前回、出来上がった作品の中で、一番期待していた器の話です。
形も満足できる物だっただけに、窯から出た途端がっかりしました。
丸で囲んだ器です
下絵付けの弁柄も全く反映されないし、釉薬の織部も濃すぎた上に
厚塗りしすぎ。 弁柄は・・・鉄によって茶色に発色します
およその出来栄えを、予想できないところが未熟さゆえんの悲しさです。
がっかりした私に先生のアドヴァイス
「一晩酢水に付けると、織部の油膜が落ち、綺麗に色が出てきますよ」
本当です、驚きました。全く別物に変わりました。
緑の濃淡と、底にはブルーが発色しているではありませんか。
思わず「捨てないで良かった」と胸をなでおろしたのです。
これなら、冷奴が良く似合いそう・・・専用の器でもいいかな。
筍の煮物用に作り始めたのですが、
とっくにその季節も終わり間に合わなかったので・・・・
来年のその時期までは豆腐専用で頑張ってもらいましょう。