旧愚だくさんブログ

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京の真言寺院を訪ねて

2011年01月19日 | 仏教・仏像

「真夏に真冬を感じる、それが俺のやり方だ」
これは、御大JIMMY PAGEの名言。

そしてカメは考えた。
連日氷点下を記録する今だからこそ、猛暑の中でも一際暑かったあの日を綴ってみようかと。

あの日とは、京都・奈良を彷徨い歩いた三日間・・・不幸にも最高気温39.9度を記録した日々だった。
ああっ!これは御仏がお与えになった苦行なのか!

・・てなワケで、
「2010年仏浴の旅」のうち未公開のものをアップしてみる。
つーかさ、今夜はジムに行かないのでヒマなんよ~(笑

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↑「2010年仏浴の旅」最終日の朝。
テレビをつければ「猛暑!猛暑!猛暑!」のワードが飛び交い、空調の効いた部屋に居ながらもゲンナリする。

インフルエンザ時の体温の中で一日中奈良を徘徊した疲れと、持ち込んだ酒類を飲みきってしまおうと深酒したのとで身体が脱水気味。

こんなんで、今日の京を乗り切れるのか、自分!
おやじギャグが飛び出すうちは大丈夫か(笑

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↑ホテル直ぐ近くの烏丸御池駅(地下鉄東西線)から乗って醍醐駅で降車。

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↑醍醐駅からは、市営住宅が立ち並ぶ中の歩行者専用道路を歩く。
いやぁ・・見事に雑草だらけ。
この手の管理の悪さは気になって仕方がない。

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↑歩行者専用道路が切れた時、目の前には醍醐寺が!

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↑拝観料を払って進んで行くと西大門と名付けられる仁王門が見えて来る。

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↑まあるいお目目がキュート♪

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↑ちっとも怖くねーし。

てっきり江戸時代の仁王さまかと思ったら、藤原時代の作なのね~

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↑青々とした紅葉
嗚呼、これが赤く色付く季節が来ようなんて、到底考えられない。
今は、ただただ蝉の声に包まれるばかり。

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↑金堂(国宝)
この金堂が、醍醐寺の中心のお堂で、ご本尊・薬師如来坐像が安置されている。
薬師さまは秘仏なれど、その脇を固める五大明王像が素晴らしい。

ちなみに、ご朱印をお願いしたところ、若い坊さんが左手で朱印して下さった。
いやぁ、左手で筆を持つ姿って初めて見たよ。
連綿線とかちゃんと出せるのだろうか。

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↑不動堂

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↑真如三昧耶堂

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↑この門の先を行くと上醍醐へとつながる。
行かなかったけど(汗

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↑五重塔(国宝)
この五重塔を仰ぎ見た時、それまでベッタリと身体に張り付いていた疲労がスルッと取れた。
そして思った
「嗚呼、真言って良いな~!真言寺院って良いな~!」
と。
心の底から、真言への愛慕が湧きあがる・・・そんな感じ。

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↑丁度、特別展が開かれていたので「霊宝館」へと向かう。
向かう途中の枝垂桜が素晴らしい!
きっと、滝のような花を付けるのだろうね。

醍醐天皇の発願により造立された薬師如来三尊像(国宝)を中心とする貴重なお像を多数拝観、素晴らしかった。
藤原時代の如意輪観音坐像(重文)がツボだったなぁ♪

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↑醍醐寺の次は、我が総本山智積院へ。

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↑金堂
立派おすなぁ・・・
しかし、哀しいかなRC建築(涙

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↑そして、最後は東寺。
これは南大門。
毎回、京都・奈良の仏浴の旅の最後を〆るのは東寺と決めている。

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↑南大門から観た金堂。

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↑五重塔

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↑灌頂院
此処で「後七日御修法」が厳修される。

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↑白砂の照り返しがまぶしい!

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↑鬼瓦と夏の空

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↑講堂と金堂

毎度のことで、講堂にて長時間を過ごす。
そうして、心ゆくまで羯磨曼荼羅の世界に浸る。
それにしても、帝釈天・・・何故に貴方はイケメンなのだ!
それはもう罪なくらいに!

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↑五重塔

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↑そんなこんなで、ヘロヘロになりながらも精力的に歩き、思う存分仏浴した三日間だった。
あ~!浴びた!浴びた!


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4 コメント

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Unknown (ナムナム)
2011-01-19 23:17:15
>御大JIMMY PAGE
・・・・にはなれませんねぇ。
この日々の寒さの中で、暑さはもう思い出せませんねぇ・・・・。

そういえば、学生時代、智積院に行くのは夏休みと冬休みでした。
京都盆地のあの蒸し暑い時と、寒い時しか行ってなかったです。
研修に行くだけで、どこも見ないで帰ってきてましたっけ。
今思えばもったいないことをしました。
返信する
ナムナムさん (カメ)
2011-01-19 23:53:34
ナムナムさん

厳冬だからこそ猛暑の頃に思いを馳せてしまう自分は、身体の髄までPAGEが染み込んでいるのでしょうか・・(愛

もしも自分が学生時代に戻れるのなら、
その有り余る時間を迷うことなく
「歩き遍路」
に使いたいと思います。

遍路と言っても関東じゃないですよ(汗
四国です。
返信する
Unknown (ナムナム)
2011-01-20 15:26:15
仰るとおりです。
学生の時に「気付く」べきでした。
でも、ショーガナクテ行っていた大学で、向学心なんてものも、宗教心なんてものも持ち合わせていなかったので「そっち」には向きませんでした。
四国は、学生の時に回っておけば良かったと、私も思ってます。
もはや「老後」しかありません。
一緒にいかが?

>関東じゃないですよ
・・・ある意味、関東の歩き遍路の方がキビシイかも・・・(笑
返信する
ナムナムさん (カメ)
2011-01-21 09:34:46
ナムナムさん

遍路は、健康、家族、お金に恵まれないと出来ません。
とても贅沢な旅でもありますよね。

あ、それと時間!
やはり、我々は老後に出るしかなさそうです(涙

遍路もさることながら、インド、カンボジア(アンコールワット)、スリランカに行きたいと思うております。
特にインド!
文化大革命以前は、そのリストの中に中国も入ったのでしょうが、あの国の仏教遺産は悉く破壊されてしまいました(涙

>・・・ある意味、関東の歩き遍路の方がキビシイかも・・・(笑

その中でも厳しいと言われるのがウチです(笑


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