ジェンダーからみるカンボジア

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Scoping study on women's land-rights in Cambodia 2013

2014年03月27日 | 女性の自立

 

Scoping study on women's land-rights in Cambodia 2013 は、 カンボジアのアドボカシーNGO,Star Kampucheaが2013年に出した、女性の土地所有に関する問題についてまとめた調査書。

↓みんなで魚生へとランチへお出かけ、飲茶は子どもたちも大好き 

残念ながら、いまいちなこの調査報告書・・・・・デスクレビューはとほほほって内容だし、政府の対応については事実が間違ってる(あるいはちゃんと情報を入手してない)だし、学生が書いた報告書かな?ってレベルなのである。

↓お手伝いさんたちは、やっぱり鳥の手だか足だかを注文・・・・・ 

ただ、土地問題については、さすがアドボカシー団体だけあって、Economic Land Consessionの問題が、少数民族の強制移住とか女性に対する抑圧になってるっていう分析が、事例に基づいて紹介されていて、それは勉強になるのである。

↓野菜のダンプリング、元気出そうで大好き

カンボジアの土地問題で面白いのは、私有地になっている土地を面積でみると、女性は全面積の18%しか所有していない(CSES 2012)のに対して、土地登記の名義でみると夫婦が70%、女性が20%、男性が5%と、個人レベルでは女性のほうが男性よりも多くなって、逆転状況が発生してる。

↓魚生の焼きそばは大好きなんだけれど、今回のはちょと味がうすかった 

 なぜ女性のほうが登記している数が多いかという分析では、(1)内戦で夫を失った女性たちは、カンボジアの社会的規範のせいで再婚しにくいので、夫婦の財産であった土地が妻の名義になっている土地が多い、のと、(2)政治家などが家族・親族の女性の名義を借りて多くの土地を所有している、という分析になってて、2つ目は政治家の実名がでて紹介されてて、ほんとかな?と思ったりするんだけれど・・・・・。

↓上の子が写真で選んだ不思議な料理 

 少数民族はECLのせいで多くが強制移住させられていて、移住先では男性が現金を稼ぎにでて、女性は生活を立て直すために働くだけでなくって現金収入も求めて稼がざるをえなくて、伝統的な生活習慣がかわってきてるという報告も。夫や父親が出稼ぎに出ている人も多い少数民族は、土地問題でも、きっと同じようなインパクトをうけていて、ジェンダー規範がかわってきているはず。政治的な問題でもあるから、なかなかちゃんとした調査をするのは難しいんだろうけれど、土地問題とジェンダー規範の変化は、もっと調査があってもいいなあ。

 

 

 

 

 

 


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