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ケイの読書日記

個人が書く書評

ステーグ・ラーソン「ミレニアム2・火と戯れる女㊤」

2012-04-02 14:42:09 | Weblog
 このミレニアムシリーズの主人公は、ジャーナリストのミカエルのはずだが、ミカエルは究極の女たらしなのだ。
 スウェーデンといえばフリーセックスの国と言われるが、このミカエルときたら、人妻でも、どんな年増でもOK。来るものは拒まず、去る者は追わず。そのうち女に刺されるんじゃないかと思う。

 一方、有能な調査員リスベットはキャラがあまりにも強くて、他の人の印象が薄れちゃう。
 なにしろ、リスベットに叩きのめされた後見人のピュルマンが、リスベットの事を「精神を病んだ女、安全ピンをはずした手榴弾、常軌を逸したあばずれ」と罵っているが、本当にピッタリなので笑ってしまった。

 そのリスベットが、優雅にカリブ海のバカンスを楽しんでいる所から、この話は始まる。

 同じ頃、ミカエルは新人のジャーナリストと彼の恋人が調査した人身売買と強制売春の記事を、自分の雑誌に載せようとしていた。
 それらの犯罪の背後には、ザラと呼ばれる黒幕がいるようだ。
 実はそのザラこそ、リスベットを児童精神病院に叩き込んだ事件の元凶となる人物だったのだ。

 リスベットが13歳になる直前に起きた、その最悪の出来事とは?

 これについては、㊦巻で明らかになる…ようだ。楽しみ!!
コメント
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