本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

「附属」が正しい。

2014-08-18 09:01:48 | Weblog
 夏の高校野球の出場校には大学の「ふぞく」高校が多い。東海大学の関連校は何校も出ている。

 さて、気になるのは「ふぞく」の漢字語である。「附属」か「付属」か。
 HPでみると、東海大学、九州国際大学、龍谷大学の高校は「付属」としている。盛岡大学と二松学舎大学では「附属」高校だ。
 
 東海大学相模に勝った盛岡大学附属高校の場合は、ユニホームにもちゃんと「盛岡大学附」とある。ところがテレビの字幕や翌日の新聞記事では「付属」としている。学校名を勝手に改ざんしたことになって失礼な話である。
 
 「附」と「付」については以前にも触れたが、また書く。
 マスコミは「附」の代わりに「付」を代用漢字として使っている。新聞社申し合わせで決めてしまった。マスコミの影響が強いのでこの代用漢字がまかり通ってしまったが、厳密に言えば正しくない。

 「付」は授ける、渡す、与えるという字義だから交付、付与、配付、給付の熟語になる。他方、「附」の字義は本体や主部に接着させるものだから附録、附則、附帯そして附属となるのだ。だから「付属」を用いる高校はいただけない。
 どちらも常用漢字である。字義に基づいて使い分けるべきではないか。

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