本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

アメリカの小説から

2014-05-07 09:21:02 | Weblog
 『最高処刑責任者』という小説がある。
 主人公は日本の家電メーカーのアメリカ子会社に勤務して、テレビ部門の営業に所属している。むろん、架空のメーカーだが、ライバルのトップクラスにソニーとパナソニックがいて、日立、東芝、NECも実名で登場する。ただし、実企業とはいえ符号みたいなもので、ストーリーにあまり関係ない。ただ、興味深いのはGEもサムソン電子も無視され、すべてコンペチターが日本企業であることだ。

 プラズマテレビも勢いがよい背景からパナソニックが元気な頃か。なにしろ、液晶の王者となったシャープは出てこないのだから。

 東京から来た本社取締役会長の名がヒデオ・ナカムラ。アメリカの小説に登場する日本人名は変なものが多いが、これは真っ当な名前だ。そうそう、家電メーカーに似たような名前のトップがいましたね。

 日本の読者を意識したものか、家電業界は日本企業が制覇していたのかわからない。それはそれとして、面白い小説である。

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