ヴィエルヌ「ウェストミンスターの鐘」。ルーカス(オルガン)(NAXOS盤)。ヴィエルヌ(1870~1937)はフランス近代のオルガニスト・作曲家で、壮麗な「オルガン交響曲」などの作品があります。
さて、日本で最も有名なクラシックのメロディって何?
運命、新世界(家路)、モーツァルト40番…色々ありますが、旋律とともに曲名なり作曲家名なりも一緒に知られているものが多いかと思います。
ところが、このメロディはほとんどの日本人が知っているにも関わらず、作曲者、曲名を言える人は稀でしょう。隠れ有名曲です。しかし、人生の中で耳にする回数は圧倒的に多い!運命の比じゃ無いです。結婚行進曲の何百倍?何千倍?
しかしそれだけに、クラシック原理主義者からすると、最も憂うべき存在とも言えますね。青少年達に「非オリジナル楽器」(古楽演奏におけるオリジナル楽器とは意味合いは違うのだが)、「抜粋」、「編曲」という“三悪”の聴取を日々強要しているのですから。
ところで“三悪”で思い出すのは、幼少の頃電車の中で良く見掛けた「三悪追放協会」というポスター。確か、藤原釜足とかいう俳優が会長で、「梅毒、…(後の2つは覚えていない)の三悪を追放しよう!」とのキャッチコピーが書いてありました。「梅毒」って一体何だ?青梅に毒があるって聞いたことがあるが、それでたくさんの人が死んでいるとも思えないし、そんな声高に叫ぶ必要があるのだろうか?藤原釜足って昔の武将だと思ったがタイムマシンで現代にやって来たのだろうか???」、謎は膨らむばかりだった。
藤原釜足の件はともかく、梅干はよく食べているし、梅酒もたまに飲んでいる。これらは身体に悪いのだろうか?(ガキなんだから酒はダメに決まってるだろ!)心配になってきた。
ある日、また電車にこのポスターが掲示されている(当時しょっちゅう見掛けました)。「ねえねえ、うめどくって何?。あの、うめどくって。教えてよ、うめどく、うめどく、うめどく…」と車内で聞いたのを覚えています。聞かれた母親も困って、ボソッと「病気よ」とでも答えたのでしょうか。或いは定番のキメ台詞、「子供はそんなこと知らなくていいの!」だったか。いずれにしても「ああ、なるほど」といった納得感がなかった記憶があります。
さてだいぶ寄り道しましたが、「ウェストミンスターの鐘」とはどんな曲かと言うと、「キンコンカンコ~ン、キンコンカンコ~ン」。あのチャイムのメロディであります。細かい伴奏音形に載って、聴き慣れた旋律が流れて来ます。7分半ほどの曲。オルガンの圧倒的な威力を活かした作品であり、チャイムとはボリューム感が全く違います、やはり原曲じゃなきぁ。ただ、とても感動的であったり、美しいという訳でもありません。CD購入される場合は、話題性と割り切った方が良いかと思います。
なお、正確には「幻想的小品集第3組曲」の“第6曲”とのこと。あっイカン、これ抜粋じゃ…。
さて、日本で最も有名なクラシックのメロディって何?
運命、新世界(家路)、モーツァルト40番…色々ありますが、旋律とともに曲名なり作曲家名なりも一緒に知られているものが多いかと思います。
ところが、このメロディはほとんどの日本人が知っているにも関わらず、作曲者、曲名を言える人は稀でしょう。隠れ有名曲です。しかし、人生の中で耳にする回数は圧倒的に多い!運命の比じゃ無いです。結婚行進曲の何百倍?何千倍?
しかしそれだけに、クラシック原理主義者からすると、最も憂うべき存在とも言えますね。青少年達に「非オリジナル楽器」(古楽演奏におけるオリジナル楽器とは意味合いは違うのだが)、「抜粋」、「編曲」という“三悪”の聴取を日々強要しているのですから。
ところで“三悪”で思い出すのは、幼少の頃電車の中で良く見掛けた「三悪追放協会」というポスター。確か、藤原釜足とかいう俳優が会長で、「梅毒、…(後の2つは覚えていない)の三悪を追放しよう!」とのキャッチコピーが書いてありました。「梅毒」って一体何だ?青梅に毒があるって聞いたことがあるが、それでたくさんの人が死んでいるとも思えないし、そんな声高に叫ぶ必要があるのだろうか?藤原釜足って昔の武将だと思ったがタイムマシンで現代にやって来たのだろうか???」、謎は膨らむばかりだった。
藤原釜足の件はともかく、梅干はよく食べているし、梅酒もたまに飲んでいる。これらは身体に悪いのだろうか?(ガキなんだから酒はダメに決まってるだろ!)心配になってきた。
ある日、また電車にこのポスターが掲示されている(当時しょっちゅう見掛けました)。「ねえねえ、うめどくって何?。あの、うめどくって。教えてよ、うめどく、うめどく、うめどく…」と車内で聞いたのを覚えています。聞かれた母親も困って、ボソッと「病気よ」とでも答えたのでしょうか。或いは定番のキメ台詞、「子供はそんなこと知らなくていいの!」だったか。いずれにしても「ああ、なるほど」といった納得感がなかった記憶があります。
さてだいぶ寄り道しましたが、「ウェストミンスターの鐘」とはどんな曲かと言うと、「キンコンカンコ~ン、キンコンカンコ~ン」。あのチャイムのメロディであります。細かい伴奏音形に載って、聴き慣れた旋律が流れて来ます。7分半ほどの曲。オルガンの圧倒的な威力を活かした作品であり、チャイムとはボリューム感が全く違います、やはり原曲じゃなきぁ。ただ、とても感動的であったり、美しいという訳でもありません。CD購入される場合は、話題性と割り切った方が良いかと思います。
なお、正確には「幻想的小品集第3組曲」の“第6曲”とのこと。あっイカン、これ抜粋じゃ…。