映画「硫黄島からの手紙」を見ました。
硫黄島2部作の一つ「父親達の星条旗」を見た時、
再び「戦争映画」を見る気にはなりませんでした。
しかし、各マスコミの好意的な批評とアメリカでオスカー前哨戦を
制したニュースを聞いてその気になったのです。
映画の中心の硫黄島総指揮官・栗林忠道中将の名は初耳でしたが 、
大日本帝国陸軍の軍人、男爵、ロサンゼルスオリンピック馬術競技の
金メダリストのバロン西(西竹一中佐)はあまりにも有名です。
この二人は英語を操り紳士的かつ好意的に描かれており
かっこ良過ぎの感もあり・・・ですね。
「嵐」の二宮和也扮するパン職人の西郷は、渡辺謙についで存在感があり
映画に膨らみを持たせる役割で、その演技は秀でていました。
ですが、一つ気になったのが「言葉遣い」
「・・・じゃねや」風の表現が多く、下町のべらんめい口調にも聞こえましたが、
けっして威勢がいい口調でもないのです。
ぼそぼそ喋っている風は、当時の普通の青年が使う言葉にはとても思えません。
その部分は不満でしたが、皆が死んでいく壮絶なシーンが続く中で、
生き残った役には「ほっと」救われる思いがしました。
「イクスピアリ」は華やかでした