スポーツクラブで、バイク乗りの男子と話をしていた。
「暖かくなって来たし、そろそろツーリング再開ですね。」
と嬉しそうに言う男子に、
「足尾とか行く?」
と訊いたところ、
「足尾?行きますけど、足尾は通過点ですよ。」
通過点!!!
その一言が、カメの足尾魂に火を点けちまったぜ!
「足尾が通過点?そんな勿体ない!」
と口火を切った後は、我ながら良くぞ続くと思うくらいに足尾礼賛の言葉を並べ立てた、立てた、立てまくった。
「うわぁ~、カメさんがそんなに足尾が好きだとは。イヤ、俺もね、一度は何とか鉄道ってのに乗ってみたいとは思ってるんっすよ。」
「あ、わたらせ渓谷鉄道。通称わ鉄ね。」
「わ鉄つーんすか。」
「そ。通はわ鉄って言うの。」
「へ~。それと、足尾で何か美味いものってありますかね?」
「イチオシはますやのコロッケ!」
「おおっ!コロッケか~!そりゃ食ってみたい!」
「・・って、実は私も食べたことないんだけどさ(オイオイ)、何でもジューシーで美味しいって評判で、コロッケ買いにわざわざ足尾に来る人が居るくらいだって。」
「(ケータイを取り出し)えっと、メモしとこう。ますやの・・」
「ま・す・やって平仮名だからね。」
「ハイハイ。」
そんなこんなで、春のツーリングには足尾に通過・・ではなく、しっかりと途中下車すると約束させたのであった。
勿論、「足尾歴史館もよろしくネ♪」と付け加えたのは言うまでもない。
自分の中の足尾魂燃焼の発火温度が、どんどん低くなって行く・・・。
●追記●●●
ところで、そのバイク乗りの男子は、日足トンネル(日光から足尾に抜けるトンネル)を抜けて松木渓谷に至るルートは2~3度走ったことがあるらしい。
日足トンネルから松木渓谷に行く間には製錬所があるので、
「それじゃ、製錬所を見たでしょ?足尾の魅力は製錬所に凝縮されてるんだよ。」
と言いながら、製錬所の様子を話したところ、
「そんな大きな工場、あったっけ?全然見た記憶がない。」
と・・。
あの製錬所が目に入らないなんて!驚いた!
つくづく、興味のない人の目には映らないものなんだぁ、と感じた。
かく言うカメの目には「花」が映らない・・・って、女子たるもの、それでイイのか?!
もっとも、私らオフローダーも「林道」に入ると景色見てなかったりして・・ね。
でも、車で走ってる時とは景色の見え方が違うのは確か。あー、乗りたいなぁ・・
しかしカメさんって、本当に足尾が好きなんですね、感服しました。(本当は飽きれているんですが、ハッハ)
一度聞いてみたかったんですが、そこまでカメさんを虜にする足尾の魅力って、一体何なんですか?。
そっか・・バイク乗りにはバイク乗りの目線があるのですね。
尤も、例え車でも、石仏・石碑、鄙びた祠、廃墟・廃車、レトロ看板(これは、最近めったにお目に掛かれなくなってしまった。泣)など「見てばかり」の自分もどうかと思いますが。ハハッ
ナムナムさんも、どーぞ足尾にいらしてみて下さい♪
「見えない」人にとっちゃ何もない場所ですが、「見える」人からすりゃ宝の山です!
ワタクシに足尾の魅力を訊くなんざ、
「どうして息をするの?」
と訊くに等しいことですよ。(笑)
昨夜も、スポーツクラブで足尾伝導をやっちょりました。そしたら、何時の間にやら足尾からインド哲学の話になって・・・いや~、楽しかったな~。
ライダー君、足尾を通るんであれば、是非
通過せず見てもらいたいですね
出来れば、カメさんが歴史博物館にいるときに
さて改めて足尾に惹かれる理由を考えると
①当時の設備がそのまま残っている。
②歴史的価値があるのに評価されていない。
③評価されていないので 我々素人が保存活動や広報活動な ど支援する余地がある。
マーこんな感じですかねー
①②③の逆を考えた場合、全く魅力無いですよねー
こんな感じに纏めてみました。
カメさんどう?
足尾が「通過点」だの「通り抜け」だのと聞いちゃ、黙っていられません!
①②③の理由には激しく同意。
しかしながら、自分にとっての①②は、最早理屈や言葉を超えたフィジカルな域にまで達しております。
そう、呼吸をするくらい自然に足尾を想い続けているのです♪
その上で、③に関しちゃ更に激しく同意。
それにしても・・・
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製錬所、観たいな~。