前回総裁選で麻生らと争った小池百合子だが、今回は早々に不出馬を表明した。
総裁選に出馬せず=自民・小池氏(時事通信) - goo ニュース
確かに無理かもしれないし、小選挙区で敗れた身であるというのも事実だが、では前回小池が当選していれば果たして麻生以上のことを成し遂げられただろうか。そうだというのならここは立つべきではないのか。
前回の立候補は茶番か。麻生当選を見越した売名行為か。
>全員が白紙で臨む。そのことを決定してほしい
そんなことが党の方針として決定できるわけないだろう。小池が白票を投じたいのなら、自分の信念に従ってそうすればいいだけのことだ。
まあしかし、敢えて火中の栗を拾うまでのことはないのかもしれない。そこまでの義理は、外様である小池にはないのかもしれない。仮に総裁になったとしても、与党民主党とうまく渡り合っていけるとも思えない。
しかし、次のニュースには唖然とした。
小池氏、町村派を退会=「派閥の時代でない」-自民(時事通信) - goo ニュース
>もはや派閥の時代ではないと言われて久しい
そうですね。でも「久しい」のなら何故今なの?
2002年末、連立与党だった保守党が熊谷弘ら民主党離脱組と合同して保守新党となった。しかし保守党の一部はこれに加わらず自民党に合流した。小池もその1人であり、2003年には森派(現在の町村派)に参加し、同年の選挙前に発足した第1次小泉第2次改造内閣で環境大臣に起用され、小泉内閣の最後まで留任した。
安倍内閣では安全保障担当の首相補佐官を務め、原爆「しょうがない」発言で辞任した久間章生の後任の防衛大臣に起用されたが、守屋武昌事務次官との対立と守屋のスキャンダル発覚などにより、安倍改造内閣では留任しなかった。
2008年の総裁選では町村派の中川秀直の支援を受け、小泉改革の継承者であることをアピールしたが、3位に終わった。
これらの活躍は、町村派に加わった成果ではないのか?
仮に小池が他派に参加していれば、外様でありながらここまで活躍できたかどうか。
その町村派をあっさり捨てるというのだな。展望が見えないから。
中川秀直が町村派を継承できる見込みもないし、もはや小泉改革をアピールしてもしょうがないと考えたのだろうか。
しかし……。
これほど露骨に損得で動く政治家も珍しいのではないか。
私は以前、小池は政党を渡り歩いたとか「政界渡り鳥」だとか評されるが、それは政党自体が分裂したり合流したりして、小池がその流れに乗ったというだけのことであり、非難されるに当たらない。女性だから叩かれやすい面があるのではないか。小池が渡り鳥なら二階俊博はどうなんだと書いたことがある(「小池百合子は「政党を転々として」などいない」)。その判断は今でも誤っていないと思うが、この町村派脱退についてはかなり不信感を覚えた。
これで民主党に接近でもしたら、確かに「政界渡り鳥」と評されても仕方あるまい。
総裁選に出馬せず=自民・小池氏(時事通信) - goo ニュース
総裁選に出馬せず=自民・小池氏前回総裁選に立候補した身でありながら、下野した自民党の再生は自分には無理だというのか。
自民党の小池百合子元防衛相は2日付のメールマガジンで、総裁選への対応について「総裁候補は小選挙区の勝利者で、かつ明確に自民党再生策を打ち出せ、実行できる人物だ」と述べ、自らは出馬しない考えを明らかにした。小池氏は衆院東京10区で民主党候補に敗北し、比例代表で復活当選した。
特別国会での首相指名選挙については「多くの同志をむざむざと戦死させた『敗軍の将』の名を書くわけにはいかない。全員が白紙で臨む。そのことを決定してほしい」と求めている。
確かに無理かもしれないし、小選挙区で敗れた身であるというのも事実だが、では前回小池が当選していれば果たして麻生以上のことを成し遂げられただろうか。そうだというのならここは立つべきではないのか。
前回の立候補は茶番か。麻生当選を見越した売名行為か。
>全員が白紙で臨む。そのことを決定してほしい
そんなことが党の方針として決定できるわけないだろう。小池が白票を投じたいのなら、自分の信念に従ってそうすればいいだけのことだ。
まあしかし、敢えて火中の栗を拾うまでのことはないのかもしれない。そこまでの義理は、外様である小池にはないのかもしれない。仮に総裁になったとしても、与党民主党とうまく渡り合っていけるとも思えない。
しかし、次のニュースには唖然とした。
小池氏、町村派を退会=「派閥の時代でない」-自民(時事通信) - goo ニュース
小池氏、町村派を退会=「派閥の時代でない」-自民ほお。
自民党の小池百合子元防衛相は3日、所属していた町村派の町村信孝会長に派閥退会の意向を伝え、了承された。今後は無派閥で活動する。
退会の理由について、小池氏は同日配信のメールマガジンで、「自民党そのものの勢力が縮小した。派閥単位ではなく、党まるごとで一致団結すべきだ」と説明。さらに「もはや派閥の時代ではないと言われて久しい。大局を見失うことなく、党再生に努力したい」と強調した。
>もはや派閥の時代ではないと言われて久しい
そうですね。でも「久しい」のなら何故今なの?
2002年末、連立与党だった保守党が熊谷弘ら民主党離脱組と合同して保守新党となった。しかし保守党の一部はこれに加わらず自民党に合流した。小池もその1人であり、2003年には森派(現在の町村派)に参加し、同年の選挙前に発足した第1次小泉第2次改造内閣で環境大臣に起用され、小泉内閣の最後まで留任した。
安倍内閣では安全保障担当の首相補佐官を務め、原爆「しょうがない」発言で辞任した久間章生の後任の防衛大臣に起用されたが、守屋武昌事務次官との対立と守屋のスキャンダル発覚などにより、安倍改造内閣では留任しなかった。
2008年の総裁選では町村派の中川秀直の支援を受け、小泉改革の継承者であることをアピールしたが、3位に終わった。
これらの活躍は、町村派に加わった成果ではないのか?
仮に小池が他派に参加していれば、外様でありながらここまで活躍できたかどうか。
その町村派をあっさり捨てるというのだな。展望が見えないから。
中川秀直が町村派を継承できる見込みもないし、もはや小泉改革をアピールしてもしょうがないと考えたのだろうか。
しかし……。
これほど露骨に損得で動く政治家も珍しいのではないか。
私は以前、小池は政党を渡り歩いたとか「政界渡り鳥」だとか評されるが、それは政党自体が分裂したり合流したりして、小池がその流れに乗ったというだけのことであり、非難されるに当たらない。女性だから叩かれやすい面があるのではないか。小池が渡り鳥なら二階俊博はどうなんだと書いたことがある(「小池百合子は「政党を転々として」などいない」)。その判断は今でも誤っていないと思うが、この町村派脱退についてはかなり不信感を覚えた。
これで民主党に接近でもしたら、確かに「政界渡り鳥」と評されても仕方あるまい。
風の吹く方向に向きたい人なんでしょう。