大学ではいろいろ映画を上映してジェンダーについて考えてもらうようにしているわたし。
映画 EVELYNは、クレイマー・クレイマーやアイアム・サムと並んで、大好きな映画なのだけれど、英語がむつかしいかなあと思って、これまで上映してこなかったわたし。
本当は、STEPFORD WIFEという映画を上映する予定だったのだけれど、急遽予定をかえて、EVELYNを上映してみると、これまで経験したことのない盛り上がりを見せて、最後には大拍手で講義が終わったのであった・・・・・
映画は、無職でアル中気味の父親に愛想をつかした妻が、子ども3人と夫を捨てて家出をしてしまうところから始まる。父親は子どもが好きなのだけれど、アイルランドの法律では、親が子どもを養育する能力がないと判断された場合、子どもは教会に保護されて育てられるっていう決まりになってる。残念ながら、子どもたちは教会に引き取られて、父親は政府を相手に訴訟を起こして子どもを取り戻すって話。アイルランド最高裁に、子どもを親から引き離すのは違憲だとして訴訟をおこすのだけれど、まあ、この裁判の内容とか最高裁の判事3名が判決を下すシーンが超おもしろくって、学生たち大爆笑。
ジェンダーについて考えてもらうって、いろんなアプローチがあるんだけれど、いい映画をみてもらって感動してもらうことを通じて、男女を問わず人権を擁護していくことの重要性について理解を深めてもらって実践していってほしいなあ。