golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ベートーウ゛ェン「ウ゛ァイオリン協奏曲クレーメル

2008-03-06 08:30:40 | Weblog
初めてこの演奏の面白さが少し分かりました。
適切な言葉が見付かりませんがサービス精神?

クレーメル(ヴァイオリン)、アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管(ワーナー盤)

アーノンクールとクレーメルという大好きな演奏家で、世評も高い演奏、期待して購入したCDです。
しかし、なかなか受け入れられませんでした。
「ここまでやって良いの?」ピアノとティンパニが登場するカデンツァが引っ掛かって。
昔から大好きな曲なので聴き馴染んだメロディとの違和感が大きいし、ベートーヴェンの音楽の流れがここで大きく変わってしまっている印象。何故このカデンツァ?

ベートーヴェンがこの協奏曲をピアノ用に編曲。その際カデンツァを自分で書いた。それをクレーメルがヴァイオリン用に編曲。でも何故かピアノが残ってしまった。地の部分には一切登場しないピアノが。

「笑っていいとも」総週編、って言いましたっけ?週末に1週間のダイジェスト放映しているのは。あの番組の中で、CM中のものだと思いますが本放送で流れなかった映像が出て来ますよね。そこに本放送には出演していない人気タレントが登場したとすると、これは大変豪華なサービス。このカデンツァもそんな感じ?

一方、クラ原主義者としては、このカデンツァの正統性も気になります。

「静まれ静まれ!ここにおわすカデンツァはどなたの作曲と心得る。恐れ多くも、音楽の父ベートーヴェン様作曲がベースなるぞ、控えおろう、頭が高い!」と言われると「ははぁ~」とひれ伏してしまう。確かにヨアヒムやクライスラー作曲に比べればこちらが正統?

しかし「所詮は(ピアノ版)編曲物の更に編曲物じゃないか」ともクラ原主義者は考えるのです。

まあ、当たり前のことですが、音楽としてどれが良いか、楽しめるかと言うことが重要ですよね。その出生ではない。もともとカデンツァは演奏者の裁量に委ねられているエリアでもありますし。

同じクレーメル盤(マリナー指揮)のシュニトケ作曲のカデンツァも大変興味あり、今度聴いてみたいと思います。声楽入りの物なども無いのかな?