golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

レスピーギ「リュートの為の古風な舞曲とアリア」マリナー

2008-08-10 08:58:45 | Weblog
なあ吾朗、父さんが勉強しろ勉強しろってしつこく言うのも、結局お前自身の為なんだから。

今はな、うるさいって思うかもしれないが、やがていつか、あの時勉強しろ勉強しろ勉強しろ勉強しろ…としつこく言って貰ったことがサブリミナル効果になって、勉強して本当に良かったと思う日が来るぞ。

なあ、いつまでもオリンピック見てないで、早く塾行け塾行け塾行け塾行け…。

ったく、もううるせえな。セミじゃねえんだから。同じことばかりジージージージーうるさいんだよ。分かりましたよ、そろそろ行くよ。

おい、和美!
バレエのレッスンの時間じゃないか。遅れるなよ。

分かってるわよ~。
いつもいつも、バレエの時間だピアノの時間だ日本舞踊の時間だ、って小さい子じゃないんだから分かってよ。それにこっちだってこういくつも習い事じゃ、身体持たないよ。バレエはキツいからそろそろ辞めたいって思ってるの。

何だって?
和美も、芸は身を助くって言葉聞いたことあるだろ。今は大変かもしれないけど、やがていつか、あの時習わせて貰って良かったと思う日が来るぞ。

まあ今日は行くけどね、そのうちバレエは辞めるかもしれないからね。

………

お父さん、二人ともブツブツ言いながらも出掛けて行きましたね。

吾朗には一所懸命勉強して貰って良い学校に行って良い会社に入って貰って早く偉くなって貰って…。

和美には、何とか芸能界で活躍して欲しいな。

そうなればお父さん、私達も家を建て直して…。

いや、六本木ヒルズなんかに住むのも良いかもしれないぞ。

まあステキ!、そうなりゃセレブの仲間入りね。

そうだよ、そのために吾朗と和美には、高い月謝払ってるんだからな。先行投資してるんだからな。

…これじゃ、いったい誰の為の勉強や習い事か分かりませんね。

マリナー指揮ロス・アンジェルス室内管弦楽団(BRILLIANT CLASSICS盤)

クラシック聴き始めた頃、ラジオ番組でこの曲名が流れ、大変期待して音楽聴いたことがあります。

ルネサンスやバロック時代に大活躍したリュートの為に、近代イタリアのレスピーギはいったいどんな曲を書いたのだろう?

近代作曲家のリュート曲ってどんな響きなのだろう?興味津々でした。

ラジオからリュートの音が発せられるのを固唾を飲んで待ちました。

ところが、スピーカーから流れだしたのはオーケストラ。

ルネサンス、バロック期のリュート曲を基に、レスピーギがオーケストラ曲として編んだものと後から知り、大変ガッカリしたのを覚えております。

第1、第2、第3の3つの組曲で構成されています。第3組曲が最も演奏機会が多く有名ですね。しかし第1、第2も含め、いにしえの雰囲気を伝える、夏にも爽やかなオーケストラ曲です。

編曲ということだとクラ原主義の教義にもとる訳ですが、古いリュート曲をレスピーギが再構成したものと理解して受容致します。何しろ魅力的な曲ですから。

第1組曲の2曲目「ガリアルダ」の原曲はガリレイ作曲。あのガリレオ・ガリレイの父親です。昔ギターで弾いたことがあります。

この「リュートの為の古風な舞曲とアリア」古楽そのものでなく古楽をレスピーギの感性で蘇らせた作品だけど、古楽器オーケストラで演奏したらどんな風だろう?ふと興味持ってしまいました。果たして合うのか合わないのか。古楽器での録音無いですよね?

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