ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

パレードも歓声も無い、ただ穏やかな秋の夕暮れでした。

2019-11-11 06:14:56 | 日記
今日はすばらしい秋晴れの日でした。
天皇陛下のご即位に伴うパレード「祝賀御列の儀」も恙なく終えられた様です。
私、個人としては特別の感慨は抱きませんが、不祥事などが起こらなかったことは
喜ばしいことだと思います。
私としては、新しい主権在民の日本国憲法が施行され、皇室典範も新しくなった中で、
「象徴天皇とは何か」と言うことについての論議を深めないままに「令和」に入った
様に思えるのです。
元号が新しい文字になったからと言って新しい時代が即、やって来たわけではありま
せん。

毎日新聞(2019年11月9日 16時00分)には、放送大教授(日本政治思想史)
の原武史さんへのインタビューとして次(抜粋)のような記事をアップしていました。
 ☆――即位の礼では国民の代表として安倍晋三首相が「天皇陛下万歳」と唱えました。
    国民主権との矛盾を指摘する声も(SNS)にはありました。
 ☆――天皇制について議論すると「慶祝ムードに水を差すな」「非国民」などとバッシ
    ングされることが増えつつあるようにも感じています。
と、記者は問いの設定をしていました。
 〈天皇制に関しては、戦前から続いていることが多々あります。
  皇室典範で、男系男子による皇位継承や終身在位が規定されたこともそうです。
  「憲法が変わったのに前例踏襲でいいのか」はもっと議論すべきでしょう。〉
 
 〈当日、儀式の時間に雨が上がって虹が出たことがツイッターなどで瑞兆のように捉
  えられていたとも聞きました。
  なんだか独裁国家の話のようにも感じました。
  特高警察などがあるわけでもないので全体主義とまでは言わないにせよ、「柔らかい
  専制」が進んでいる印象です。〉  
 
 〈行事が終わると、そうした問題提起もどんどん忘れ去られてしまう。
  そして、具体的な危機が浮かび上がってから騒ぐ。
  今の時期に、しっかりと皇室について議論を深めることは重要だと思います。〉
などと応えられたのこと。
〈柔らかい専制」が進んでいる印象〉
私も、同じ危惧の念を抱いています。

私の居住地も、本日晴れ。
すばらしい夕暮れを眺めていました。
パレードも歓声も無い、ただ穏やかな秋の夕暮れでした。


【 『落選原稿』・・・メタボ的愛着・・・その18 】

【祈り、と共に付けますから】
                  (2015・5・9記)
イギリス王室に生まれた「シャーロット」ちゃん。
なんとも可愛らしい赤ちゃんです。
退院する時の、あの寝顔。
思わず、こちらも笑顔になってしまいました。

《高崎山自然動物園が、生まれた赤ちゃんザルを、イギリス王女と同じ「シャーロット」
と命名したところ、「イギリス王室に失礼だ」という抗議が、7日までに500件以上寄
せられた》
とのことです。
私の個人的な思いとしては、「失礼かな」と思います。
自分の子と同じ名前を、他人が飼っているペットにつけられたら、ダメとは言えなくとも、
いい気持ちはしませんから。
でも、サルに「シャーロット」と、名付けたかった方たちは、きっと、〔かわいい〕とい
うことに共通項を見出していたのかもしれません。
大分市長は、記者団に対し
《多くの方につけてもらった名前で、英国からの指摘もないので、見直す必要はないと思う》
と、述べたとのことです。

名付ける、命名する、と言うことは、親兄弟をはじめ、近親者の様々な想い・願い、そして
祈りが込められています。
そこは お互いさま、大切にしなければいけないことだと、私は考えています。

もう40年近く前に書いた私の拙い詩集からの一篇です。
   『名前』
    親が付ける
    近しい人が呉れる
    願いを託し
    祈りと共に付ける

    他人様の付けた名前が私自身だなんて
    アホくさい やめたといってみても
    呼ばれれば
    ハイ と応えてしまう

    「肉付きのお面」なら
    多少の血は覚悟で
    引きはがしてやろうと思うけど
    私自身になってしまった名前は
    引きはがすこともできない

    自分の名前を
    自分の好みで
    自分の為に付けてやろうと
    機を窺い続けているうちに
    いつのまにか
    自分が親になってしまっていて
    私の願いを
    私の祈りと共に
    娘に名付けていた

       ※ この原稿は、昨年、あるところへ応募した『落選原稿』です。
         1ピースずつアップしています。
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