シーズンなので、今日は私が体験した身の毛もよだつ恐い話を一つ。
7年ほど前、転勤で単身赴任を始めた当時の事です。
新しい勤務地は自宅から微妙な距離で、当初3ヶ月ほどは遠距離通勤をしておりました。片道2時間半~3時間ほど掛けて。
当時の平日の平均的パターンは以下の様なものでした。
am5:30起床
am6:00頃自宅を自転車で出発し2~30分掛けて最寄り駅へ。
電車を途中2回乗り換え、会社最寄駅からまたバス。
帰りは…
pm10:30会社最寄のバス停乗車。
行きと同様、電車を乗り継ぎ、自転車で自宅に着くのはam1:00過ぎ。
(ラッシュ時間を過ぎており帰りの電車の方が速かった事と、自転車も下り坂が長いこともあって、帰りは約2時間半と速かった?です)
そして風呂に入ったりして寝るのがam1:30~2:00。
そしてまたam5:30には起床。
布団よりも電車の中で寝ている時間の方が長いような生活。
さすがに疲れましたが、通勤途上でオペラなども聴ける(うまくすれば2曲!)のも嬉しく、このまま遠距離通勤を続けるつもりでした。
しかしさすがに上司から言われましたね、「こんな生活続けていたら身体を壊すぞ、業務命令だから単身赴任しろ」と。
「毎日オペラ」の魅力もあり、最初は抵抗した私ですが、やはりキツいにはキツいので単身赴任することに。
会社近くの不動産屋でいくつか物件を紹介して貰いました。
その中に、ワンルームの格安マンションの物件が。
いくつか見せて貰った物件が汚かったり陽当たりが悪かったのに対して、この部屋は小綺麗なフローリングで、窓は東と北でしたが採光も良く、紹介されてすぐ決定しました。
紹介を受けた物件の中で確か家賃も一番安かったかと思います。
近くにコンビニやドラッグストア、ファミレスもあり利便性も抜群。
ちょっと気になり不動産屋に安さの理由を尋ねと、A駅とB駅のちょうど中間でこの辺りが一番安いと、立地条件に拠るものとの説明でした。
契約を終え、洗濯機、冷蔵庫、ベッド、掃除機という必要最低限のものを、それぞれ量販店で一番安いもので調達。
エアコンは何故か「前に住んでいた人が残して行った」との事。最初に物件紹介された時の図面には、「エアコン無」となっていたのでラッキー。
そしていよいよ入居。
2、3日は何事もなかったのですが…。
数日経ったある日、寝ていると妙な胸騒ぎを感じ、目を開けると黒い無気味な影が蠢くのが一瞬ですが見えました。
目の錯覚だろう、とその晩はそのまま眠りに着きました。
ところが翌日以降も、寝静まった頃によくその影が出現するのです。
夜中にトイレに起きるのも怖く、帰宅すると熟睡して夜中に目が覚めないようウイスキーの一杯も羽織りすぐ寝るように致しました。
しかし、時には帰宅してドアを開けた瞬間に影と遭遇することさえあり、ノイローゼになりそうでした。
紹介して貰った不動産屋にも相談と言うかクレームと言うか話を持ち掛けてみたのですが、なかなかまともに取り合って貰えません。
その部屋で過去に何があったのかを尋ねても、知らないの一点張りでした。
食事中もあの影の事を思い出すと食べ物がろくに喉を通らず、日に日にやつれていったようです。
恐ろしくてなかなか直視出来ないのですが、影は真っ黒なものだけでなく、時には血の交ざった様な赤黒い場合もありました。
しかし、その方面に精通している人はどこにでもいるものです。
職場で詳しいと言われる人に相談しました。
その人のアドバイスに沿って、部屋の要所要所に小さな社(やしろ)の様な形をした置物を配置しました。これは黒い影の封じ込めに有効との事でした。
また、万一黒い影に襲われそうになった場合に備えて、聖水と言うのでしょうか、透明な液体が入った小さな容器も枕元に常備しました。危険が迫った場合はこれを影にかけるのだそうです。
しかし残念ながらこれだけでは黒い影は退散しませんでした。
私は益々やつれて行きました。どうも食欲が著しく低下しているようでした。
会社の詳しい人に相談したところ、特殊なお香を炊くしかないだろうという結論に達しました。
或る休日、部屋を締切り、お香を炊きました。
遂にこれが効を奏したらしく黒い影は霧散、私にもようやく平穏な毎日が。
入居してからすでに1ヶ月が経過しておりました。
ちなみに、人から聞いたのでどのような字を書くのか正確には分かりませんが、部屋の隅に配置した小さな社は「方位方位」、焚いたお香は「悪散」とか言う名前だったようです。
アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)
激安モーツァルト交響曲全集5枚目のCD。
第21番、第22番、第23番、第24番、第25番の5曲。
ついに有名曲25番が入って来ました。
ですが、今日は第23番を。
細やかな弦の音形により開始される輝かしくも優美な第1楽章。そこには既に少年ではなく、17歳の新進気鋭の青年作曲者モーツァルトの顔があります。
第2楽章、弦の伴奏に乗りオーボエが安らぎに満ちた旋律で歌う。何という素晴らしい癒しの世界、絶品。
そして終曲第3楽章、華やかな舞踏会の情景か。
第25番だけじゃありませんぜ、素晴らしい曲は。
★日本ブログ村ランキングに参加しています。クリック頂けると順位が上がります↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞
★人気ブログランキングに参加しています。
こちらにもクリック頂けると幸いです↓
人気ブログランキングへ
7年ほど前、転勤で単身赴任を始めた当時の事です。
新しい勤務地は自宅から微妙な距離で、当初3ヶ月ほどは遠距離通勤をしておりました。片道2時間半~3時間ほど掛けて。
当時の平日の平均的パターンは以下の様なものでした。
am5:30起床
am6:00頃自宅を自転車で出発し2~30分掛けて最寄り駅へ。
電車を途中2回乗り換え、会社最寄駅からまたバス。
帰りは…
pm10:30会社最寄のバス停乗車。
行きと同様、電車を乗り継ぎ、自転車で自宅に着くのはam1:00過ぎ。
(ラッシュ時間を過ぎており帰りの電車の方が速かった事と、自転車も下り坂が長いこともあって、帰りは約2時間半と速かった?です)
そして風呂に入ったりして寝るのがam1:30~2:00。
そしてまたam5:30には起床。
布団よりも電車の中で寝ている時間の方が長いような生活。
さすがに疲れましたが、通勤途上でオペラなども聴ける(うまくすれば2曲!)のも嬉しく、このまま遠距離通勤を続けるつもりでした。
しかしさすがに上司から言われましたね、「こんな生活続けていたら身体を壊すぞ、業務命令だから単身赴任しろ」と。
「毎日オペラ」の魅力もあり、最初は抵抗した私ですが、やはりキツいにはキツいので単身赴任することに。
会社近くの不動産屋でいくつか物件を紹介して貰いました。
その中に、ワンルームの格安マンションの物件が。
いくつか見せて貰った物件が汚かったり陽当たりが悪かったのに対して、この部屋は小綺麗なフローリングで、窓は東と北でしたが採光も良く、紹介されてすぐ決定しました。
紹介を受けた物件の中で確か家賃も一番安かったかと思います。
近くにコンビニやドラッグストア、ファミレスもあり利便性も抜群。
ちょっと気になり不動産屋に安さの理由を尋ねと、A駅とB駅のちょうど中間でこの辺りが一番安いと、立地条件に拠るものとの説明でした。
契約を終え、洗濯機、冷蔵庫、ベッド、掃除機という必要最低限のものを、それぞれ量販店で一番安いもので調達。
エアコンは何故か「前に住んでいた人が残して行った」との事。最初に物件紹介された時の図面には、「エアコン無」となっていたのでラッキー。
そしていよいよ入居。
2、3日は何事もなかったのですが…。
数日経ったある日、寝ていると妙な胸騒ぎを感じ、目を開けると黒い無気味な影が蠢くのが一瞬ですが見えました。
目の錯覚だろう、とその晩はそのまま眠りに着きました。
ところが翌日以降も、寝静まった頃によくその影が出現するのです。
夜中にトイレに起きるのも怖く、帰宅すると熟睡して夜中に目が覚めないようウイスキーの一杯も羽織りすぐ寝るように致しました。
しかし、時には帰宅してドアを開けた瞬間に影と遭遇することさえあり、ノイローゼになりそうでした。
紹介して貰った不動産屋にも相談と言うかクレームと言うか話を持ち掛けてみたのですが、なかなかまともに取り合って貰えません。
その部屋で過去に何があったのかを尋ねても、知らないの一点張りでした。
食事中もあの影の事を思い出すと食べ物がろくに喉を通らず、日に日にやつれていったようです。
恐ろしくてなかなか直視出来ないのですが、影は真っ黒なものだけでなく、時には血の交ざった様な赤黒い場合もありました。
しかし、その方面に精通している人はどこにでもいるものです。
職場で詳しいと言われる人に相談しました。
その人のアドバイスに沿って、部屋の要所要所に小さな社(やしろ)の様な形をした置物を配置しました。これは黒い影の封じ込めに有効との事でした。
また、万一黒い影に襲われそうになった場合に備えて、聖水と言うのでしょうか、透明な液体が入った小さな容器も枕元に常備しました。危険が迫った場合はこれを影にかけるのだそうです。
しかし残念ながらこれだけでは黒い影は退散しませんでした。
私は益々やつれて行きました。どうも食欲が著しく低下しているようでした。
会社の詳しい人に相談したところ、特殊なお香を炊くしかないだろうという結論に達しました。
或る休日、部屋を締切り、お香を炊きました。
遂にこれが効を奏したらしく黒い影は霧散、私にもようやく平穏な毎日が。
入居してからすでに1ヶ月が経過しておりました。
ちなみに、人から聞いたのでどのような字を書くのか正確には分かりませんが、部屋の隅に配置した小さな社は「方位方位」、焚いたお香は「悪散」とか言う名前だったようです。
アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)
激安モーツァルト交響曲全集5枚目のCD。
第21番、第22番、第23番、第24番、第25番の5曲。
ついに有名曲25番が入って来ました。
ですが、今日は第23番を。
細やかな弦の音形により開始される輝かしくも優美な第1楽章。そこには既に少年ではなく、17歳の新進気鋭の青年作曲者モーツァルトの顔があります。
第2楽章、弦の伴奏に乗りオーボエが安らぎに満ちた旋律で歌う。何という素晴らしい癒しの世界、絶品。
そして終曲第3楽章、華やかな舞踏会の情景か。
第25番だけじゃありませんぜ、素晴らしい曲は。
★日本ブログ村ランキングに参加しています。クリック頂けると順位が上がります↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞
★人気ブログランキングに参加しています。
こちらにもクリック頂けると幸いです↓
人気ブログランキングへ