前の記事にちょこっと書いたけど、昨日は足尾組ミニオフ会開催。
鉱石マニアの間では有名な加蘇鉱山に行って来た。
●加蘇鉱山●
マンガン鉱石を主とする鉱床で、大正5~6年頃は二酸化マンガン鉱の優良品を採取しており、最盛期には月産100~300トンと日本一の産出量を誇った。
しかし、戦後、産出量が減少し閉山、現在に至る。
今回の足尾組は、近代産業遺産としての廃鉱山を探索しながら、ついでに加蘇鉱山で沢山採れると言われるロードナイト(ばら輝石)を見つけようじゃないかと、鉱石採取にも触手を伸ばした。
ああっ、こうして段々とディープになって行くのか、自分達。
↑鉱山に向かう途中に、何とボンネット型トラックがあった!
ボンネットマニア(何なんだ!)の1192さん、狂喜乱舞。
それにしても、未だ現役稼動だよ、凄いなぁ。
手入れも行き届いてるし。
↑そして加蘇鉱山に到着。
道沿いにあるから大変分かりやすいのだわ。
「加蘇鉱山大通洞」と書いてある通り、これは通洞坑跡。
ちなみに、通洞坑とは坑口から水平に掘られた主要な運搬坑道のこと。
↑通洞坑の前は道路で、それは川に沿っている。
川には橋脚だけが残されていた。
↑対岸を見ると、コンクリ製の事務所跡や社宅跡地などが見られる。
うーむ・・向こうに渡る手立てはないものか。
↑通洞坑から山を登り始めると、このような小屋に遭遇した。
最初はトイレかと思ったけど、どうもそうではないらしい。
小屋の真ん中には屋根の付いたポスト状のものがあり、此処に何かを投げ入れて通過したと思われる。
此処に守衛さんでも居て、出入りする鉱夫をチェックしていたのかな?
↑小屋の屋根越しに選鉱所跡が見える。
↑選鉱所のホッパー口。
↑選鉱所に設えられた小さな部屋。
これって何?緊急用の電話でも置かれていたのかな?
↑選鉱所の脇の石段を上ると、大切坑跡がある。
ムムッ?怪しげな人影が(笑
今、調べたら「大切坑」ってのは坑内排水を目的とした坑道だって。
↑大切坑前にはマンガン鉱石らしき石があったので、早速ハンマーで砕き始めたたい焼きさん。
↑で、この石を拾って来た。
実は、加蘇鉱山と言えばロードナイト(ばら輝石)で、此処のズリの中から良質のロードナイトを採取しようと、各地から鉱石マニアが集まって来るのだ。
↑ホントは、こう言うロードナイトが理想。
↑それから、恐る恐る大切坑内に入ってみた。
入って直ぐはコンクリでキレイに塗り固められた坑道が続き・・・
↑コンクリ坑道の先は素掘りの坑道になる。
↑素掘りの坑道でも、このように所々でコンクリ支柱が立てられている。
↑坑道脇に部屋みたいな空間があり、水が溜められた水槽状のものがあったけど、これは何の機能を果たしたのだろう?
一見何の変哲もない水槽だけど、ひょっとしてこれが排水口で恐ろしく深かったりして・・・。
大切坑から下界に戻り、それからまた暫くの間、ロードナイトを見つけたけど、残念ながら思うような石は見つからず終い。
帰ってからネットで調べたら、大切坑の上の山に本坑のズリがあるのだそう。
もうちょっと上まで登れば良かったんだね。残念!
それと、マンガン鉱石は大変固いので、鉱石用ハンマーでないと割れないそう。
よし!鉱石用ハンマーを用意しようっと・・・って、マニアックな道が一つ増えそうでコワイ。
ところで、ロードナイトを探しながら
「ロードナイトを持つと落ち着いた人間になるそうです」
と水道ネコさんが教えてくれ、
「よしっ!今日から落ち着いたオトナになるぞ!」
と張り切って探し出す我々。
まー、こんなんじゃロードナイトの力を借りても無理でしょうなー。
そんなこんなで、雪の加蘇鉱山を後にし市内に戻った。
↑加蘇鉱山から市内に戻る道には、有名な道路標示板がある。
前にも書いたけど、我が在住市に走る国道の一部には、三つの国道が重なっており、道路標示がこんな賑やかなことになっている。
この国道のマークは通称「おにぎり」で、何と世の中にはおにぎりマニアってものが存在する。
そして、この三つの国道表示はおにぎりマニアの間で有名で、全国から此処に集まるらしい・・・たったこの一枚を見るために!
つくづく、人の数だけ趣味があるものよ、と思う。
とまぁ、話は逸れてしまったが、地元に保存状態の良い廃鉱山があると聞いて以来「一度行ってみたい」と思い続けて来たのが叶って、大いに満足。
しかも、大切坑の中に入れたしね。
これがソロ探索だと、絶対に中になんか入れない!
やっぱ仲間が居るって良いな~。心強いし、楽しいし。
1192さん、水道ネコさん、たい焼きさん、お疲れさまでした。
・・・と、この三人は、この後雪の中を足尾に向かって行ったのだ!
加蘇鉱山の坑道に入った後、足尾の通洞坑に入りに行くなんて、幾らなんでも凄すぎる!
廃坑に入ってくとは凄いですね。
私なんぞ気弱ですので入っていけませんでした。
ん~今度この山の上まで登ってみます。
いやぁ内容の濃い探索となり、とっても楽しかったです。
ホント1192さんの探求心には驚かされました。
大沢ICまでの誘導ありがとうございました。あの後の足尾への道も、スリル満点でなかなかでしたよ(笑
次回はぜひご一緒に!
本坑は、まだ上にあるわけね
ウーン 鉱山は、奥が深いネー
ところで 鉱石を探すのに 沢にもあるそうです。
近くに川があったでしょ あそこにも転がっているらしい
マムシや熊が出る時期は、沢で探すのがいいかも
やはり 鉱石用ハンマーとルーペは、足尾組メンバーには、必要かも・・・
家に帰ってから色々検索したら、加蘇鉱山では世界で最も美しいロードナイトが採れるとか。
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世界で最も美しい結晶を産したのは何と日本の鉱山でした。(中略)とりわけ栃木県鹿沼市の足尾山地に近い加蘇鉱山は知る人ぞ知る世界で最良の薔薇輝石を産した鉱山でした。写真の4cmの結晶は加蘇鉱山産薔薇輝石ですが、かつて私が見た標本はこんなものではなく、完全に透明無傷の濃いピンクの2x2x1cmほどの結晶を産したのです。
http://www15.plala.or.jp/gemuseum/gemus-ngs-feb09.html
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この記事を読んで、早速近所のホームセンターまで
ハンマーとタガネを買いに行っちゃった。
落ち着いたオトナへの道は遠いです。。。
廃坑一番乗りは1192さんでした~。
でも、加蘇鉱山一番乗りは栃さんですからね。
加蘇鉱山に関するブログを幾つか読んだら、ド素人でも結晶状のロードナイトを採取しているではないですか!
大切坑の上の山に第一坑口、第二坑口・・と坑口が繋がっており、坑口近辺にズリが出ています。先ずは坑口を探すのがポイントのようです。
お疲れさまでした。
それと、長時間の運転は大変だったでしょう。
川の対岸に渡ってみたいですねぇ・・・コンクリ製の事務所はどんな風になってるんだろ?
それと、水道ネコさんのリンク先を読むと、研究室もあった様子で、益々対岸の建物に興味が湧きます。
あ~、また行きたいな~
何せ1192さんはガイガーカウンターをお持ちですからね~(笑
鉱石ハンマー、ルーペ、そして廃坑道を行くためのカンテラも欲しいなぁ。
自分は、鉱山ってのは地表に鉱石が出ているものなのか、と思っておりましたが、地下深くから掘り出した鉱石の中で捨てられた石(ズリ)の中なら良い石を探すのですね。
ワタクシは花崗岩に囲まれて暮らしているせいか(笑)、ロードナイトが新鮮に思えて良いわ~。
お疲れさまでした。
ところで、リンク先の記事は興味深いですね。
白たいさんのコメントにも書きましたが、加蘇鉱山には研究室もあったのですね。それと、マンガン含有率が少ないロードナイトを捨てていたと言う記述にも大いに注目です。
1192さんが言われたように、あそこの川から上流に向かったところに満山鉱床のズリがあるそうです。
是非とも、大きなロードナイトを見つけて落ち着いたオトナになりたいものです(笑
これからもよろしくお願いします。
小学校の頃から鉱物大好きでした。
地学・天文が得意科目でした。
今でも大好きです。
女性を飾る宝石を見る度に「何で磨いちゃうかなぁ・・」と思ってる者です。