golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ラフマニノフ「パガニーニ狂詩曲」

2008-03-13 07:51:29 | Weblog
ブログを始めてもうすぐ3週間になります。毎日アクセス数をチェックしていますが、なかなか延びませんね(泣)。

絶対数少ない中ですので何とも言えませんが、人気作曲家や有名曲を取り上げた日の方が少しアクセス多い感じです。ラウタヴァーラも駄目でした(笑)。もっとマイナーな作曲家も取り上げたいのですが、ちょっと手加減しないと不味いですね。

ということで、今日はラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」です。

リカド(ピアノ)、アバド指揮シカゴ響(CBS/SONY盤)。

トンビが鷹を産んだ?

「抜粋で奏される人気メロディ」という視点で見た場合、この曲はとても特殊な存在だと思います。

曲全体は知らなくても、メロディが断片的に映画やテレビなどで使用され誰もが耳にしている…。
そういう有名、人気のメロディって、普通第一主題ですよね。
モーツァルト交響曲40番、チャイコフスキー ピアノ協奏曲1番、メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲…、第1楽章の第1主題で、しかも序奏など無くいきなり出て来るメロディが多いように思います。
勿論、新世界交響曲、第九など2楽章以降もありますがやはり第1主題です。

このラフマニノフの曲は、狂詩曲と銘打っていますが内容的には変奏曲。
パガニーニのヴァイオリンの有名旋律を主題に変奏が展開されます。

そして、途中トビキリ美しいメロディが。唐突に蠱惑的かつ感動的な世界が眼前に出現するのです。

専門知識が無いのですが、バガニーニの悪魔的旋律(これもまた魅力的)から、どうしたらこんなにも優美なメロディが導き出されるのでしょうか。

凡庸な主題から素晴らしい音楽を産み出した例としては、べートーヴェンのディアべリ変奏曲があります。しかし、この曲は展開が見事なのであって、特別魅惑的な旋律が出てくる訳ではありません。

例えると、魔法使いを絶世の美女に変身させた感じ。

ラフマニノフは、音楽界の錬金術士やぁ~(彦摩呂風)