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名字を考える・・・・③ ー 名字の成り立ち -

2014年10月13日 09時28分18秒 | 独り言・社会・ニュース

最近の十大姓とは・・・・
 ①  鈴木  ②  佐藤  ③  田中  ④  山本  ⑤  渡辺  ⑥  高橋  ⑦  小林
 ⑧  中村  ⑨  伊藤  ⑩  斎藤
                                    (なお、この統計は、佐久間英氏による)

「田中」 「山本」 「小林」 「中村」 といった名字は地形や地名から思いついたものと思われますが、
しかし、「鈴木」 「佐藤」 「渡辺」 「高橋」 などは、日常生活のの中から考え出されたのでしょうか?
それは、どのようにして付けられたのでしょうか・・・・

「鈴木」姓は、古代には見られないそうです。
「鈴木」は、古くは「すすき」と読まれていました。
これは、秋に稲を収穫して積んである状態をさす言葉です。

後に稲穂を積んだものを「すすき」とされ、このありさまを「穂積」とも言われていました。
熊野大社の神官は、物部氏の同族の穂積氏で、それが「すすき」と呼ばれるようになると「鈴木」という姓が生まれました。

「鈴木」の名字は、熊野大社の末社の分布が濃い東海地方や関東地方に多い。

  
 
 今年の水彩画作品から・・・・ 

  ”公園の冬支度” F6号



「佐藤」姓は、藤原秀郷の子孫にあたる藤原系の武士が名乗った名字で、秀郷が領主を務めた下野国佐野庄にちなみ「佐野」の「佐」と「藤原」の「藤」と合わせて「佐藤」という名字が生まれました。

「田中」 「中村」 は、一つの農村が作られた時その中心部としての地名から出来ているようです。
「中田」 「本村」 「木村」 なども同じような意味で名付けられたものです。

集落の指導者で、代々神社のそばに住んで、祭りを行っていた家が、「山本」 「小林」 「山下」 「森本」 「宮本」 「宮下」 「小森」 「小山」などの名字を名乗っていたようです。

十大姓のうち「渡辺」は、嵯峨源氏の血をひく武家の名字です。
ほかに、「伊藤」 「斎藤」も武家の名字です。

「高橋」は、地名をもとに広まった特別なところから名づけられています。
古代人は、天地を結ぶ梯子や柱があると考えられていました。
つまり、神々が降りてくる神聖な土地には目に見えない高い梯子や柱があり、それが「たかはし」といい、「高橋」の地名が生まれ、その地に住む人が「高橋」を名乗ったとされています