「スカパー!」の「東映チャンネル」で先日放映していたのをたまたま見てみた。
「バロム・1」は、子供の頃何度も何度も再放送されていたので、強く印象に残っている。
「クチビルゲ」など、同世代の男子なら、知らない者はいないだろう。「ヤゴゲルゲの子守歌」とか・・・。
「仮面ライダー」などよりも怪奇色が強かった。ドルゲ魔人の造型が子供心によく出来ていたように思う。
冒頭、黒地に白い文字で
「このドラマにでてくるドルゲはかくうのものでじつざいのひととはかんけいありません」
とのテロップが出る。
これは、有名なドルゲ君事件への対応策として設けられたものなのだろう。子供にもわかるようにひらがなで。こんなんだったか。全然覚えていなかった。
各種ドラマでの「このドラマはフィクションであり実在の人物・団体等とは関係ありません」といったテロップのはしりだとも聞いたことがあるが、本当だろうか。
しかしこの事件、当時の感覚でも、現代の感覚でも、こんなことが問題になるとは本当におかしな話だと思うがなあ。
出典は忘れたが、ドルゲ君サイドとしては、近年になっても、この措置にも必ずしも納得していないとどこかで表明していたように思う。
ドルゲ君が欧米系外国人でなければ、果たしてこれほどの問題にまで至っていただろうか。
この33話「魔人マユゲルゲは地獄の糸で焼き殺す!!」に登場するマユゲルゲは、単体で登場する最後のドルゲ魔人。
「バロム・1」は全35話だが、続く34話と35話は前後編でドルゲとの最終決戦を描き、オリジナルの魔人は登場しない。
「マユゲルゲ! お前は最後のドルゲ魔人だ!」といったドルゲのセリフがあったような気がしていたのだが、全くなかった。私の単なる思い込みだったようだ。
ただ、
ドルゲ「マユゲルゲよ、バロム・1をお前の力で倒すのだ! あいつの死ぬのを夢見てきたこの私の願いを、今日こそかなえてくれ」
マユゲルゲ「バロム・1に負けて倒れていった魔人たちのために、そして我が名誉のために」
ドルゲ「お前の命にかけて!」
マユゲルゲ「我が命にかけて!」
ドルゲ「必ず成功させるのだ・・・」
といったセリフはあった。それと最後の魔人であることから、私が勝手に上記のようなセリフを空想していたものらしい。
しかし、ラストのナレーションには、
「マユゲルゲの恐ろしいたくらみは破られた。だが、ドルゲは次のドルゲ魔人を作り、地球の平和を乱そうとしている。ゆけ、バロム・1、正義のために」
とあり、まだ単体のドルゲ魔人が登場する予定であったようにもうかがえる。
「バロム・1」はドルゲ君事件が原因で打ち切られたという説を見ることがあるが、上記のようなテロップで対策も取っているし、何度も再放送されている人気番組でもあったので(そんな問題があるなら再放送も困難だろう)、ガセではないかと疑っていた。しかし、33話をきちんと見る限り、打ち切り説が正しいようにも思える。
(事件と打ち切りとの関係については、こちらのコメント欄が参考になりました)
マユゲルゲのデザインや造型も実に良く出来ている。
マユゲルゲは赤い糸を吐く。その糸で作られた服を着た人間は溶けてしまう。冒頭で、ファンから贈られたという赤い服女を着た女性歌手が、歌っている途中で溶けてしまう(さらに燃えてしまう)。犯人を捜すその弟(小学生)。それを助けるバロム・1。マユゲルゲを倒したら、姉は甦った。
あやつられていた人間が元どおりになるとか、病気にさせられていたのが治るといった描写は、当時の子供番組によくあったと思うが、溶けてしまった人間が元どおりになるとは!(しかも、復活する描写はない) ある種のお約束とはいえ、さすがは子供番組だ。
そういえば、何年か前にも、「バロム・1」の初期の話を何本か見たが、あまりにも子供向けすぎて、途中で見るのをやめてしまったことがあった。
同じ1972年放映の「人造人間キカイダー」や「アイアンキング」、少し後の「イナズマンF」なんかは、大人になってから見てもなかなか面白かった覚えがあるのだが。
これらの作品がドラマ性を重視し、ある程度の年長者の視聴にも堪え得るものを志向したのに対し、徹底的に子供向けであることを重視したのが「バロム・1」だと言えるだろう。
「バロム・1」は、子供の頃何度も何度も再放送されていたので、強く印象に残っている。
「クチビルゲ」など、同世代の男子なら、知らない者はいないだろう。「ヤゴゲルゲの子守歌」とか・・・。
「仮面ライダー」などよりも怪奇色が強かった。ドルゲ魔人の造型が子供心によく出来ていたように思う。
冒頭、黒地に白い文字で
「このドラマにでてくるドルゲはかくうのものでじつざいのひととはかんけいありません」
とのテロップが出る。
これは、有名なドルゲ君事件への対応策として設けられたものなのだろう。子供にもわかるようにひらがなで。こんなんだったか。全然覚えていなかった。
各種ドラマでの「このドラマはフィクションであり実在の人物・団体等とは関係ありません」といったテロップのはしりだとも聞いたことがあるが、本当だろうか。
しかしこの事件、当時の感覚でも、現代の感覚でも、こんなことが問題になるとは本当におかしな話だと思うがなあ。
出典は忘れたが、ドルゲ君サイドとしては、近年になっても、この措置にも必ずしも納得していないとどこかで表明していたように思う。
ドルゲ君が欧米系外国人でなければ、果たしてこれほどの問題にまで至っていただろうか。
この33話「魔人マユゲルゲは地獄の糸で焼き殺す!!」に登場するマユゲルゲは、単体で登場する最後のドルゲ魔人。
「バロム・1」は全35話だが、続く34話と35話は前後編でドルゲとの最終決戦を描き、オリジナルの魔人は登場しない。
「マユゲルゲ! お前は最後のドルゲ魔人だ!」といったドルゲのセリフがあったような気がしていたのだが、全くなかった。私の単なる思い込みだったようだ。
ただ、
ドルゲ「マユゲルゲよ、バロム・1をお前の力で倒すのだ! あいつの死ぬのを夢見てきたこの私の願いを、今日こそかなえてくれ」
マユゲルゲ「バロム・1に負けて倒れていった魔人たちのために、そして我が名誉のために」
ドルゲ「お前の命にかけて!」
マユゲルゲ「我が命にかけて!」
ドルゲ「必ず成功させるのだ・・・」
といったセリフはあった。それと最後の魔人であることから、私が勝手に上記のようなセリフを空想していたものらしい。
しかし、ラストのナレーションには、
「マユゲルゲの恐ろしいたくらみは破られた。だが、ドルゲは次のドルゲ魔人を作り、地球の平和を乱そうとしている。ゆけ、バロム・1、正義のために」
とあり、まだ単体のドルゲ魔人が登場する予定であったようにもうかがえる。
「バロム・1」はドルゲ君事件が原因で打ち切られたという説を見ることがあるが、上記のようなテロップで対策も取っているし、何度も再放送されている人気番組でもあったので(そんな問題があるなら再放送も困難だろう)、ガセではないかと疑っていた。しかし、33話をきちんと見る限り、打ち切り説が正しいようにも思える。
(事件と打ち切りとの関係については、こちらのコメント欄が参考になりました)
マユゲルゲのデザインや造型も実に良く出来ている。
マユゲルゲは赤い糸を吐く。その糸で作られた服を着た人間は溶けてしまう。冒頭で、ファンから贈られたという赤い服女を着た女性歌手が、歌っている途中で溶けてしまう(さらに燃えてしまう)。犯人を捜すその弟(小学生)。それを助けるバロム・1。マユゲルゲを倒したら、姉は甦った。
あやつられていた人間が元どおりになるとか、病気にさせられていたのが治るといった描写は、当時の子供番組によくあったと思うが、溶けてしまった人間が元どおりになるとは!(しかも、復活する描写はない) ある種のお約束とはいえ、さすがは子供番組だ。
そういえば、何年か前にも、「バロム・1」の初期の話を何本か見たが、あまりにも子供向けすぎて、途中で見るのをやめてしまったことがあった。
同じ1972年放映の「人造人間キカイダー」や「アイアンキング」、少し後の「イナズマンF」なんかは、大人になってから見てもなかなか面白かった覚えがあるのだが。
これらの作品がドラマ性を重視し、ある程度の年長者の視聴にも堪え得るものを志向したのに対し、徹底的に子供向けであることを重視したのが「バロム・1」だと言えるだろう。
そんなことがあったとは知りませんでした。
↓ こちらのブログのコメント欄に、
http://blogs.yahoo.co.jp/villamomo/26323675.html
「ドルゲ君は本当はいじめっ子だった。」
「毎日新聞の大誤報(だった)!」
との書き込みが…
事実かどうか分かりませんが、毎日ならあり得る。
とか一瞬、思ってしまいました。(^_^;)
検索中に見つけたブログもうひとつ。
↓
http://shino44.exblog.jp/5557071/
あらやだお下品
ところであの歌は「ヤゴヤゴヤ~ゴの子守歌」というタイトルだと、今日の今日までずっと思っていました。
ドルゲ君事件については、抗議したドルゲ君の父が、今でもテレビ局の対応には不満を持っているといった見解を述べていた記事を昔(90年代)見たように思うのですが、出典を忘れてしまいました。記憶違いかもしれません。
ドルゲという名前が原因で理由に抗議したという点にニュースバリューがあるのであって、いじめが真実だったかどうかなんて、新聞としてはどうでもいいことだったでしょうね。