goo blog サービス終了のお知らせ 

つれづれの記

日々の生活での印象

四季の風景  夏~冬

2013年03月20日 14時32分42秒 | 日記

2013年3月20日(水) 四季の風景 夏~冬

 

 

 先日、当ブログで、日本の四季について、 

      四季の風景 春 (2013/3/16) 

で、春について触れたのだが、今回は、その続編で、夏~冬について触れ、最後に、締めくくりとして、四季全体を、話題にしている。 

 

○夏では、爽やかさが漂う初夏は、梅雨になるまでの限られた期間だけだ。でも、この時期について、風景を表すような言葉を、色々探したが、

     皐月晴れ 皐月闇

などはあるものの、ぴったりくるものは見つからなかった。

欧州では、6月は、June Bride(6月の花嫁)などと言われ、素晴らしい季節の様だ。でも、日本では、五月雨(さみだれ)とも言われる梅雨の風景は、じめじめ していて、あまり良い印象は無い。

 そして、梅雨が明ければ、夏本番だが、何と言っても、日本の夏は蒸し暑く、情緒的な表現は無理のようだ。最近は、天気予報でも、真夏日はすっかり格が下がって、この上に、更に、猛暑日が加わって来た。熱夏 熱暑 炎暑などとも言われる。

 

 真夏の風景を表す言葉としても、以下の様な

     ぎらぎら       (輝く太陽) 

     じりじり かんかん  (日照り)

     じーじー       (アブラゼミ)

     むくむく もくもく  (入道雲) 

     ざーざー       (夕立)    

など、擬音的、擬態的で、直接的な表現が多い。

 これらの中で、焼けつくような、汗ばむような日照りが連想される、じりじり を、夏らしい状況を表す言葉とすることで、ワイフKと意見が一致した。

 

 一方、暑さから逃れるために、水に入って

     すいすい じゃぶじゃぶ 泳ぎ

たくなったり、

     りんりん 風鈴

の音で 涼風 を感じたり、日中を避けて夜に、団扇片手に、花火や盆踊りを、楽しむこととなる。

 

 最近は、夏の暑さは、専ら、文明の利器であるエアコンや扇風機で凌ぐという、直接的な方法に頼るのが一般的で、季節感が無くなってしまい、淋しい感じもある。

甲子園球場の炎天下で、球児たちが覇を競う、夏の高校野球は、今も健在だが、プロ野球の方は、ドーム型球場が多くなり、天候に左右されずに日程が消化出来るようになったのだが、これも、素直に、喜んでいいことなのであろうか。

 

○秋の気候は、地球の動きからみれば、基本的には、春とは変わらないのだが、寒さから解放される春と、これから厳しい寒さに向かう秋とでは、感覚的には全く別のものだ。

 気象的にも、水蒸気が漂う霞は、春の風景で、秋は、空気が澄んだ清涼感や、空の青さが印象的。天高く馬肥ゆる秋 などとも言われ、空が主役でもある。

 

秋と言えば、高校時代に接した、高村光太郎の詩「秋の祈」が忘れられない。   

     秋は喨々と空に鳴り   空は水色

     鳥は飛び 魂いななき

     清浄の水こころに流れ

     こころ眼をあけ 童子となる  (以下略)

  ここで出て来た、喨々(りょうりょう)という言葉の響きが、強烈であった。 喨は、リョウ、ロウと読むようで、「喨々と」は、音が明るくほがらかに響きわたる、ということのようで、トランペットの音が喨々と響く、などとも使われるようだ。残念ながら、この漢字は、手持ちの漢和辞典には載っておらず、ネット辞書で探した。                    

この詩についての、ある解説によれば、ほがらかな音のような澄みきった秋空の下、作詩者の心は、空のごとく、みずのごとく、自らの心が清浄となり、純真無垢な子供の心になってゆく、と詩(うた)っているようだ。 (秋は喨々(りょうりょう)と・・・|今月の法話|京都花園 臨済宗大本山 妙心寺 公式サイト

 

○秋の風景では、紅葉(もみじ)も主役の一人だろう。日本の紅葉は、赤や黄色の落葉樹と、緑の常緑樹との対比も素晴らしい。

 いつだったか、パリ近郊のブローニュの森を案内された時、殆どの木々の葉が、黄色で、まさに黄葉だったのに驚かされたことがある。

日本でも、時代によっては、黄葉が愛でられた時もあったと言うが、日本の紅葉には、やはり、赤があることが特徴だろうか。赤い紅葉と言えば、

     ウルシ、ナナカマド、カエデ、ハゼ

等だろうか。

 

 紅葉に因む場景を表す言葉としては、

      もみじの秋  秋の紅葉  燃えるようなもみじ  もみじの錦  錦秋

などがあるが、これらの言葉には、秋 や もみじ が入っていて、全山が紅葉する秋の風景等を、間接的に表した言葉は、残念ながら、見つからなかった。

 

 春の、うらら や おぼろ と同様に、いっそのこと、もみじ という言葉自体が、単なる名詞ではなく、状態を表しているとし、動詞や形容詞的に使えるとすれば、

     全山が もみじだ 

     全山が もみじしている

     谷川岳の天神平が もみじに包まれている

     月山山麓に広がる もみじ風景

などの表現も可能となり、秋の風景を表す言葉になるがーー。  

 

○秋のもう一つの重要な風景は、人事の集大成とも言える、実りの秋、収穫の秋の風景であり、丹精込めて育てた作物や果樹の、総仕上げの時だ。

これを表すのに、たわわ があり、なんとか見つかった、好きな秋の言葉である。 

 たわわ は、語源的には、枝や穂が たわむ(撓む)から来ていると言われ、農耕民族、稲作民族に相応しい言葉でもあろう。

    たわわ たわむほどのさま 

       用例:たわわに実った稲穂  枝もたわわのりんご           

    漢字は、撓で、訓は たわ たわむ、音は トウである       

       用例

           たわ:たわたわ 撓撓  枝などがたわみしなうさま

           トウ:不撓不屈(フトウフクツ) 相撲界で口上等としてよく使われる

    たわわ は、やまと言葉と思われる。 

  たわわの稲穂と秋空 (ネット画像から引用) 

 

○日本の冬の風景では、やはり、雪が降ることが素晴らしいことだ。台湾からの人達には、日本で雪に触れるのが嬉しいようだ。 

雪が降る風景を表す言葉として、よく言われるのが

      しんしん 涔涔 雪が降り積もるさま 

だが、元々は、この、見慣れない漢字だったようだ。 残念ながら、この漢字も、手持ちの漢和辞典には載っておらず、ネット辞書で探した。

 で、最近は      

      しんしん 深深  雪が降り積もるさま

      しんしん 深深  夜の静かに更けゆくさま いりこんで奥深いさま  

とも書かれるようだ。

 この しんしん は、風のない穏やかな日、音も無く(しんしん と音がするように!)雪が降り積もる風景が、見事に表現されていると言えよう。

 

又、木枯らしや、寒い北風が吹く様は、 

      ぴゅーぴゅー  ひゅーひゅー  びゅーびゅー

となるだろうか。

      

 

◎前稿を含め、日本の四季の風景を表した言葉について触れて来たところだが、纏めとして、ここで敢えて、四季それぞれの言葉として、気に入った以下の4つを自選し、大切に味わっていくこととしたい。 

     春  うらら

     夏  じりじり

     秋  たわわ

     冬  しんしん

 

○以前、NHK みんなの歌(2009.12~2010.1)で、「風がきれい」を、チキガリが歌ったものが放映されて印象に残り、下記ブログ記事にしている。

     風の色は何の色 (2010/1/31)

その歌では、四季の風景を色で表していて、四季それぞれの色を、以下の様に歌っている。  

     春の色→花の色   

     夏の色→海の色   

     秋の色→空の色

     冬の色→雪の色

これも、全く異論のない、それぞれに相応しい風景と言えよう。 

 

○東北弁の童謡「どじょっこふなっこ」は、以下にあるように、歌の中に、春、夏、秋、冬 が出て来るが、捨てがたい味がある。 (ーー は、どじょっこだの ふなっこだの) 

    春になれば しがコも融けて ーー 夜が明けたと  おもうべな

    夏になれば わらしコ泳ぎ  ーー 鬼コ来たなと  おもうべな

    秋になれば 木の葉コ落ちて ーー 舟コきたなと  おもうべな

    冬になれば しがコも張って ーー 天井コ張ったと おもうべな 

  どじょっこ と ふなっこ(ネット画像)

  いずれも、四季それぞれの、良く目にする風景描写で、 春と冬にある、しがコ とは、氷のことだ。 特に、夏に、わらしコ(子供たち)が、川で水浴びする様をみて、そこに棲んでいる、どじょっこや、ふなっこどもは、鬼コが来たと思うだろうナ、というくだりが、なんとも可愛く楽しい。

  

○以前、芹 洋子 が歌って大ヒットした、「四季の歌」(荒木とよひさ 詞・曲)の歌詞では、以下の様になっている。

      春を愛する人→心清き人 → 菫の花     → ぼくの友達 (恋人)

      夏を愛する人→心強き人 → 岩を砕く波   → ぼくの父親

      秋を愛する人→心深き人 → 愛を語るハイネ → ぼくの恋人 (友達)

      冬を愛する人→心広き人 → 雪を溶かす大地 → ぼくの母親 

 四つの季節ごとに、心 清き/強き/深き/広き 人を充て、それぞれに、花/波/愛/大地 を持ってきて、最後に、具体的に 友達/父親/恋人/母親 とする辺りは、作詞者の並はずれた感性が感じられ、流石である。

 余談だが、この歌の歌詞の原作では、春と、秋との最後が、( )の様に、現在とは、逆になっていたという。言われて見ると、オリジナルな歌詞の方が自然だろうか。

でも、現在の歌詞で、可愛い菫の花が、ぼくの(男)友達だったり、ぼくの恋人が、(男性の)ハイネのよう というのには、多少、違和感はあるものの、ハイネとは恋人の名前だ、等と思えば、殆ど支障はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

交通系ICカードの全国共通化

2013年03月17日 23時01分14秒 | 日記

2013年3月17日(日) 交通系ICカードの全国共通化

 

 

 

○全国共通化

昨年の12月18日だが、交通系ICカードの全国的な相互利用を、この3月23日から実施する予定、と発表されたが、最近の電車の車内広告や駅員等による情報でも、いよいよ実施される見通しのようだ。(Suicaなど10の交通系ICカードが共通化 来年3月23日、まず鉄道料金で - MSN産経ニュース

交通機関で使えるICカードは、ネット情報では、現在、10数種あると言われ、その中でこの3月に、下記の10カードが共通化されるようだ。

   「Kitaca」JR北海道
   「Suica」JR東日本
   「TOICA」JR東海
   「ICOCA」JR西日本
   「SUGOCA」JR九州
   「PASMO」首都圏私鉄・地下鉄

   「manaca」名古屋市地下鉄・名古屋鉄道
   「PiTaPa」近畿圏地下鉄・私鉄

   「nimoca」西日本鉄道
   「はやかけん」福岡市地下鉄 

 このように、全国の各JRのカードや、主要都市の地下鉄(民営、公営)のカード等、殆どがカバーされる画期的な事業である。 共通化にあたって、ICの文字で電車とバスを表してもいる、「IC」とともに という、下のロゴマークも発表されている。 

   

 ここに至るまでの事業者や関係の皆さんの、ロゴマークの赤にも込められている熱意と、たゆまない努力に、交通系カード愛用者の一人として、敬意を表したい。

 発表時の情報では、全国の鉄道52、バス96の各事業者で共通に使えるようになり、システム全体の規模としては、発行カード枚数は、8009万枚(2012/12/1現在)で、JRが約半数と言われるが、相互利用できる枚数としては、世界最大規模という(ギネス記録!?)。

 

 直接ICカードを読み取る

   ・駅の改札口の端末

   ・チャージ用・定期用端末

   ・バスの端末

等の全てが、統合化され、利用区間や金額情報が、利用の都度(オンラインリアルタイム)や一定周期で集められ、仕訳けされる訳だ。ICカードリーダーライターの数でみたら、どの位の数になるのだろうか。

 

 今回は対象外となる下記のカードや、

   「Sapica」札幌市地下鉄
   「NORUCA」福島交通飯坂線
   「PASPY」広島電鉄

 四国や富山などの、他の交通機関のカードについても、いずれは参画することになるのであろう。下図は、国土交通省のサイトから引用したものだが、交通系ICカード導入の現況と、当面の共通化について示されている。(鉄道:ICカード乗車券の導入状況等について - 国土交通省

 

   

○乗り物カードの発展の経過

 乗り物に乗る時は、切符を買うことから始まるが、媒体として紙が使われた長い期間、切符は1回ごとに使い切っていた。 

その後、一定期間繰り返し使える、プリペイド式の磁気カードが導入され、さらに、廃棄がなく、半永久的に使えるICカードに代わって来て、改札口の様子が大きく変貌して来ている。これは、質的な変化と言え、仮に、タテの進化と呼ぶことにしたい。

 

 この乗車券のカード化の流れは、電車やバスなどの、単独の事業体内から、事業体相互間に拡大していき、さらに、電車とバス相互など、異種の事業間で共通化されたり、地域の交通機関全体にまで、拡大して来ている。これは、ヨコの広がりと言えるであろうか。

 

 交通系ICカードに関する、このような発展経過について、自分は以前から関心があり、経験した問題点等について、ある会員誌に、2度、下記の記事を投稿しており、

   ・乗り物カードのすすめ      (2000(H12)/10/30)

   ・乗り物カードその後       (2003(H15)/11/19) 

更に、最近、当ブログでも、下記記事で、話題にしている。

   ・バス共通カードからPASMOへ (2010/7/31)

   ・PASMOの使い道       (2012/4/21)

でも、これらの、タテ、ヨコの進化・広がり等の詳細については、本稿では省略したい。

 

 更に、最近は、ICカードの効用を高めるため、乗車カード機能の他、クレジット機能が付いたり、コンビニ等で買い物もできる、電子マネー機能も付いたものもある。

これらは、ここでは、仮に、ナナメの効用と言うことにしたい。

 この3月で全国共通化が実現すれば、タテ、ヨコの拡大の、ほぼ、最終的な目標が達成されることとなる。いずれは、ナナメの効用についても、統合化されるのであろう。

 

 

○提供者側での技術・運用面の統合化

 全国共通化は、戦国時代の全国統一の夢の達成、にも似たものがあろうが、提供する側から見た場合、利用されている現在の10種のカードに、全国どこででも対応できなければならず、実現するのは、並大抵のことではないだろう。

現在、各交通機関で使われているICカードは、仕様は国際標準ではないようだが、基本は、ソニーの、Felicaという。

 Felicaカード仕様  非接触型ICカード

               読み出し周波数 13.56Mhz  

               データ通信速度 212kbs  

               読取時間0.1秒以下

               記憶容量 数KB

 全てのカードが、このカードになっているのであれば、基本的には問題は無い訳だが、事業者によっては、既存のカードは他所では使えず、新規に交換しなければならない、と言った状況は起きていないのだろうか。

又、これまでにもよくあった様に、現エリアの境界付近等で、個別の問題が起こる可能性もあろうか。

 一方、共通化する前の各システムとも、技術革新の中で進めてきた事だから、旧カードのサービスもまだ残っていよう。例えば、JRのオレンジカードは、3月で販売は中止するようだが、カード自身の利用は当分残るようだ。 又、Pasmoでの、旧カードについても同様だ。このような、先行カード等については、自グループシステム内では対応できても、他グループのシステムでは、そこまでは無理だろうし、その必要性も無いだろう。

     

 技術的には、カードの共通化は出来ても、システムを運用する、事業者間の業務の連携も、極めて大きな課題となる。参院選の比例ブロックから、全国区に拡大するのに似ていて、これまでの団体内から、全国へ拡大するのだ。

言うまでも無いが、運用上で

   ①入金情報の管理  チャージ入金 (金額 入金箇所 等)

                  デポジット入金(金額 入金箇所 等) 

   ②利用情報の管理  利用区間 利用額 等  

   ③入金の配分管理  ①、②から配分

が必須となり、管理・運用作業の中で、ミスを無くすことは当然だが、事業者間や、組織間での不正防止策等も重要となろう。

 

 提供者側としては、乗車券のカード化は、当初は、改札要員の削減等の効果も大きかったと思われるが、今回の全国共通化では、システム要員や保守要員の増加等による経費増は、かなり大きなものになるのではないか。

 

 

○利用者側の利便性

 利用者側から見て、言う迄も無く、乗車カードが利用できる範囲が広がる程、利便性は向上する訳だ。

特に、住んでいる地域内での日常的な行動範囲(通勤 通学 買い物等)で、相互乗り入れも含め、小銭が不要で、改札でシームレスな対応が行われている事は重要だ。

 でも、首都圏でみる限りでは、ここ10年程の間に、これらについては鋭意進められて来ており、現時点で、ほぼ、完了していると言える。  

例えば、割と最近までは、

    ・メトロ千代田線新お茶ノ水駅で、都営新宿線に乗る時

    ・JR新橋駅から、ゆりかもめに乗る時

    ・JR浜松町駅から、モノレールに乗る時

    ・近くを走る、つくばエキスプレスに乗る時

    ・近くを走る、区のコミュニティバスに乗る時 

などは、手持ちの、JRのSuicaカードや、メトロのPasmoカードが、果たして使えるものかどうか、不安もあったものだ。

 今回の全国共通化によっても、首都圏内では何も変わらないのだが、他の地域に、出張や旅行で出かけた場合や、その逆の場合に、便利になる訳だ。

大分以前だが、大阪に出張した時、地下鉄のカードを購入して使ったが、残額はそのままで、記念に仕舞い込んである。

 今回の共通化は、利用者側から見た時、特別な負担増は無く、利用できる地域が拡大するので、基本的には歓迎なのだが、提供者側から見た利用増には、どの位貢献するのだろうか。

 

    

○社会システムとしての脆弱性の克服

 システムが巨大化し、統合化されればされるほど、社会のインフラとしての重要性が増す訳だ。提供者側としては勿論だが、社会全体としても、システムの脆弱性を克服し、システム障害で、社会が大混乱する事態が起こらないようにしなければならない。

 今回の全国共通化の先行例とも言える、銀行などの金融機関相互のネットワークは、オンラインリアルタイム化されて久しいが、幸いに、大きな問題は起こってはいない。

 でも、1.17や、3.11クラスの大震災や、2000年問題の様な事態が起きても大丈夫か、また、この所、現実味を帯びてきている、テロやハッカー対策も、考慮に入れなければならないだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四季の風景 春

2013年03月16日 23時49分03秒 | 日記

2013年3月16日(土) 四季の風景 春

 

 

 地球全体で見た時、明確に四季があるのは温帯だけで、幸いなことに、日本はそこに位置している。

そのおかげで、生活の営みの中、四季にまつわる行事やお祭り、食べ物の類などが、無数にある。又、芸術の分野でも、四季をテーマにした、文学や音楽など、挙げれば切りがない。枕草子には、四季それぞれに、おかし(良い)とされるものが書かれていたり、四季の名を冠した音楽なども多い。

 それに加え、日本語には、四季それぞれを言い表す、豊かな言葉も数多くある。俳句の季語なども、その一つだろうか。

 

 ここでは、日本の四季を、以下の様に、便宜的に、月単位に区切っている。(  )の様に区切る時は、1か月弱、早くなる。

     春  3月- 5月  (立春 2/3~)

     夏  6月- 8月  (立夏 5/5~)

     秋  9月-11月  (立秋 8/7~)

     冬 12月- 2月  (立冬11/7~)

  

 先日、春らしい陽気になって、春の雰囲気をあらわす、「うらら」と言う言葉が、自然に出てきた。これが切っ掛けとなり、自然の風景で、四季を表わすことば(日本語)を、ワイフKともども、探してみることとした。

 本稿では、まず、春 を取り上げることとしたい。

 

 四季の中でも、春の風景を写した言葉は多いのだが、その中で、春の柔らかい日差しを表す、うらら は、うららかな春、春うらら など、実にすばらしい表現と感じる。

u_ra_ra と、ra が重なる言葉の響きもいい。

 よく知られた歌曲「花」(武島羽衣作詞 滝廉太郎作曲)の中でも、

      ♪春のうららの 隅田川

と歌われ、すっかり お馴染のことばだ。

 うららかな春の風景には、花は欠かせないが、桜の花だけでなく、時期が前後する、たんぽぽや、菜の花や、チューリップや、桃の花等でも良いだろうか。

 でも、早春に咲く、マンサクや梅の頃では、この表現は無理のようだ。 

以下は、ネット画像の中から、引用したものである。  

  

           春うらら 1                                  春うらら 2

 

  一方、春らんまん(春爛漫)という風景描写もある。国語辞典には

         らんまん 爛漫 :花の咲き乱れた様

とあり、語感としては、桜の花にしか使えない言葉だろう。

 この言葉は、中国語での表現の様に思えるが、彼の地では、咲き乱れるのは、海棠や李や牡丹の花の風景なのだろうか。

 明るい日差しの下で、らんまんと桜花が咲き誇る様は、日本の代表的な春の風景として、申し分ないものだろう。この光景を表すものとして、以下の画像をネットから引用した。 

   春らんまん 

 余談だが、上述の「花」は、滝廉太郎が発表した、組曲「四季」の中の春の曲で、他は、余り知られていない曲だが、夏、秋、冬は、それぞれ、「納涼」「月」「雪」という。

 

 

 別の言葉には、春の霞に包まれた風景である、おぼろ(朧)がある。唱歌「おぼろ月夜」が連想され、菜の花畑が思い浮かぶが、先日、当ブログに、以下の記事を載せている。

     菜の花に寄せて 2013/2/23)

又、前出の「花」の歌詞の3番にも、おぼろ月が出てくる。 

おぼろ月と菜の花の光景を組み合わせた、素晴らしい労作である、以下の画像が、ネットで見つかった。

     

 

 ここで出て来た2つの言葉、うらら おぼろ と、漢字との関係を調べて見た。

    うらら  漢字は麗 うらら は訓読みで、音読みは、レイ である。

         うらら:よく晴れて春の日がのどかに照らすさま

         うららか:春の日ざしののどかなさま

         麗(レイ)の用例

           美辞麗句、麗人、麗々しい 

           美麗、秀麗  等 

         うらら は、漢字以前からあった、やまと言葉だったと思われる。

 

   おぼろ  漢字は朧 おぼろ は訓読みで、音読みは、ロウ である。

         おぼろ:月光の明らかならぬさま  

         はっきりしないさま  ほのかなさま 

         朧(ロウ)の用例

           朧月:ほのかにかすんだ春の夜の月 おぼろ月

           朧月:しわす

           朧朧:うすあかるいさま

         おぼろ も、漢字以前からあった、やまと言葉だったと思われる。

 

 ネットで調べていて、うらら は、人名にもあるが、うらら と名の付く、飲食店や、ペットなども多いことがわかった。

 

 

 又、春の自然の風景の他の例では、擬音的な繰り返しの

     そよそよ 吹く春風、

     しとしと 降る春雨 

などもあろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WBC 1次ラウンド

2013年03月11日 15時07分30秒 | 日記

2013年3月11日(月) WBC 1次ラウンド 

 

 

 

  野球の世界一を決める、第3回WBCの1次ラウンドが、いよいよ、始まった。第1回大会は2006.3に、第2回は、2009.3に、今回の第3回は、2013.3に開催されたが、今後は、4年毎の開催になるようだ。

言うまでも無く、今大会は、日本の3連覇がかかっていて、昨年のロンドンオリンピックでは、野球が競技種目から外れただけに、期待の大きい国際大会だ。

 

 先日、WBC開催までの経過等について、当ブログの下記記事で触れている。

 

     第3回WBC 始まる  (2013/3/9)

 

  昨日10日夜には、キューバ戦に続き、2次ラウンド 2戦目の、対オランダ戦が行われ、何と、日本が、7回16-4のコールドゲームで勝利し、来週からアメリカで行われる、決勝ラウンドへの進出を決めるなど、順調に進んでいる。

 

  暫く、時間ができたので、1次ラウンドからの、実際の試合の経過について、簡単に振り返ることとしたい。

これまでの試合経過については、TV、新聞情報に加え、ネットの以下の記録を参照させて貰っている(【WBC】日本VSオランダ戦実況ページ - livedoor ニュース

 

○1次ラウンドは、A~D各組4チームづつの、総当たりリーグ戦だ。日本は、ブラジル、キューバ、中国と一緒のA組だ。3月2日に、福岡で行われた、日本の緒戦の相手はブラジル。ブラジルは、ここにくるまで、大変な予選を勝ち抜いてきているが、日本から見ると、まだまだ、格下で、普通に勝てると思っていた相手なのだが、苦戦した。

打の中心となる筈の、キャプテン阿部と、若手の中田はベンチスタート。 

  

  日本は、エース格の若手の田中が登板したが、1回裏に、ヒットを打たれ、エラーなどもあり、早々と失点してしまった。 田中は2回裏も安定しなかった。日本は3回表になって、坂本のヒットと、糸井のタイムリーで1点を取って追いついた。

3回裏からは、不調の田中に代わって、唯一人WBC3回連続出場の杉内に交代し、しっかり押さえた。

4回表には、松田のヒットで3塁迄進んだ相川が、坂本の犠牲フライで還り、日本は、2-1と逆転した。でも、漸く勝ち越して一安心したのも束の間、その裏に、杉内が、3番のレジナットに2塁打を浴び、次打者のタイムリーで返され失点し、2-2の同点になってしまった。

  そして、5回裏から、杉内から交代した摂津が、バントヒットで出たランナーを、2アウト後に、またもや、レジナットにツーベースヒットを打たれて返され、2-3と逆転された。その後、6、7回は、双方とも波乱が無く終了したが、日本にしてみれば、追いつけないまま、いやーなムードで、だんだん、土壇場が近くなってきた。

 

  8回表の日本の攻撃は、クリーンナップの3番内川が、レフト前ヒットで出て、糸井の送りバントで、得点圏の2塁に進み、久々に、ムードが盛り上がる。

ここで、代打の井端が、セカンドの横を抜く、右打ちの職人技とも言える巧打を放ち、内川が一気にホームインし、3-3の同点に追いついた!

  続く長野の内野安打で1-2塁とし、目のいい鳥谷が四球を選んで、1死満塁となった。ここで、ベンチで自重していた阿部が代打で出て、2塁を強襲する一打を放ったが、2塁手が落球し、この間に3塁から井端がホームインし、4-3と逆転。次の松田のセンター前ヒットで、3塁走者が生還し、この回、3得点で、5-3となって、かなり安心できる状況となった。

8回裏からは、投手は、能見に代わり、捕手は阿部がマスクを被って、チームの士気を鼓舞し、相手を押さえた。

9回裏は、押さえの牧田が投げ、ヒットは打たれたものの、後続を断って危なげなく締め括った。

 

  何と言っても、凄い形相で放った、井端の同点打は、光るのだが、満塁と言う緊張の中での阿部の一打はどうだったろうか。 惜しくも、ヒットにはならなかったものの、幸いにも、相手の落球を誘う程、阿部らしい痛烈なものだったということだ。若し、あれが補球されていたら、多分、ダブルプレーで、チェンジになっていただろう。そうすれば、勝ち越しも無く同点のままで、その後はどう展開したかは分らない。

  最後まで諦めずに戦った侍ジャパンに、幸運の女神がほほ笑んでくれた、ように思える。

  国際試合の緒戦で、今回は半数の選手が初体験ということもあり、思うようにはいつもの力が発揮できなかったようだ。予選から勝ち上がって来た、ブラジルの粘りに苦戦した訳だが、劣勢を跳ね返したことは、大きな自信となっただろう。 

  

 

○翌3月3日の中国戦は、前日のブラジル戦に競り勝ったことで、やや、落ち着きを取り戻したムードである。実力的にも、中国はお客さん的な存在で、確実に頂けると踏んでいた。

  

  日本の先発は、右肩の不調などで、不安視されていた前田だが、阿部の好リードもあって、中国打線を、5回1安打6奪三振で完封する、見事なピッチングを見せた。

それなのに、日本の打線は、思いの他、中国投手陣を打ち崩せず、いらいらした。2回裏に、フォアボールと盗塁で2塁に進んだ糸井を、中田がヒットして1点を先制しただけだったのである。

  それが、5回裏になって、内野安打の松田が、送りバントで2進するなどし、内川のヒットで還り、まず1点を追加した。その後、フォアボ—ルなどで満塁となった所で打席に立った糸井が、センター越えの走者一掃の2塁打を放った。これで、5-0となり、ほぼ、勝利を確信した。 これまで振るわなかった、日本チームの打線だが、溜飲が下がるようなフェンス直撃の一打であった。

  最終回の9回表に、交代した押さえの山口が、短打の連打を浴び、ワイルドピッチなどもあって、2点を失い、やや、ピンチになったが、中国の追い上げもそこまでで、点差にも守られて、日本が勝利した。

 

  この試合、野手では、阿部が完全復帰するとともに、緒戦で出番の無かった中田が活躍する一方、存在が光った糸井だが、走攻守での更なる活躍が期待される。

投手陣では、前田の好投は期待以上だが、内海、涌井、沢村、山口も登板を経験するなどした。

  ここまでで、侍ジャパンも、役者が、一通り出そろったようだ。

 

  この試合の結果、日本は2勝となり、2勝していたキューバとともに、日本―キューバ戦の結果に関わらず、1次ラウンド通過が確定した。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第3回WBC 始まる

2013年03月09日 16時30分08秒 | 日記

2013年3月9日(土) 第3回WBC  始まる 

 

 

  日本の3連覇がかかる、第3回WBC(World Baseball Classic)大会だが、これまで予選リーグが行われてきたが、日本も参加する1次リーグが、いよいよ始まった。A組の日本は、6日夜、強敵キューバと対戦した。日本は、すでに、2勝しているので、キューバと共に、2次リーグ進出は確定している状況であったが、試合は、日本がキューバに負けてしまい、A組2位となった。この結果、日本は、2次リーグの緒戦は、B組1位の台湾と、8日に東京で対戦することとなった。

一方、B組では、本命の韓国が敗退する番狂わせがあり、台湾が1位、オランダが2位となった。

 

  極めてタイトな日程の下、引き続き、2次リーグが行われ、A組2位の日本は、B組1位の台湾と、8日夜に対戦し、粘った末に、4-3で勝利した。

一方、A組1位のキューバが、B組2位のオランダと対戦し、なんと、オランダが勝っている。

日本の、2次リーグの次の試合は、10日に、このオランダが相手だ。

 

 これまでの、日本の、1次リーグA組での

     3/2 ブラジル戦

     3/3 中国戦

     3-6 キューバ戦

2次リーグの

     3-8 台湾戦

の状況については、後日、記事にする事とし、今回は、WBC開催までの経過と、スポンサー問題等について、取り急ぎ、簡単に触れることとした。

  

 昨年夏の、ロンドンオリンピックの興奮もさめやらぬ頃だが、日本プロ野球選手会が、条件付きながら、第3回のWBCへの不参加を表明し、国内のファンや関係者を驚かせ、がっかりさせた。

かなり以前から、燻り続けて来た不参加問題だが、WBC不参加は確定的になった、との見通しから、当ブログに、下記記事を書いている。

     第3回WBCへの不参加! (2012/9/2)

ところが、関係者の慌しい動きの中、何と、急遽、不参加が撤回されて、参加となり、又又、驚かされて書いたのが、下記記事だ。

     WBC復活!       (2012/9/8) 

  これらの記事でも述べたのだが、当時の複雑な経緯は、外部からは良くは分からないし、詳細については、ここでは触れない。自分の理解では、スポンサー権や商品化権についての、NPB(日本プロ野球機構)や日本プロ野球選手会の主張に対して、主催元であるWBCI(MLB・選手会の共同運営)は、従来からの基本姿勢を、変えてはいないのだ。

  ただ、下図の、今大会のロゴマークは使わないという条件であれば、日本代表(侍ジャパン)が、独自にスポンサーを募ったり、そのスポンサーがグッズを販売することは容認した、ということのようだ。 

  第3回WBCロゴマーク 

  これまでの2度の大会では、日本の有力企業が、WBCを支援する形で、多額のスポンサー料をWBCIに支払い、その中から、優勝賞金は別枠として、日本代表は、13%のおこぼれをもらっていたようだ。

  参加チーム全体への配分をもっと増やすと共に、日本からのスポンサーがWBCを支えているのだから、もっと日本への配分も増やすべきだ、というのがプロ野球選手会の主張だった様だ。日本の選手会は、金の亡者か、等とも揶揄されたのだが、自分は、尤もな主張とも思った。

 

  WBCIにしてみれば、手にした金を、どの様に配分するかは、公平の原則通りに、というより、主催者の特権、旨味と言った面もあろう。それが気に入らなければ、自分達でWBCに代わるイベントを企画しやってみたら、と言いいたいところだろうか。 

WBC大会のロゴは一切使わない、と言う条件で、日本代表が独自にスポンサーを募ることを容認したのは、向こうにしてみれば、ギリギリの妥協だったかもしれない。

 

 でも、当該スポーツイベントの国際性が高まれば高まる程、公平性や透明性も高める必要があることも事実で、FIFAサッカー等では、スポンサー権等は、元々、参加チームに帰属しているようで、これらと比べると、野球は、まだまだというレベル(草野球?)と言われる。

 

  選手会としては、ファンの声もあり、参加を決断したようだ。日本としては、今回も参加して、その上で発言し、内側から、大会運営上の改革等を進めるのがいいのだ。ストライキをやって不参加とし、外野席から犬の遠吠えの様にやったとて、アピール効果はないだろう。

  ただ、改めて選手会のHP(日本プロ野球選手会 公式ホームページ)を見ると、そこには、WBCIに対するスポンサー権等に関する要求表明が、これまでのまま出ているだけで、何処を見ても、一旦不参加にしたのに、また、参加することにした理由は何なのか、一言も出ていないのは、なぜだろうか。

  当時の記者会見での表現のように、今回、参加に決めたのは、お決まり文句の、苦渋の決断だったことは当然だろうが、今後の改革に向けて、WBCIとの今回の話し合いの結果を、どの様に考えるのか、HP上で、一言あってしかるべきだろう。

不満を抱え腐った儘で黙って試合に出るのでは、「ファン」は「不安」なのだ。 

 

 急遽、参加が決まったことで、試合をやる当事者である選手達や監督以下のスタッフも大慌てになったが、一方、肝心のスポンサーがどうなるかも、大きな、関心事であった 

      今回のユニフォーム等 

  侍ジャパンのスポンサー募集の関連では、ユニフォームを作るミズノは当然として、他は、中々、決まらなかったようだ。昨年11月に、これまでも支援して来たアサヒビールが参加を表明し、今年になって1月に、コナミがスポンサーになってくれたことで、NPBとしても、なんとか、苦境は脱したと言えよう。

前回、スポンサーとして大いにサポートした日本マクドナルドは、今回は降りたようだ。本国米国のWBCIへの、遠慮もあるのだろうか。

  又、侍ジャパンでなく、WBC全体のスポンサー(WBCIにスポンサー料を払ってWBCのロゴを使う)になった日本企業は、いないと思われるが、本家のマクドナルドはどうなっているのだろうか。

 

  大会に関連して、企業からのスポンサー権料等とは別に、TVなどの放映権料等、大変な金が動く訳だが、国内で開催される1次リーグや2次リーグに関連する、放映権料等は、当然、主催者側に支払われるのであろうが、その方面の話は、自分には、特に苦手である。

 

 

  野球のWBCでも、他のスポーツでもそうだが、国際的なスポーツイベントでは、日本代表が、日の丸を背負って参加するからこそ、興味も湧き、応援もするのだ。しかも、チームのレベルが高く、優勝も期待できる時は尚更である。

日本人選手が出場して活躍するので、MLBの試合や、欧州のサッカーの試合の衛星放送も見たくなるのだ。

正直なところ、純粋に野球やサッカーそのものを楽しむ、技の素晴らしさを楽しむ、という境地には、中々、なれないものだ。

 

 ファンの心情としては、侍ジャパンを応援しているのであって、WBCのロゴがあろうが無かろうが余り関係は無いだろう。

一方、金を出すスポンサー側からみると、コマーシャルやグッズ販売での、WBCロゴの使用の有無等は、かなり大きいだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする