このたびの総裁選に立候補した小池百合子は、自民党に入党してもう6年近く経つというのに、未だに「政界渡り鳥」などと評されるのだなあ。
ウェブ魚拓1
ウェブ魚拓2
これは前にも書いたことだが、1年以上経ったのでもう一度書いておこうか。
小池百合子は確かに日本新党から初当選し、新進党→自由党→保守党→自民党と所属政党を変えてきた。しかし、小池は、既存の政党を渡り歩いてきたのではない。例えば、現時点で言うなら、社民党から初当選し、やがて民主党、はたまた国民新党、そして自民党に移ったということではない。
日本新党は他の野党とともに解党して、2大政党の一方を目指す新進党に結集した。小池もまたそれに応じたにすぎない。
そして、新進党は内紛のためわずか3年余で解党した。その中で小沢一郎党首を支持する一派が自由党を結成した。小池もそれに加わったにすぎない。
日本新党と新進党、それぞれの誕生から消滅までの間、小池は所属し続けた。
自由党はやがて自民党と連立するが、さらに公明党を加えた短期間の自自公連立の後、連立から離脱した。この際、連立残留を主張する一派が自由党から分裂し、保守党を結成した。野田毅、扇千景らだ。小池もこれに加わった。
さらに、保守党が熊谷弘ら民主党からの離脱組を加えて保守新党に改組した際、これに加わらずに、野田らとともに自民党に合流した。
保守党についても、最初から最後まで小池はメンバーであった。
現在の自民党を除き、小池が所属してきた政党は、いずれも短命に終わってきた。
しかし、小池が政党を転々としたのではない。小池は、中途離脱した自由党を除き、それぞれの政党に殉じてきた。
小池と違って保守新党にも参加した上、結局自民党に戻った二階俊博や扇千景は、
自民党→新生党→新進党→自由党→保守党→保守新党→自民党
というさらに複雑な経過をたどっている。しかし、彼らに対して、政界渡り鳥といった批判は聞かない。
何故、小池だけがあのように批判されなければならないのだろうか。
小池が批判に値するとすれば、それはまず、自民党の長期政権を批判して政界入りしたにもかかわらず、自民党に加わったということと、自分の実力よりも、その時その時の権力者(細川→小沢→小泉)に取り入ることで脚光を浴びてきたかのような印象があることだろう。
しかし、前者については、何度も言うが、小沢、鳩山、菅の民主党トロイカもまた自民党との連立経験者である。
また、小池と同じく総裁選に立候補している石破茂は新進党からの出戻り組なのに、小池に対するような批判は聞かない。
後者についても、そうしたことは必ずしも異例ではないと思える。
彼女への批判については、多分に、出る杭は打たれるといった面が強いのではないかと思う。
あるいは、かつての、自民党政権を倒してくれるという期待への反動か。
小池が仮に自民党総裁に当選した場合、安倍や福田同様の担がれ政権となって短命で終わりそうな気がするので、私は今回の総裁選で小池を支持するつもりはない。
しかし、小池が「政党を転々として」はいないということは、この機会に強調しておきたい。
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環境、防衛相などとして敏腕をふるう一方、時局をみて所属政党を転々と変えてきた小池氏の評価は分かれる。時代の流れをよむセンスのよさとみるのか、信念のない「渡り鳥」とみるのか。
「小池氏は変わり身の早さはあっても、政策に芯を感じない」
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小池氏は92年に日本新党から参院選に出馬して当選。翌93年に衆院議員になって以降は、02年に自民党に落ち着くまでに新進、自由、保守と政党を転々としてきた。
これは前にも書いたことだが、1年以上経ったのでもう一度書いておこうか。
小池百合子は確かに日本新党から初当選し、新進党→自由党→保守党→自民党と所属政党を変えてきた。しかし、小池は、既存の政党を渡り歩いてきたのではない。例えば、現時点で言うなら、社民党から初当選し、やがて民主党、はたまた国民新党、そして自民党に移ったということではない。
日本新党は他の野党とともに解党して、2大政党の一方を目指す新進党に結集した。小池もまたそれに応じたにすぎない。
そして、新進党は内紛のためわずか3年余で解党した。その中で小沢一郎党首を支持する一派が自由党を結成した。小池もそれに加わったにすぎない。
日本新党と新進党、それぞれの誕生から消滅までの間、小池は所属し続けた。
自由党はやがて自民党と連立するが、さらに公明党を加えた短期間の自自公連立の後、連立から離脱した。この際、連立残留を主張する一派が自由党から分裂し、保守党を結成した。野田毅、扇千景らだ。小池もこれに加わった。
さらに、保守党が熊谷弘ら民主党からの離脱組を加えて保守新党に改組した際、これに加わらずに、野田らとともに自民党に合流した。
保守党についても、最初から最後まで小池はメンバーであった。
現在の自民党を除き、小池が所属してきた政党は、いずれも短命に終わってきた。
しかし、小池が政党を転々としたのではない。小池は、中途離脱した自由党を除き、それぞれの政党に殉じてきた。
小池と違って保守新党にも参加した上、結局自民党に戻った二階俊博や扇千景は、
自民党→新生党→新進党→自由党→保守党→保守新党→自民党
というさらに複雑な経過をたどっている。しかし、彼らに対して、政界渡り鳥といった批判は聞かない。
何故、小池だけがあのように批判されなければならないのだろうか。
小池が批判に値するとすれば、それはまず、自民党の長期政権を批判して政界入りしたにもかかわらず、自民党に加わったということと、自分の実力よりも、その時その時の権力者(細川→小沢→小泉)に取り入ることで脚光を浴びてきたかのような印象があることだろう。
しかし、前者については、何度も言うが、小沢、鳩山、菅の民主党トロイカもまた自民党との連立経験者である。
また、小池と同じく総裁選に立候補している石破茂は新進党からの出戻り組なのに、小池に対するような批判は聞かない。
後者についても、そうしたことは必ずしも異例ではないと思える。
彼女への批判については、多分に、出る杭は打たれるといった面が強いのではないかと思う。
あるいは、かつての、自民党政権を倒してくれるという期待への反動か。
小池が仮に自民党総裁に当選した場合、安倍や福田同様の担がれ政権となって短命で終わりそうな気がするので、私は今回の総裁選で小池を支持するつもりはない。
しかし、小池が「政党を転々として」はいないということは、この機会に強調しておきたい。