本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

門司旧三井倶楽部

2019-12-28 09:01:44 | Weblog
 昨日書いた門司港駅で思い出した。この駅の近くに「旧門司三井倶楽部」がある。国の重要文化財に指定された建物である。

 この建物に、アインシュタイン博士夫妻が宿泊した部屋と林芙美子記念館がある。不思議な組合せだ。
 
 アインシュタイン博士夫妻は船で門司港に寄港したのでしょうね。博士は「科学と家庭は両立できない」と言ったそうだが、この門司港では夫婦仲良くすごしたようだ。船上のにこやかな2ショットが飾られている。

 林芙美子の展示室は思いのほか充実していた。たった150円の入場料で林芙美子の全貌がわかる。今思えば、森光子演じる「放浪記」を見損なったのは残念だ。

 ある本の小見出しに「奔放すぎる作家たち」とあり、林芙美子が登場していた。「生涯を通じてさまざまな恋愛に身を焦がし…」それで「素晴らしい作品が生まれてきた」とある。
 なるほど奔放がキィーか。宇野千代や瀬戸内寂聴も同類といえる。

 一方、神社生まれの平岩弓枝とかクリスチャンの曽野綾子などは奔放のキィーと縁がない。この人たちの作品について本の著者に訊いてみたかったものだ。