golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「交響曲第41 番《ジュピター》」アリゴーニ

2008-08-22 20:34:37 | Weblog
天文少年だった当時、完成品は高いので、自作用の反射望遠鏡キットを買って貰いました。

口径8cmの反射鏡、斜鏡という集めた光を途中で反射させる小さな鏡、鏡で集めた光を拡大して見る接眼レンズと取付金具類がセットになったものでした。

本来であれば自分で組み立てるべきところですが、手先が不器用で面倒くさがり屋の私に反して、父親は手先が器用でマメ。

当然の様に(笑)、望遠鏡は父親が作って呉れました。

ニスを塗った厚手のラワン材で四角い長筒を作り、その底に反射鏡を設置、途中に斜鏡と接眼部を配備。

太い木材を支柱に、望遠鏡の筒を水平、上下に動く様にした全体が木で出来た望遠鏡でした。

当時、望遠鏡で一番見たかったのが、月のクレーターでも土星の輪でもアンドロメダ大星雲でもなく、木星、ジュピターでした。(少年の頃からちょっとひねくれ者の私)

思い返して見ると、当時愛読書だった「太陽系の科学」という本の口絵に、リック天文台だったか当時世界でも3本の指に入る大望遠鏡で写した木星の写真が載っていた為でしょう。

最近天文雑誌などを見たこと無いので分かりませんが(今も似た状況とは思いますが)、望遠鏡の宣伝にはほぼ必ず大望遠鏡で写した惑星や星雲の写真がバックに使われていました。

我々もそれは重々承知なのですが、何となく幻想を持っていました。

(昔の記憶なのでちょっと違うかもしれませんが)確か100倍で見ると木星も月とほぼ同じ大きさに見える。

初めて木星を見た時、大変期待して望遠鏡を覗きました。

しかし目の前にあるのは凄く小さな丸い星…。

実際には月と同じ位の大きさに見えているのだが、目の錯覚だとその後本で読んだ記憶があります。

しかし、木星に寄り添う4つのガリレオ衛星、何回も覗いて目が馴れてくると縞模様もうっすら見え、面白いものでした。

土星も初めて見た時、感激しました。やはり小さな米粒の様でしたが、輪に囲まれた星が天空に浮かんでいる様は不思議で神秘的でしたね。

反面詰まらないのは、アンドロメダ大星雲。

小さな雲の切れっぱし、小さな望遠鏡では全く面白くありません。

澄んだ暗い空を双眼鏡で散歩すると意外な拡がりあって面白いですが。

アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)

激安モーツァルト交響曲全集10枚目のCD。

第40番、第41番の2曲。

いよいよ本BOX盤最後のCDとなりました。

この演奏は小規模オーケストラで、鍛えられたピリオド楽器オーケストラなどに比べると、緩い所もありますが、言わば手作りの味。

視野の中のジュピターは、小さいかもしれませんが、なかなかに私を楽しませてくれました。

モーツァルト交響曲の全体を俯瞰するのに、大変お買い得で素晴らしいBOX盤でした。

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