golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モーツァルト「交響曲第30 番」アリゴーニ

2008-08-19 23:33:20 | Weblog
交響曲って、ちょいとプライド高過ぎるんとちゃいまっか?

何かと言うと、雑誌やショップでのジャンルのこと。

例えば、ラロの「スペイン交響曲」。本人は交響曲を名乗っているんだが、通常交響曲仲間に入れて貰えない。

お前はヴァイオリンがちょっと目立ち過ぎるんだよ!あっち行け、ということで協奏曲のジャンルに括られちゃっている。

ダンディの「フランス山人の歌による交響曲」もしかり。

しかもこちらはピアノが活躍するにも関わらず、協奏曲にさえ入れて貰えない。

お前なんかその他一同で良いんだよ、と言わんばかりに、管弦楽曲という寄せ集め集団に。

まあ協奏曲ジャンルもラロを受け入れる一方、バルトーク「オーケストラの為の協奏曲」には門戸を開かず、この曲も管弦楽曲が受け入れている状況。

管弦楽曲は難民に優しいジャンルなのである。

一方「交響曲党」の公認を取り付けるのは難しいのである。

前述のラロの様に他党から出馬するか、ダンディの様に無所属になるか迫られるあり様。

このように交響曲を名乗っていても入れて貰えない曲が色々ある半面、交響曲の名前が付かずにジャンルに入れて貰っている曲あったかな?マーラー「大地の歌」にしても、副題で交響曲と付いているし。

なかなかに門戸の狭いジャンルなのである。

まあ、「音楽史」なんていう訳の分からないジャンルもあるが…。(ロマン派だって現代音楽だって音楽史でしょ)

アリゴーニ指揮オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ(Membran盤)

激安モーツァルト交響曲全集7枚目のCD。

第30番、第31番、第33番の3曲。

交響曲第32番は「序曲」とみなされて、この全集には入れて貰えていないようである。

代わりにという訳ではないが、今日は第30番。

後期曲と遜色無いような堂々たる曲調、それでもまだ18歳の時の作品。

第3楽章メヌエットなど約3分という短い間に優美であったりちょっとデモニッシュな楽想が顔を覗かせたりなど万華鏡の様な転調の妙で魅せる成熟を感じさせる音楽。

終楽章プレストは力強い推進力で爽快だが終わり方がちょっと唐突じゃないかな。ふっと空中に投げ出されたような状態で終曲。

いやこういうのもまた面白いな。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。クリック頂けると順位が上がります↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングに参加しています。
こちらにもクリック頂けると幸いです↓
人気ブログランキングへ