ジェンダーからみるカンボジア

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斉藤慶子さんの本、「産みたい」

2012年10月26日 | 女性の自立

 

「産みたい」は、斉藤慶子さんが出産前に自分の気持ちをまとめた本で、たぶん日記のように記録を残すために書いたのではないかと思う。

彼女が書いている内容で、「子どもを産むには目に見えない出産年齢ラインがあります。仕事に燃える女性が30歳を過ぎて丈夫な赤ちゃんを望んだ瞬間、いろんなことを知らされる。」という記載があって、まあ、仕事に燃えてない女性にも同じことが当てはまるんじゃないかと思ってしまうのである。出産って、自然なこととは言えないような社会環境になりつつあるのだ。

↓おでかけ大好きな子ども

若い女性は、「子どもを産みたくない、産むのが怖い」と思っている人が多いと、「オニババ化する女たち」にも記載があったのだけれど、実際にそうだと思う。わたしも出産適齢期と言われる時期には、(1)出産は痛そうで怖い、(2)太るからやだ、(3)自由な時間が減ってしまいそうだ、とか思っていた。

↓母が好きなTABASCOをとってくれる優しい子ども

実際、出産そのものは「痛い」。ちゃんと覚えてないけれど、子どもが出てくる直前に2回は気絶したし、会陰切開も「切られてる~」とはわかったものの、陣痛が痛すぎて切られてること自体のいたみなんてわからなった・・・。でもまあ、毎日世界中で何十万だか何百万人の女性が経験していることだと思えば、自分の痛みなんて当たり前のことだと思わざるを得ないのである。

↓身振りを入れて「れんけつ~」と叫ぶのが好きな子ども

「太るからやだ」、は、妊娠中は確かに太るけれど、出産後、ちゃんと体重は戻る。わたしの場合は、体重そのものは出産前と同じに戻って、さらに、下半身は9号サイズから7号サイズへと小さくなった。なんでも、出産って、女性の体形を変えることのできる人生の3大チャンスのひとつらしい(そんなことは後から知った・・・・)。出産後退院して自宅に戻ってから、超簡単で横になったままできる骨盤体操をちょっとだけ毎日やっただけで、広がってた骨盤がきれいにはまったみたいなのである。とーってもお高い骨盤矯正ガードルを準備してたのに、出産後に身体をしめるなんてとってもやで、結局一回も使わなかったのだけれど(ああもったいない・・・・)、骨盤体操は効果抜群なのである。この教訓をいかして、今回の出産では、出産直後からばりばりとまじめに骨盤体操をやって、スリムアップを図る!!と気合がはいってるのだ。だから、出産後に太るっていうのは、たぶん個人的な相違で、一般的なことではないのである。

「自由な時間」については、確かに減っちゃう。でも、ギブアンドテイクってことではないにしても、子どもがいることで得られえる新しい経験とか新しい世界観のほうが、自分にとっては大切かなと思ったりする。まあ、カンボジアっていう子育てには最適な国にいるから、24時間仕事に没頭って生活をやろうと思えばできる環境にいて、自由な時間を語るのもどうかと思うけれど。

↓はだしで走り回ってた子ども、ここは日本なんだけれど・・・

「丈夫なあかちゃん」っていうのは、定義がむつかしいけれど、あかちゃんはどんなあかちゃんでも人権を持ってる一個人だし、1人の人間として対等につきあっていく人間なのだ。

 

 

 


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