今日、7月21日は、土用の丑の日で、ウナギを食べる風習があります。
土用の丑の日とは・・・そしてなぜその日にウナギを食べるのでしょうか?
今年の土用の期間に丑の日が2度あります。
なお、土用の丑の日というのは、なにも夏だけではなく、春夏秋冬それぞれにあります。
そもそも、土用とは、何なんでしょう。
土用とは、五行に由来する暦の雑節で、1年のうち、不連続な4つの期間で四立(立夏、立秋、立冬、立春)の直前の約18日間ずつを言うのだそうです。
今年に限って言えば、土用は7月20日(土用の入り)~8月7日(土用明け)までで、その間の丑の日が7月21日と8月2日です。
と言うことは、今年の立秋は8月8日となります。
つまり、8月8日が立秋で、その前日、土用明けの日は節分となります。
夏の節分については、2010年8月6日の当ブログに書いていますので、興味ある方は、そちらを見てください。
水彩画 花まつり F8
昨年、京都・仁和寺を訪れた時、お釈迦様の誕生日でした。
ブログ内容とは、関係がありませんが・・・・・・
では、なぜ、土用の丑の日に”ウナギ”なのでしょうか?
諸説あるようですが、一番一般的で知られているのが、平賀源内が発案したという説です。
江戸時代の末期、夏に売れないウナギをどうすれば売れるか平賀源内に相談しました。
源内は、「丑の日に”う”の字が付く物を食べると夏負けがしない」という伝承からヒントを得て、「本日丑の日」という看板をかけさせたところ、物知りで通っていた源内の言うことだからといことでウナギ屋が大いに繁盛し、それ以来、他のウナギ屋も真似をし、土用に丑の日にウナギを食べる風習が定着していったという。
ただ、”う”の付くものであれば、良いのであれば、梅干しとか瓜とか、牛(牛肉)でも良いのですが、これのキャンペーンは、ほとんど普及していません。
但し、江戸時代には牛を食べる習慣はありませんでしたが・・・・・
実際、ウナギには、ビタミンA・B群が豊富に含まれ、夏バテ、食欲減退防止には、効果的だそうです。
その他の説は、大量のウナギのかば焼きを作ったウナギ屋が、子の日、丑の日、寅の日の3日間で、丑の日に造ったかば焼きだけが悪くなっていなかったという説。
毛筆で「うし」という字を書けば、まるで2匹のウナギのように見えることからという説。
いずれにしても、バレンタインのチョコレートとか、節分の恵方巻きと同じように、断固たる由来があるわけではなく、マーケテイングの一種なのです。
誰もが、人と同じようにしたいという願望も手伝って、購買意欲をかき立てるものであるのに違いありません。