ガラス彫刻を始めて丁度3年になります。
正確にはグラビール 【(フランス)gravure】、
ガラス器の表面に、グラインダーを用いて、摺(す)り模様や彫り模様を表す技法です。
ですから今回の展示は3回目になるのですが、納得できる作品ではありませんでした。
既成のガラス製品に好きな模様を描き、その上からダイヤモンドの針で少しずつ彫って
いくだけの事ですが、電動だけに少しでもぶれると、歪んだり、曲がった線が出ます。
初めは緊張でまともな線が描けませんでした。
もちろん今でも、対象が薄いグラスとなると(ひびが入りそうで)、力加減が分らず失敗が多いのです。
先生は「ともかく数をこなせば、誰にでも出来るわよ」とおっしゃい、励ましてくださいますが、
それだけではないように思えます。
手先の器用さとセンスの良さも欠かせない要素と実感しています。
その二つとも欠けている私は 「好き」だけで続けています。
赤と青のワイングラスはシクラメンをアレンジした私の作品。
先生の作品。レース模様の繊細さは見事、真似できません。