golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「交響曲第23 番」アリゴーニ

2008-08-17 08:08:27 | Weblog
シーズンなので、今日は私が体験した身の毛もよだつ恐い話を一つ。

7年ほど前、転勤で単身赴任を始めた当時の事です。

新しい勤務地は自宅から微妙な距離で、当初3ヶ月ほどは遠距離通勤をしておりました。片道2時間半~3時間ほど掛けて。

当時の平日の平均的パターンは以下の様なものでした。
am5:30起床
am6:00頃自宅を自転車で出発し2~30分掛けて最寄り駅へ。
電車を途中2回乗り換え、会社最寄駅からまたバス。

帰りは…
pm10:30会社最寄のバス停乗車。
行きと同様、電車を乗り継ぎ、自転車で自宅に着くのはam1:00過ぎ。
(ラッシュ時間を過ぎており帰りの電車の方が速かった事と、自転車も下り坂が長いこともあって、帰りは約2時間半と速かった?です)
そして風呂に入ったりして寝るのがam1:30~2:00。
そしてまたam5:30には起床。

布団よりも電車の中で寝ている時間の方が長いような生活。

さすがに疲れましたが、通勤途上でオペラなども聴ける(うまくすれば2曲!)のも嬉しく、このまま遠距離通勤を続けるつもりでした。

しかしさすがに上司から言われましたね、「こんな生活続けていたら身体を壊すぞ、業務命令だから単身赴任しろ」と。

「毎日オペラ」の魅力もあり、最初は抵抗した私ですが、やはりキツいにはキツいので単身赴任することに。

会社近くの不動産屋でいくつか物件を紹介して貰いました。

その中に、ワンルームの格安マンションの物件が。

いくつか見せて貰った物件が汚かったり陽当たりが悪かったのに対して、この部屋は小綺麗なフローリングで、窓は東と北でしたが採光も良く、紹介されてすぐ決定しました。

紹介を受けた物件の中で確か家賃も一番安かったかと思います。

近くにコンビニやドラッグストア、ファミレスもあり利便性も抜群。

ちょっと気になり不動産屋に安さの理由を尋ねと、A駅とB駅のちょうど中間でこの辺りが一番安いと、立地条件に拠るものとの説明でした。

契約を終え、洗濯機、冷蔵庫、ベッド、掃除機という必要最低限のものを、それぞれ量販店で一番安いもので調達。

エアコンは何故か「前に住んでいた人が残して行った」との事。最初に物件紹介された時の図面には、「エアコン無」となっていたのでラッキー。

そしていよいよ入居。

2、3日は何事もなかったのですが…。

数日経ったある日、寝ていると妙な胸騒ぎを感じ、目を開けると黒い無気味な影が蠢くのが一瞬ですが見えました。

目の錯覚だろう、とその晩はそのまま眠りに着きました。

ところが翌日以降も、寝静まった頃によくその影が出現するのです。

夜中にトイレに起きるのも怖く、帰宅すると熟睡して夜中に目が覚めないようウイスキーの一杯も羽織りすぐ寝るように致しました。
しかし、時には帰宅してドアを開けた瞬間に影と遭遇することさえあり、ノイローゼになりそうでした。

紹介して貰った不動産屋にも相談と言うかクレームと言うか話を持ち掛けてみたのですが、なかなかまともに取り合って貰えません。

その部屋で過去に何があったのかを尋ねても、知らないの一点張りでした。

食事中もあの影の事を思い出すと食べ物がろくに喉を通らず、日に日にやつれていったようです。

恐ろしくてなかなか直視出来ないのですが、影は真っ黒なものだけでなく、時には血の交ざった様な赤黒い場合もありました。

しかし、その方面に精通している人はどこにでもいるものです。

職場で詳しいと言われる人に相談しました。

その人のアドバイスに沿って、部屋の要所要所に小さな社(やしろ)の様な形をした置物を配置しました。これは黒い影の封じ込めに有効との事でした。

また、万一黒い影に襲われそうになった場合に備えて、聖水と言うのでしょうか、透明な液体が入った小さな容器も枕元に常備しました。危険が迫った場合はこれを影にかけるのだそうです。

しかし残念ながらこれだけでは黒い影は退散しませんでした。

私は益々やつれて行きました。どうも食欲が著しく低下しているようでした。

会社の詳しい人に相談したところ、特殊なお香を炊くしかないだろうという結論に達しました。

或る休日、部屋を締切り、お香を炊きました。

遂にこれが効を奏したらしく黒い影は霧散、私にもようやく平穏な毎日が。

入居してからすでに1ヶ月が経過しておりました。

ちなみに、人から聞いたのでどのような字を書くのか正確には分かりませんが、部屋の隅に配置した小さな社は「方位方位」、焚いたお香は「悪散」とか言う名前だったようです。

アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)

激安モーツァルト交響曲全集5枚目のCD。

第21番、第22番、第23番、第24番、第25番の5曲。

ついに有名曲25番が入って来ました。

ですが、今日は第23番を。
細やかな弦の音形により開始される輝かしくも優美な第1楽章。そこには既に少年ではなく、17歳の新進気鋭の青年作曲者モーツァルトの顔があります。

第2楽章、弦の伴奏に乗りオーボエが安らぎに満ちた旋律で歌う。何という素晴らしい癒しの世界、絶品。

そして終曲第3楽章、華やかな舞踏会の情景か。

第25番だけじゃありませんぜ、素晴らしい曲は。

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モーツァルト「交響曲第19 番」アリゴーニ

2008-08-16 10:29:20 | Weblog
皆さん、「怖い」と感じるのはどんな曲でしょうか?

やはり現代音楽?

取付きは悪いかも知れませんが、現代音楽の多くは決して怖い物ではありませんよ。

戦争や現代社会の苦悩を描いた、聴くのが辛い曲は確かに色々ありますが。

しかし私にとって「怖い」ということでは、モーツァルトの晩年の曲のいくつかが、真っ先に思い浮かびます。

クラリネット協奏曲、ピアノ協奏曲第27番辺りが。

限り無く澄み切った秋の空の様に透徹した美しくも完璧な音楽が、無限の哀しさ寂しさを感じさせるのです。どうしてもこの世の音楽とは思えません。

とてつもなく美しく好きな曲ですが、不思議な戦慄を感じ、CDに手を伸ばすのに勇気がいる時も多い曲です。

一方、同じ晩年の傑作でもレクイエムは、現世の音楽と感じ、むしろ気軽に聴け純粋に音楽を楽しめます。

魔笛も愉しく聴ける曲ですが、本質的にはクラリネット協奏曲などと通ずる部分があるかと思っています。

どんな憤怒の顔で怒られるよりも、実は微笑みが一番怖いということなのでしょうか。

アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)

激安モーツァルト交響曲全集4枚目のCD。

第16番、第17番、第18番、第19番、第20番の5曲。

今回初期交響曲にハマってしまったのも、晩年の諸作と違ってそこに限りない幸福感が充ちているからかも知れません。

無邪気で破顔一笑している得意満面のモーツァルト少年がここにいます。

そしてその才能に驚嘆しながらも、その美しく愉快な音楽を楽しんでいる大人達がその周りにいます。

その場に充満する幸福感。

貴方も、たったの1,890円で少年モーツァルトの世界を追体験出来るのです…。(これじゃ、CDの宣伝だなあ(笑))

今日の5曲も素晴らしく幸せ。しかしその音楽は段々と深みを増し、単なる無邪気な少年モーツァルトでは既に無くなっています。

この19番のシンフォニー第2楽章の静謐な美しさなど、晩年の「怖さ」の片鱗を既に示しています。

この少年は弱冠16歳にして、自分が短命に終わることを悟ってしまったのかのような音楽です。

こんな凄い音楽も初期曲にあるのですね、驚きました。

第3楽章メヌエットも美しい舞曲なのですが、どこか第2楽章の雰囲気も引き摺っています。

第4楽章で、またいつもの愉快なモーツァルトに戻りますが、少年の無邪気さは既に消え青年の表情に。

モーツァルトはやはり凄いですわ、止められません。

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モーツァルト「交響曲第42 番」アリゴーニ

2008-08-15 08:31:14 | Weblog
休日出勤の昨日は、会社で「鳴き竜」を発見!

冷房の関係で、会社が休みに入った一昨日から他フロアの会議室に移動して仕事しています。

昨日ふと、パソコンのキーボード音が何かに反響していることを発見。

どうも音は天井から反って来ているようである。

しからば、と柏手を打つ。

ビリビリビ~~ン、と竜が鳴きました~!こりゃ「鳴き竜」じゃわい。

天井が低い所為か、日光東照宮より大きな音で響く感じ。(って、一番最近東照宮行ったの約20年前じゃないか)

天井に竜の絵を描こうかとも思ったが、さすがにそれはヤバイので、プロジェクターで投影するか。それで会議室に入る人から拝観料を頂戴する、良い考えでしょ(お前にそんな権利ないだろ。いや第一発見者ということで。遺失物じゃねえだろ)。

しかし、会議室は各フロア同規格。他のフロアでも鳴き竜聞けるのでは?と素朴な疑問が…。

本日、試してみましょう。

アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)

激安モーツァルト交響曲全集3枚目のCD。

第47番、第46番、第42番、第12番、第13番、第14番、第15番の7曲。

またまた魅力的な曲が一杯。昨夜から3回目を聴いているが、どれもチャーミング。

後期作品のように一曲一曲が強い個性を持っている訳では無いが、各曲に工夫があり、アイデアが盛り込まれ、それぞれが独自の魅力を放っている。

さあ、どれを取り上げようか?悩ましくも楽しい選択。

ジュピターの次、42番にしましょう。

一昨日も書いたが、モーツァルトに42番以降の交響曲があるなんてこのCD買うまで考えもしませんでした。

新発見の晩年の作品!では無くて、15歳の少年モーツァルトの手になるものです。

歓ばしく華やかな第1楽章第1主題、後年の名作にも引けを取らないのではないのでしょうか。

安らぎに満ちた第2楽章メヌエット。

第3楽章アンダンティーノの静かな情景。

第4楽章アレグロの跳ねるような附点リズム。少年モーツァルトがトランポリンで戯れてでもいるかのよう。

この曲も全体で10分に満たない小規模な交響曲ですが、曲全体を満たす幸福感が何とも言えませんね。

それにしてもモーツァルトの初期交響曲、面白過ぎる!

今まで聴いていなかったのですが、とても凄い鉱脈を掘り当てた気分です。

ピリオド楽器でも、旧来の現代楽器による厚い響きの演奏でも無く、現代楽器による小編成の、決して完璧という演奏ではありませんが、音楽する喜びに満ちていると思います。

CD1枚200円に満たない金額で、モーツァルト初期作品の素晴らしさに気付かせてくれたこと感謝感謝です。
やはり「モーツァルト蟻地獄」抜け出せません!

誰か~!この蟻地獄から引き上げてくれ~。

いや、やはり引き上げるのは止めてくれ~、このモーツァルト蟻地獄たいへん快感なのでありま~す…。

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やばい!“モーツァルト蟻地獄”に落ちそうです。交響曲「第9 番」アリゴーニ

2008-08-14 08:45:26 | Weblog
今日も休日出勤ですが、仕事の方は昨日に続きのんびり出来そうです。

むしろ、考えておかなければならないのは、今日明日の昼御飯の問題。

…問題は今日の飯、店がない♪(golf130のオヤジギャグ替え歌より)にならないよう、開いている店を良く考えて昼食に出なきゃ。何しろお盆ですからね。

平日は社食なので心配ありませんが、休日出勤日は近隣の店の開店状況もチェックしておかないと。

今の職場は都会の繁華街なので、休日も基本的には食べるところには困らないのですが、安い近場の店となると自ずと限定されますので。

昼飯と言えば、昔関連会社に出向していた時は恵まれていましたね。

社食が無かったので、ほとんどの人は近くの店に行っていました。

私も当初はそうしていたのですが、ある時から近くのスーパーマーケットに変更。

そこで刺身とライスなどを買うのです。外食するのと同じかむしろ安い値段で美味しく食べられましたから。

勿論、最初は切り身になった刺身を選んでいたのですが、そのうち、こっちの方がお徳なんじゃないか!と目を付けた「柵(さく)の刺身」にエスカレート。

即、スーパーで刺身、ライスと共に包丁も調達。

以来、外出じゃない日は自席で包丁で切り身にして、刺身ライスをよく食べていました。

これだと5~600円で結構豪華な?昼食に。

金の無い日は、納豆ライスまたは冷奴ライス。このメニューだと200円ちょっと。納豆も冷奴も大好きなのでこれでも結構満足していましたっけ。

さあ、今日の昼食どうしよう?

アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)

やばい!「モーツァルト蟻地獄」に落ちそう。

若い頃、バッハにはまりバッハばかり聴いている時期がありました。

昔から雑聴性で色々な時代、ジャンルのクラシックを聴いて来たのですが、私にとってはバッハはやはり別格。

聴き出すと、連日バッハバッハバッハバッハバッハバッハバッハ…となってしまう危険な作曲家であります。

いくらバッハが素晴らしいからって、毎日毎日バッハばかりじゃ身体を壊しますよ、時々はモーツァルトやベートーヴェンなども聴かないと…、ということで?時々違う作曲家も聴いておりました。

私にはバッハは「蟻地獄」。一度そこに落ちるとなかなか這い上がれなくなります。

マーラーやヴェルディ、バルトークやメシアンなど他の好きな作曲家だと、なかなか蟻地獄には落ちないのですが。

バッハ以外で唯一の例外はモーツァルト。

やはり聴き出すとハマりますね。

昨日に引き続き、モーツァルト交響曲全集2枚目のCD。
第55番、第8番、第9番、第10番、第44番、第11番、第45番の7曲が収録されています。

昨晩から3回目を聴いていますが、どの曲もなかなかに魅力的。とても10歳ちょっとの少年の作とは思われません。

この中から今日は第9番を。

13~4歳の頃の作品ですが、人の心を掴んで離さない小技を修得したモーツァルト少年がここにいます。

第1楽章のトゥッティなど後年の作を思わせる堂々としたもの。勿論優美さも湛えている。

第2楽章の弦と木管のやり取りも美しく大人の心をくすぐります。

第3楽章のメヌエットも落ち着いたもの。これなら王侯貴族の前でも堂々と演奏出来たでしょう。

第4楽章の中間部、ちょっと不安気な旋律を執拗に繰り返し聴衆をぐっと引き寄せる技なんか、あんたやっぱり只者じゃないぜ。高貴な人って、こういう技に絶対弱いはず(下劣な人間なので本当かどうか分からないのだが(笑)。

3枚目のCDがまた楽しみになりました。

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モーツァルト「交響曲第7 番a《旧ランバッハ》」アリゴー二

2008-08-13 20:49:24 | Weblog
今日から週末まで会社の休みなのですが、金曜日まで3日間休日出勤。

昨日、一昨日は会社の営業日ではありますが、個人で取得する休日2日をここに充てている人が多く、オフィスも静かでした。

昨年夏休みも休日出勤で朝から夜までずっと忙しかったのですが、今年はかなり暇そうな状況です。

落ち着いて時間の取れる間にやっておかなければならない業務がいくつかあるのですが、今日はのんびりし過ぎで少しうたた寝さえしてしまいました。

昨年夏休み期間中の忙しくてまともに食事も取れなかった状況と余りにも対照的。

上司からは代休を取るよう強く指導されておりますが、今の状況なら下旬には少し休めそうです。

休めたら(ずっとさぼっている)体育館やプールにでも行きましょうか。

アリゴー二指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)

先日のハーシェル以来火が付いた?「古典派ルネサンス」、これじゃ古典派なのかルネサンスなのか分からないか(笑)。

極私的古典派多聴欲求。

そうだ、モーツァルトの初期作品を聴こう!

交響曲も後期曲中心にしか持っていなかったので、この10枚組激安ボックス盤を調達。

税込1,890円。

以前ショップでちょっと試聴して演奏も悪く無いのは確認済。

まずは1枚目のCDから。第1番、第4番、K.19a、第5番、第6番、第43番(誤植だとばかり思いました、今までこんな番号の曲があるとは知りませんでした)第7番とこの第7番aの8曲が収録されています。

偽作の疑いも残る曲を含む初期作品。

真作とするといずれも10歳頃の作。後年の傑作群と比較にはならないが、神童ぶりが十分伺える。

このCDの8曲中、12歳の時のこの「旧ランバッハ」は出色の出来。10分に満たない短い曲ですが大変魅力的な作品。一聴して気に入りました。

細かい波のような弦の音形で開始される冒頭からぐっと惹き付けられ、安らぎに満ちた第2楽章、1分半と短いが堂々とした響きの終楽章。今まで知らなかった作品ですが、これはなかなかの傑作ですね。

神童を超えた天才モーツァルトの音楽がここに聴けます。

2枚目以降を聴くのが楽しみになって来ました。

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武満徹「リング」他、若杉弘

2008-08-12 20:36:39 | Weblog
ウルグアイパラグアイ、という漫才コンビがいました。残念ながら見たことありませんでしたが。しかし、名前が強烈に刻印されています(現在、じゃぴょん、と改名され活躍されているそうです)。

と言うのも、高校時代の友人が、昔ウルグアイだかパラグアイだかに赴任していたからです。

たまに会う度にどっちだったか聞くのですが、毎回忘れてしまって…(汗)。

長野羊奈子(声)、伊部晴美(ギター)、永廻万里(ハープ)、安倍圭子(ヴァイブラフォーン)、高橋悠治(チェレスタ、ピアノ、ハモンド・オルガン)、野口龍(フルート、ピッコロ)、浜田三彦(リュート)、小泉剛(ピッコロ)、植木三郎(ヴァイオリン)、服部善夫(チェロ)、若杉弘指揮(Grammophon盤)

レスピーギの「リュートの為の~」に刺激され、今日はリュートの入った武満作品などを。

「スタンザ 第1番」、「サクリファイス」、「リング」、「ヴァレリア」の4曲。

この内、後の3曲は3部作を為しています。そして更にその中の「リング」は4部作を為して…はいません(笑)。

楽器編成は、
「リング」が、フルート、テルツ・ギター、リュート。

「サクリファイス」が、アルト・フルート、リュート、ヴァイブラフォーン。

「ヴァレリア」が、ヴァイオリン、チェロ、ギター、2つのピッコロ、ハモンド・オルガン。

「スタンザ 第1番」が、ギター、ハープ、ピアノ、チェレスタ、ヴァイブラフォーン、ソプラノなどの声が加わる。

上記の通り、4曲の内、リュートが入るのは前2曲。

特に「リング」では、リュートとギターという似た響きの楽器の微妙な音色の違いが聴ける。

「スタンザ 第1番」にはリュートは入らないが、同じ撥弦楽器のハープ替りに入り、ギターとの音色と溶け合う。

武満徹と言うと、現代音楽として敬遠される方もいらっしゃると思うが、優しく安らぐ音楽。微妙な響き、音色の変化を味わう上質な音楽。これらの室内楽作品もしかりです。

さて、写真は日曜日に実家に行ったら成っていたゴーヤ。大きいのを貰って来たので、週末に似た名前の素材を使って「高野(豆腐)とゴーヤの炒め物」(golf130のオヤジギャグメニュー)でも作ろうかな。それとも「ほやとゴーヤの三杯酢」(これも、golf130のオヤジギャグメニュー)が良いかな?

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ハイドン「戦時のミサ曲」バーンスタイン

2008-08-11 22:13:02 | Weblog
今朝通勤途上のバス停で、バス旅行の広告が何気に目に留まりました。

アウトレットとケーキ食べ放題をメインにした日帰りバス旅行です。

値段もリーゾナブルだし、女性を主ターゲットにそれなりに集客が期待出来る企画なんだろうなあ。

○○アウトレットとケーキ食べ放題、というタイトルの上にキャッチコピーがあるのですが、これが「セレブな一日」。

セレブがアウトレットで買い物するかぁ~。

セレブが食い放題のケーキなんか食べるかぁ~。

第一、セレブが団体のバス旅行なんかするかぁ~。

と突っ込み所満載。

ちょっと楽しませてくれる広告でした。

全国区のテレビCMにもたまに面白いものがあるけど、バスや東京の地下鉄だと都営浅草線などのB級広告(失礼)に時々面白いのありますね。
出張や旅行などの際、ローカル局の静止画TV CMなどもたまらないです。

また、今朝のバスの中にあった旅行広告の写真タイトルに「巨峰イメージ」「とうもろこしイメージ」とありました。

公正取引委員会の指導なのか、「広告見て気に入ったので行ってみたら、巨峰こんなに大きくなかったじゃないか!」などとクレーム付けられるのを警戒してか、旅行の広告やパンフレットの写真に必ずと言って良いほど「イメージ」という語尾が付加されていますね。

こういうお約束事を知らず、初めて「金閣寺イメージ」の文字を見た時、これは写真じゃ無く非常に精巧な「ウルトラリアリズム」の絵画なんじゃないか、なんて思いました。じゃなきぁ、「金閣寺」だけでわざわざイメージなんて言葉付加するはずないと…。

でもこのイメージルール、テレビ番組にも適用したら大変ですね。

福田首相イメージ(映っているのは影武者かい)。

殺人事件イメージ(なんだ推理ドラマだったのか)。

ホームランイメージ(まだ試合始まってなかったのかな?)

減税イメージ(そうだよな、そんなことある筈ないよな)

なかなかに社会を混乱させそうであります。

(写真は秋葉原の裏道で見付けた整体院の看板。なかなかイイ味出してます)

ブレゲン(ソプラノ)、ファスベンダー(アルト)、アーンシェ(テノール)、ゾーティン(バス)、バーンスタイン指揮バイエルン放送交響楽団、合唱団(PHILIPS盤)

昨日は実家へ行く車の中で、3日前に取り上げたハーシェルのCDを再聴。途中買い物に寄ったりして時間掛かってしまい2回聴き。

やはりなかなかに良い。

前にも書いたのですが、大好きなバッハとモーツァルトの間の時代は空白区。

今まで余り聴いておりませんでした。大作曲家ハイドンもしかり。CDもほとんど持っていません。

ハーシェルに刺激され、この時代ももっと聴いてみよう、ということで何年かぶりに取り出したCDです。結構前に買ったものですが、今までほとんど掛けていませんでした。

久しぶりに聴いてみたら、戦時イメージは希薄だし、ミサ曲イメージだって感じにくくむしろオペライメージの部分だってある。

活気あったり、ドラマチックだったり、なかなか素晴らしい曲。もっと聴き込んでみなきゃ。

ハイドンイメージがまた変わりました。

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レスピーギ「リュートの為の古風な舞曲とアリア」マリナー

2008-08-10 08:58:45 | Weblog
なあ吾朗、父さんが勉強しろ勉強しろってしつこく言うのも、結局お前自身の為なんだから。

今はな、うるさいって思うかもしれないが、やがていつか、あの時勉強しろ勉強しろ勉強しろ勉強しろ…としつこく言って貰ったことがサブリミナル効果になって、勉強して本当に良かったと思う日が来るぞ。

なあ、いつまでもオリンピック見てないで、早く塾行け塾行け塾行け塾行け…。

ったく、もううるせえな。セミじゃねえんだから。同じことばかりジージージージーうるさいんだよ。分かりましたよ、そろそろ行くよ。

おい、和美!
バレエのレッスンの時間じゃないか。遅れるなよ。

分かってるわよ~。
いつもいつも、バレエの時間だピアノの時間だ日本舞踊の時間だ、って小さい子じゃないんだから分かってよ。それにこっちだってこういくつも習い事じゃ、身体持たないよ。バレエはキツいからそろそろ辞めたいって思ってるの。

何だって?
和美も、芸は身を助くって言葉聞いたことあるだろ。今は大変かもしれないけど、やがていつか、あの時習わせて貰って良かったと思う日が来るぞ。

まあ今日は行くけどね、そのうちバレエは辞めるかもしれないからね。

………

お父さん、二人ともブツブツ言いながらも出掛けて行きましたね。

吾朗には一所懸命勉強して貰って良い学校に行って良い会社に入って貰って早く偉くなって貰って…。

和美には、何とか芸能界で活躍して欲しいな。

そうなればお父さん、私達も家を建て直して…。

いや、六本木ヒルズなんかに住むのも良いかもしれないぞ。

まあステキ!、そうなりゃセレブの仲間入りね。

そうだよ、そのために吾朗と和美には、高い月謝払ってるんだからな。先行投資してるんだからな。

…これじゃ、いったい誰の為の勉強や習い事か分かりませんね。

マリナー指揮ロス・アンジェルス室内管弦楽団(BRILLIANT CLASSICS盤)

クラシック聴き始めた頃、ラジオ番組でこの曲名が流れ、大変期待して音楽聴いたことがあります。

ルネサンスやバロック時代に大活躍したリュートの為に、近代イタリアのレスピーギはいったいどんな曲を書いたのだろう?

近代作曲家のリュート曲ってどんな響きなのだろう?興味津々でした。

ラジオからリュートの音が発せられるのを固唾を飲んで待ちました。

ところが、スピーカーから流れだしたのはオーケストラ。

ルネサンス、バロック期のリュート曲を基に、レスピーギがオーケストラ曲として編んだものと後から知り、大変ガッカリしたのを覚えております。

第1、第2、第3の3つの組曲で構成されています。第3組曲が最も演奏機会が多く有名ですね。しかし第1、第2も含め、いにしえの雰囲気を伝える、夏にも爽やかなオーケストラ曲です。

編曲ということだとクラ原主義の教義にもとる訳ですが、古いリュート曲をレスピーギが再構成したものと理解して受容致します。何しろ魅力的な曲ですから。

第1組曲の2曲目「ガリアルダ」の原曲はガリレイ作曲。あのガリレオ・ガリレイの父親です。昔ギターで弾いたことがあります。

この「リュートの為の古風な舞曲とアリア」古楽そのものでなく古楽をレスピーギの感性で蘇らせた作品だけど、古楽器オーケストラで演奏したらどんな風だろう?ふと興味持ってしまいました。果たして合うのか合わないのか。古楽器での録音無いですよね?

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ヴォーン=ウイリアムズ「交響曲第3番《田園交響曲》」アンドリュー・デイヴィス

2008-08-09 20:45:11 | Weblog
今だにどんな意味か知らないし、知らないからと言って何の支障もきたさない言葉が色々あります。

試験勉強か何かでだったでしょうか「合目的的」という文字に遭遇したのは。

最初、当然誤植だと思いましたね。間違って活字をダブらせてしまったものだと。

ところが何箇所も「合目的的」が出て来る。これは相当下手くそな印刷屋何だろうと思いましたね、誤植大杉。

しかし、ダブってしまった「的」の文字を外し「目的」に読み替えても文章の意味が全く解らない。

こりゃもしかしたら、「合目的的」とかいう、へんちょこりんな言葉があるのかもしれない。と思い直し、読み返してみたのですが、またしても意味不明。

なんか小難しい事をこねくり廻していた内容だったと思いますが、この「合目的的」というしつこい言葉しか記憶にありません。

まあ、その後の人生で、この言葉の意味を知らなかったからご飯が食べられなかったという事も、車に轢かれそうになったという事もありません。

まあ、今後とも私にとってこの暑苦しい言葉は無用の長物ですね。

今日も涼しげな曲を聴きたいと思い、このCDを取り出したら、「Symphony No.3“A Pastoral Symphony”」と書いてある。「Symphony No.3“A Pastoral”」では無くてですね。Symphonyの文字がダブっている。

これがこの曲の正しい表記なんですよね?ベートーヴェンの方は“Pastoral”だけだったと思うのですが…。

そのSymphonyの文字のダブりを見て「合目的的」という脳ミソの奥底に置き去りにされていた言葉が発掘されました。

今日初めて「合目的的」が役に立ちました、ブログネタとして(笑)。

アンドリュー・デイヴィス指揮BBC交響楽団(WarnerClassics盤)

曲名にはちょっと暑苦しいところもありますが、清涼感漂う曲です。ベートーヴェンの方よりもずっと爽やか。(ベートーヴェンの田園も好きですが)

テレビで旅番組をやっていたので消音にして、このCDを聴きながら見ていました。

穂高にある山あいの露天温泉。

ちょっと曲のイメージと違うけど、温泉を吹き抜ける爽やかな風とは共通する物を感じました。

終楽章の女声ヴォーカリーズも絶品ですね。

こんな曲を聴きながら、のんびり田舎を旅したいですね。

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ハーシェル「交響曲集」バーメルト

2008-08-08 08:21:52 | Weblog
今日は小学生の頃からずっと憧れていた人の曲です。

私、昔天文少年。

小学校高学年の頃ですね、星に興味を持ったのは。

天文学者の小尾信やさん(すみません、携帯で最後の「や」の文字が入力出来ません。弓へんに爾の「弓爾」という漢字です)の「太陽系の科学」、「宇宙の科学」という本が当日の私のバイブル。マタイとヨハネといった感じ。

そのどちらかの本に、ハーシェルの望遠鏡の絵が載っていました。

Wikipedia(http://www.google.co.jp/gwt/n?u=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org%2Fwiki%2F%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25AA%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25A0%25E3%2583%25BB%25E3%2583%258F%25E3%2583%25BC%25E3%2582%25B7%25E3%2582%25A7%25E3%2583%25AB&_gwt_pg=0&hl=ja&q=%)にも絵が掲載されていますのでご覧下さい。

いちばん一般的な反射望遠鏡は、筒の底にある主鏡という凹面鏡で集めた光を、途中に斜めに配置した斜鏡という小さな鏡で90度反射させ、それを小さなレンズで拡大して見る構造になっています(ニュートン式)。

これに対してハーシェル式は、主鏡を筒の底で斜めに配置し、集めた光を斜鏡を使わずレンズで直接拡大する独自の仕組。

像は歪む訳ですが、構造としてはシンプルで作り易かったのでしょうか。

ウィリアム・ハーシェル(1738~1822)はドイツに生まれイギリスで活躍した天文学者にして音楽家。

天王星を発見したり、太陽光から赤外線を発見したり、銀河系構造の研究やら物凄い業績を残した天文学者である。

そのハーシェルは後半生を天文学に捧げたようだが、若い頃は音楽家として活躍。24曲の交響曲や数多くの協奏曲、教会音楽などを作曲したとのこと。

天文少年当時、私の聖地は渋谷にあった五島プラネタリウム。

そこでは確か毎月(毎週?)1回「星と音楽の夕べ」というのをやっていました。プラネタリウムを投影しながら音楽を掛けるという企画。

残念ながら行けなかったのですが、ハーシェルの曲や池谷・関彗星で有名な関さんのギター演奏(ギター教師をされていた)の回などもありました。

バーメルト指揮ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ(CHANDOS盤)

物珍しさで購入したCDですが、これは素晴らしい掘り出し物でした。

交響曲第2、8、12、13、14、17番の6曲。何れも急、緩、急の3楽章形式の10分程度のシンフォニア。

どこかで聴いたヒット曲の1フレーズのような第1楽章の主題を持つ懐かしく親しげな8番。

伸びやかで生き生きした14番を初めとした長調の各曲(このCDの6曲中では、8番のみが短調)。

爽快で暑い夏でも気持ち良く聴ける交響曲。

ホテルやレストランのBGMやドライブのお供にも好適だけど、私としてはやはり星を見ながら聴いてみたいところ。

リズム感に溢れ、管楽器の使い方なども奇をてらったところはないがさり気なくオシャレ。協奏曲なども是非聴いてみたいところですが、録音あるのでしょうか?

正直、演奏も期待しないで買ったのですが、このスイスの指揮者、来日してN響も何回か振っているそうですね。

古楽器オーケストラ?少なくともノービブラートでこの時代の作品に相応しい生気に満ちた素敵な演奏です。

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