golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

メシアン「鳥のカタログ」ヒル

2011-01-30 22:47:55 | Weblog
ふうぅ、やっと終わった。

寒中見舞いの葉書印刷。

年初に義母が亡くなった為、頂いた年賀状の返事が出せず、寒中見舞いとしたもの。

たいした枚数では無いので、すぐ終わると高をくくっていたものの、久しぶりの葉書ソフトの操作にてこずったり、途中プリンターがトラブったりで意外に時間を要してしまいました。

ああ、疲れた。

ピーター・ヒル(ピアノ)(BRILLIANT CLASSICS盤)

久しぶりに「鳥のカタログ」を通しで聴く。

メシアンBOXから。

CD3枚にまたがる大作の為、普段はなかなか全曲通して聴く時間が取りにくい。

「抜粋嫌い」の私ではあるけれども、全7巻計13曲から成るこの曲は、13曲がそれぞれ別の鳥を主役にした音楽だから、どれかの曲だけを取り出して抜粋で聴いたとしてもバチは当たるまい。(当たり前である)

この曲、寝る前や、朝早く目覚めてしまった時に寝床で聴くのにピッタリの作品なのです。森林を逍遥している爽やかな気分になれて。

しかし、メシアンを結構好きだったり、現代音楽も抵抗無く聴けていた私でも、この曲に馴染んだのは遅く、3年位前だったでしょうか。

検索したら、ブログ始めた頃の記事がありました。(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/98363810a83a7a8f2eb23137b776e9bd?st=1)

ロマン派までの音楽語法とは勿論違うし、セリー、トーンクラスター、電子音楽、ミニマル…等の現代音楽の語法とも異なる。

鳥の鳴き声を採譜して構成したこの曲独特の語法に最初戸惑いも感じました。

慣れないと、また鳥の鳴き声を基に作られたことを知らずに聴くと、「変な現代音楽」に聞こえてしまう可能性大かも(笑)。

しかし、ひとたび慣れると、そこから美しい音楽が聴こえ、自然と同化している感覚まで得られるのであります。

第1巻
 第1番:キバシガラス
 第2番:キガシラコウライウグイス
 第3番:イソヒヨドリ
第2巻
 第4番:カオグロヒタキ
第3巻
 第5番:モリフクロウ
 第6番:モリヒバリ
第4巻
 第7番:ヨーロッパヨシキリ
第5巻
 第8番:ヒメコウテンシ
 第9番:ヨーロッパウグイス
第6巻
 第10番:コシジロイソヒヨドリ
第7巻
 第11番:ノスリ
 第12番:クロサバクヒタキ
 第13番:ダイシャクシギ

この曲、鳥の鳴き声の部分と、その他の自然描写のいわば「地」の部分から構成されています。

アリアとレシタチーヴォの様な関係でしょうか?

どうしても、アリアすなわち超絶技巧の鳥の歌の部分に耳が行ってしまい勝ちですが、背景の自然描写も、大らかでゆったりとした、ドビュッシーの延長線上のいかにもフランス音楽を感じさせる柔らかさでなかなか良いのであります。

メシアンの研究者としても知られているとのピーター・ヒルの演奏。

ちょうど図書館から借用中のウゴルスキ盤(時々、この盤借りています)と比べると鮮やかさではやはりウゴルスキに軍配を挙げたくなりますが、メシアンへの共感が感じられる演奏で楽しめました。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。
激辛も激甘も噛み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングにも参加しています。
ビールもコーラも飲み分けるメタボな私に是非1クリックお願いします。↓
人気ブログランキングへ