民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

安曇野市三郷北小倉の三九郎

2018-01-08 09:52:28 | 民俗学

昨日、三郷北小倉の三九郎を見てきました。ここでは昔から7日にしています。7日早朝に道祖神の御柱を倒してオンベなどの飾り物をはずし、縁起物として参加者に配ったあと、各家庭から集めたしめ縄や松と一緒にサンクロウを作って焼くのです。7日に焼くということで、マユダマを焼いて食べるという習俗はないそうです。

写真で見てもわかりますが、この地区の特徴は御柱に飾った、ニッテン・ガッテンの大きな飾り物が三九郎にあることです。これは毎年焼いてしまう地区と、作るのが大変だからと3年に1回焼く地区があるといいます。基本的には小学生の子どもが参加して行う行事ですが、東京などから移住してきた家では保護者の負担が大変だからと、子どもを参加させないとのことでした。それもあんまりじゃありませんかね。この火の前でテレビのインタビューを受け、解説をしました。実はもう一か所同時に行っていて、そちらで焼いてしまうならくださいといってもらった、ダイオンベ(右:御柱に横に並べて飾られたもの)とショウオンベ(左:御柱のてっぺんに縛り付けて飾られたもの、同じ三郷中萱の熊野神社の祭りでお船や屋台を飾った花竹と同じもの)が下の写真です。1年間飾っておいて、来年の三九郎で焼くものだから来年も見に来て下さいと言われました。


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