ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

西穂高岳 ~北西尾根から~ 2023

2023-03-02 | 山登り

23・2・27 Mon  

先月から持ちこしてきた西穂高岳北西尾根の山行を漸く実現できました。
新穂高温泉(6:00)を発ち穂高平を経て北西尾根取付きへ。雪質はモナ
カ状で時々踏み抜いてガボったりしましたがアイゼンを付けて歩けるく
らいで深いラッセルはありませんでした。

 

 

 

 

固く締まった積雪の表面を蹴破りながら一歩一歩と登ってゆくのがこれは
これでツライ…、とにかく100歩歩いたら交代してひたすらそれをガマンし
て上へ上へと登るのみ。今朝から似たような景色の中を何度と歩いてきた
ような感覚に陥りそうな、そんな登りがつづきます。

 

 

 

 

そんな中、2100mを越えた辺りからは幕場のことも考えながら進んで行く
と、2400m付近に西尾根方面にも拓けた良さげな場所があったので本日の
行動をここで終了することにしました(14:30)。

 

 

 



行動を止めるには時間的に早い気もしますがこれで丁度よいのかもしれな
いです。今日は自分の体が重くて疲れが思うように抜けていないように感
じているから。夕飯はいつものようにⅠ垣さんが手前でFDした食材で考え
た豚丼とお味噌汁をいただきました。その後、就寝(20:00)

 

 

 

23・2・28 Tue 

起床して(5:00)ラーメンを食べてからテントを撤収して出発(7:00)。
僕達が泊った2400mの幕場の更に50m程上部にも幕場に使えそうな平地
がありましたが、それ以降は風の影響を受けやすい場所ばかりでした。
そんな事を思いながら西尾根とのジャクションピークを目指します。

 

JPまでは雪庇が発達している雪稜を辿ってゆきます。硬く締まっていて
滑り落ちると止まりそうにないようですから、そうはならないように気
を遣いながら歩きました。

 

 

 

 

それとは気付かないまま第一岩峰を越えて西尾根と出合うJPへ標高を上げ
ながら近づいてゆくと眺望の方もグングンとよくなってゆきます。

 

 

 

 

西尾根とのジャクションピーク(9:05)に着くと西尾根から登ってきた
パーティのトレース跡がありました。

 

 

 

 

トレース跡は第二岩峰の基部を捲いて先へと延びてゆくのでトレースから
脱して岩稜側にルートを取り第二岩峰を絡んで越えてゆくことにしました。

 

 

 

 

第二岩稜を越えたら最後に山頂手間にあるルンゼ状の岩稜帯を抜ければ
核心部が終わって、あとは目の前の山頂へと向かって登るだけです。青
空の下、見晴らしの良い西穂高岳山頂(10:44)には誰もおらず冷たい風
が吹いているばかりです。山頂での写真は撮りましたが休憩はとらずに
そそくさと西尾根へ戻り穂高平を目指して下山します。

 

 

 

 

 

西尾根の岩稜帯での下りで二ケ所(三回の懸垂)で再び JPの鞍部へ。

 

 

 

 

北西尾根とのJPから西尾根へとルートをとって穂高平へと下ってゆきます。
そうそう、西穂の山容で言えばこの西尾根から望む姿こそがサイコーにカ
ッコイイのだと自分の中では勝手にそう思っています。

 

 

 

 

小岩場は手前から捲いて小ピークとの鞍部(13:34)へ。途中には笠ヶ岳
へと連なる幾つもの稜線が望めるステキなところも。

 

 

 

 

小岩場と小ピークとの鞍部から再びトレース跡を辿って下ってゆきます。
振り返ると西穂の空には月がありました🌛

 

 

 

 

・1946を過ぎて下った樹林帯の中を本日のテンバ(16:14)にしました。
今日は緊張する場面が長く感じていたせいか歩行距離の割には疲れまし
た。明日は下山のみなのでゆっくりと夕飯を食べて、それから不足分の
水を作りながら過ごしてから就寝(20:00)

 

 

翌日は5時に起床してゆっくり目のスタートです。穂高平(9:10)へ下り
立ち新穂高温泉へ。辺りはすっかり冬から春へと季節が変わったような
暖かな景色でした(※この日、春一番がふいたそう)。
Ⅰ垣さんのおかげで初めての北西尾根から西穂を登って懐かしいうも

度目かの
西尾根を歩くことができました、今回もお疲れさまでした。