ブログでも、何度か取り上げているが(詳細は略)、クリミア半島を、力ずくで自国に編入し、世界から総スカンを食らい、G8から追い出された、ロシアのしたたかさ、恐ろしさを改めて思い出されたことだ。

(この3月末のウクライナの大統領選挙で、1位の新人候補と、2位の現職候補の決戦投票が4/21に行われるようだ。)

 

 その後は、瞬く間に日数が経過してしまったが、日ロ間の交渉は、現在どうなっているのだろうか。

 本稿では、日露間の北方領土問題の今後の方向について、素人である筆者の、率直な印象を述べてみたい。 

 

◇ 国際的な領土問題

 国際関係では、領土問題は、独立問題とともに、国家の基盤にかかわる最重要事項だけに、解決が極めて難しい問題のひとつであり、現在進行形の領土問題が、筆者の知る範囲でも、以下のようにいくつかある。これらには、植民地支配や過去の戦争や民族問題、宗教問題等が、複雑に関係しているのは言うまでもない。

 ・世界全体

  クリミア半島   ロシアーウクライナ

  カシミール地方  インドーパキスタン

  南沙・西沙諸島  中国ーベトナム 等

  コーカサス地方  ロシアー関係諸国  

  朝鮮半島     北朝鮮ー韓国ーアメリカー中国

  台湾問題     中国-台湾

  エルサレム・ゴラン高原 イスラエルーパレスチナーシリア

 ・日本関連

  北方領土     日本ーロシア

  竹島 鬱陵島   日本ー韓国

  尖閣諸島     日本ー中国 

  

◇日露首脳会談

  領土問題の話し合いの前に、信頼関係の構築のためとして、日露間の共同経済活動を進めることが、首脳会談で方向づけされている。

 活動分野として、以下の5項目が挙げられており、検討が進められているようだ。

  ・観光 

  ・海産物養殖

  ・イチゴのハウス栽培

  ・風力発電

  ・ゴミ少量化

そして、この4月に、日本で、日ロの担当者の会合が予定されているという。(北方領土での日露経済活動へ 4月末に日本で会合(産経新聞) 

 この、6月28/29日に、大阪で開催されるG20に出席する機会に、プーチン大統領と日ロ首脳会談が行われる予定だが、安部首相の決意の程はあるようだが、事の成り行きがどう進むのかはよく見えないところだ。

 終戦末期の北方領土への侵攻や、ウクライナの併合などに見るように、油断のならないロシアのことだ、計画されている日露経済活動が、ロシア側のいいとこどりで終わるのではないかという懸念も大きい。

 

◇国際的な統治形態

 国際法では、共同主権という統治形態が、現在もあるようだ。国家間の境界近辺などの狭い地域が対象となっているケースが多いようだ。(共同主権 - Wikipedia

現在、日本が抱えている上述の領土問題では、日本の主張が通らず、単独の主権が得られない場合は、次善の策として共同主権が考えられるだろうか。

 

・竹島と尖閣諸島は、歴史的にも、居住民がいない小さな島だ。領有権がどちらになるかは、土地の問題よりも、島嶼周辺の占有海域の、漁業資源や、海底の天然資源などの経済的価値や、国防上の領海範囲がが主な問題となる。

 ・一方、北方4島は、終戦前後に強制退去させられ、帰還を待つ多くの元住民(日本人)が居る。そして、その後入植して、水産業や水産加工場で生活している多くの住民(ロシア人)がいる。寒冷な土地だけに、耕地には適さず、ハウス栽培などの可能性はあるが、農業は大変だろうか。

 海域に関しては、北方領土全体の土地の面積では、約7%しかない歯舞・色丹2島分で、領海域全体の40%にもなり、海域の水産資源や海底資源は、大きいだろうか。

    

◇北方4島の返還パターン

 北方4島のどこが返還されて日本の領土となるか、いくつかのパターンが考えられる。

  返還島数    状況

  0島      現状のまま(最悪)

  1島 歯舞のみ

  2島 +色丹  日ソ共同宣言レベル

  3島 +国後

  4島 +択捉  終戦前の状態(古来の領土) 

 領有形態については、日ソ共同宣言にある、歯舞+色丹の2島返還が、現実的に、実現可能なパターンだろうか。すなわち、歯舞・色丹までが日本の領土で、国後、択捉はロシアの領土とするものだ。これらの4島全体で、前述の共同主権を実現するのは、難しいと思われる。

 

◇両国民の友好

 日本では、、国籍は一義的で、スポーツ選手などは、日本に帰化して日本国籍を取得しているが、下図のように、アメリカなど、複数の国籍(二重国籍)を認めている国も多いようだ。(ロシアは、日本と同じ)(図は、多重国籍 - Wikipedia より)      

            

                              

領土問題では、前記のような線引きをした上で、両国間の交流の在り方では、いろんな工夫ができるだろうか。

筆者の思い付きだが、北方4島の元住民、現住民については

 ・二重国籍を付与する、

 ・自由な往来を認める

   ビザ無し渡航(EU内のような往来の自由) 

   観光や旧島民の墓参など

  ・住民登録、税金、選挙権 などでの工夫

  ロシアから出されている、北方4島への米軍基地の建設懸念だが、逆に、ロシア側が基地を建設する可能性もあり、ロシアの腹の内を読むに当たって、性善説に立つか、性悪説に立つかによって、上記のような私案は、単なる夢物語に終わる可能性も大きいのだ。

 

 

「付記」

 国土ではない、身近にある土地の所有形態では、所有者が名義人として法務局に登記され、所有権が認められていて、住宅ローンでお馴染みの、金融機関の抵当権もある。

一方、他人の土地を借りる、借地権も認められている。

遺産相続では、土地や財産の共同所有や、共同名義もあるようだ。また、夫の死後に住み続ける妻の潜在的相続分が、最近認められたようだ。

  

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