本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

12月8日

2019-12-08 09:02:05 | Weblog
 「今日8日は真珠湾攻撃の日である」といわれるが、このセンテンスには不正確が二つある。
 事件の現場主義でいえば、攻撃をした日は日付変更線の向こう側のハワイでは7日である。従って、「攻撃の日8日(現地時間7日)」としたいものだ。

 アメリカ人が「リメンバー・パールハーバー」を合言葉としたこの地名は「真珠港」であって真珠湾ではない。これまで何度か「真珠港」だと書いたことだが、この日が来るとまた書きたくなる。


 山本五十六連合艦隊司令長官は、ちゃんと「真珠港への攻撃」と公式文書に書いているとある。どこで誰が誤訳したのか。

 ところで、奇襲攻撃とされているが、米国は日本の攻撃を薄々知っていたようだ。石油の禁輸にしろ、ハルノートのごり押しにしろ、米国は日本の仕掛けを待っていたという。犠牲は少なければ良しとしてハワイの太平洋艦隊に情報を提供しなかったとか。
 このあたりのことは、先に紹介した藤原正彦著『日本人の誇り』に詳しい。