休日の午後、静けさを破る金属音。
「キーン 」・・・木を切っているチェーンソーに違いありません。
この音は、切られている木が悲鳴を上げているように聞こえるから不思議です。
すでに足元には白樫の木が横たわっていました。
切っている人は住人の役員さん。
この時期、剪定や伐採が行われるのは年中行事の一つになっています。
もちろん住人の希望で行われるのですが・・・・
木が大きくなって、洗濯物の乾きを邪魔するとか、
日陰になるとか、風通しが悪く室内に黴が生えるとか、色々事情があるようです。
しかし、何年もかけて、ここまで大きくなったと思うと上記の理由で
「切ってしまう」ことは人間のエゴのように思えてなりません。
この赤いテープが巻きついている木は桜、伐採の運命です。
黄色のテープは剪定の印。
階上に住んでいる我が家は、ただそれを愛でるだけですが、
四季折々の変化が生活に潤いをもたらしている事は事実です。
だからチェーンソーの音を聞く度、胸が痛むのです