2012年11月10日(土) 香りの柑橘類
先日、九州出身の知人から、3種類の、香りの柑橘類の贈り物が入った、小箱が届けられた。写真の様に、中に添えられたメモによれば、自宅で採れた一才ユズ(ハナユとも)と、親戚宅等で採れた、大小のカボス、で、嬉しい香りの宅配便である。
カボス(大) カボス(中) 柚子ユズ(小)
今回、改めて、柑橘類について、ネットで調べて見た。
柑橘類は、オレンジやミカンなど、実を食べて楽しむ物が多いが、これらの他に、香りを楽しむ物として、香酸柑橘類がある。最も代表的なのは、レモン(檸檬)だが、他に、カボス(香母酢)、ユズ(柚子)もこの仲間で、更に、スダチ(酢橘)もある。(柑橘類 - Wikipedia)
ユズは、時々、利用するし、以前、自宅で植えて、実を収穫したこともあるが、枯れてしまった。又、友人から貰った、巨大なユズ(オニユズ)の実の種を蒔いておいたら、芽が出て来て、以来、かなりになるが、現在も、植木鉢で元気にしている。小さい頃から、
桃栗3年、柿8年、梨の馬鹿野郎18年
と聞いてきたが、西日本では、梨のところを
柚子の大馬鹿18年
とした諺もあるようだ。 冬至には、ユズ湯に入るのが、我が家の慣例である。
また、スダチは、ユズよりも一廻り小さいが、偶に、スーパー等で見かけるが、特に、秋の、サンマの旬になると、スダチが話題になる。生きのいい さんまを焼いて、大根おろしとスダチで食べるのが最高だろうか。
大分前だが、仕事で徳島に行った時、山盛りの生キャベツに、初めて、スダチを絞ってご馳走になったのが忘れられない。 スダチは、全国比で、98%も占める、徳島県の重要な特産品のようだ。
さて、カボスだが、カボスという名前は知っていたが、香母酢と書くようで、日本語でないような発音が、やや不思議な感じだ。普段は、目にする機会は少ないが、ネット情報では、大分県が全国の97%も生産していると言う。(カボス - Wikipedia)
香りを頂くこのカボスに、今回、多少、チャレンジしてみたのだが、以下は、その報告である。
カボスは、ブリの焼き魚に掛けると美味しいと言われ、昨夜は、醤油麹漬けのブリを焼き、それに、カボスの絞り汁を掛けて頂いた。
今朝は、パン食だが、豆もやしの在庫があったので、それを、フライパンで、油を使わずに水分だけで、蓋をして蒸した。それに、以下の、カボスドレッシングを掛けるのである。
頂いたカボス2個の外皮は、かなり硬く、剥きにくかったが、何とか皮を外し、裸の袋状にしてミキサーに入れる。予め、袋の中の種を取るには、実を、横水平に切ると取りやすい事も分かった。
先ず、最初に、カボスを入れて、他には何も加えずにミキサーを暫く廻すと、黄色っぽい、とろとろしたものになる。それを、1/2程取りだす。
これを、もやしの上に載せ、和風に、醤油を掛けて頂いた。酸味はそんなに強くなく、ほんのりした香りが良い。
次に、残った分に、ワイフKは、何とオリーブオイルを入れ、塩コショウして、ミキシング。酸と油とが反応したのか、色が、やや白っぽくなり、泡が多いドレッシングが出来た。これを、もやしと混ぜて、和え物の様にして食べると、結構、濃厚な、香りも酸味もやや強まった、マヨネーズに似た、面白い感じになった。
最後も、ワイフKのアイディアで、かなりの量の牛乳をミキサーに入れ、容器の中に少し残っているものの掃除を兼ねて、ミキサーを廻す。スイッチを入れたり切ったりすると、その都度、液体の水位も蓋の近くまで上下して、綺麗に掃除をしてくれる。
出来上がった物に、氷を入れて飲んでみると、結構いけるドリンクになった。勿論、カボスの爽やかな香りは十分に残っている。これは、思いの外、飲みやすい感じである。
下の写真は、これら3種の作品だ。
カボス だけ カボス+オリーブ油+塩胡椒 残り+牛乳+氷
日本では、ミカン・イヨカン・文旦などの柑橘類や、今回話題の、香酸柑橘類は、温暖な西日本でしか栽培できないが、特産地が多い。特に、カボスやスダチは、かなり集中しているのが特徴のようだ。
一方、東日本や東北では、ミカン類は育ちにくいのだが、その代わりに、寒さがないと栽培出来ないと言われる、豊富な品種の、りんご がある。
実りの秋、日本列島が南北に長い事と、優れた栽培技術がある事で、多様な美味しい果実類を楽しめるのは、嬉しい限りである。