11時、中筋地区老人クラブ連合会(上原茂会長)の総会に出席。来賓として挨拶をさせていただいた。
午後は府庁へ。るんびに学園の藤大慶理事長と松尾正隆理事に同行して、健康福祉部の松村淳子こども政策監等に面会した。
理事会での議決事項を報告し、府の理解を求めた。
10数年前、藤理事長は情緒障害児短期治療施設の事業を企画され、綾部市の協力を得て、現在の場所での開設を目指された。
その際、建設資金の借り入れについて、貸す側の福祉医療機構が認めていた額をなぜか京都府が一部しか認めず、不足分を藤理事長の個人的な借り入れで補った。
開設から10年、役員、職員の皆さんの努力や府・市、後援会の支援、地域の方々のご協力によって、順調に運営がなされている。
借金はまだ半分以上残っているが、るんびに学園後援会からの毎年の寄付によって、計画通りの返済ができており、大規模な改築に向けた積立ても毎年少しずつなされている。
藤理事長の個人的な借金も、毎年の後援会費や全国の同宗寺院からの寄付や講演料などによって返済が進んでいるが、それをこの2年で完済するために、2年間は学園の積立金を崩して借金返済に充てたいというのが府への説明の趣旨だった。
今日は、同席して話を聞いていたが、府が二言目には「借金返済は後援会からの寄付で賄うという約束だった」と後援会にばかり責任を押し付けるので、「後援会は藤理事長の個人後援会のようなもので、藤理事長の人脈で協力している方が多い。しかし、藤さんも70才、周りの方も高齢で、この善意にばかり今後も頼っていて良いのか。公益事業でこれだけ実績もできているんだから、京都府も個人の善意にいつまでも乗っかろうとするのはおかしいのではないか」と話した。
開設当初は、藤理事長が府内での実績や知名度がなく、府も不安に感じて、理事長が個人的に借金の裏付けをするのならという条件で許可したのだが、この10年、るんびに学園は順調に運営され、理事長自らはわずかな報酬しか取らず、むしろ自腹を切って、虐待などにあって保護された府内全域の子ども達を救済していただいている。
京都府はいくら許可権者だと言っても、まずはこれまでの御礼と人を観る目のなさの謝罪から入るべきであって、開設当初の条件のことばかりいつまでも持ち出されたのでは、理事長もやり切れないだろうとかわいそうになった。