ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

屏風山 2021 ~デサアラクラ沢~

2021-06-01 | 山登り

21・5・31 Mon 

今回は久しぶりsさんを誘って、笹生川ダムの奥にある中ノ水沢から
屏風山へと登る山行に付き合ってもらいました。笹生川本谷と坂見谷
との出合い近くにある駐車スペースで支度を済ませて入渓(6:40)。
前回の沢登りのときの反省を活かして今回はネオプレンの靴下を履い
てきたので沢水の冷たさも気になりません

 

 

最初のダムを捲き上がり、しばらく沢の中を進んだところにある左岸の
捲き道へ。そこから沢床を離れ"奥越の水平道"のような捲き道を辿って
西ノ水谷出合(8:20)まで小一時間ほど手前の地点へとワープ
ここから再び沢床を遡って西ノ水沢出合をパスして東ノ水沢出合(8:53)
へ。

 

 

 

 

中ノ水沢を遡ってゆくと右岸の赤いナメ床の枝沢を見送った次が1993年
9月に登って以来27年ぶりの再訪となるデサアラクラ沢です(9:35)。
またこうして来れたことがとても嬉しく、そして懐かしいです 

 

 

 

 

最初に来たときは山岳会の先輩達とでしたが、今回はsさんの力を借り
ることで立ち塞がる難関を突破することができました。

 

 

 

この沢ルートは比較的易しい小滝の連瀑帯となって山頂近くへと延びて
います。とはいえ油断は禁物です

 

 

 

心地良い緊張感を保ちつつ枝沢の出合を確認しながら薄れつ延び上がっ
ている沢筋を辿って山頂近くを目指します。そこにあるのはシャクナゲ
を交えた粘りのある藪漕ぎなものですから藪目を読みながら藪漕ぎムー
ブを駆使してこの苦しい区間を喘ぎつつ進んでゆきます



 

小径が現われてくると屏風山(12:36)の山頂です。この山頂に立てたこと
の満足感は色褪せることなく今も変わることはありません。
(↑写真は色褪せてます)。
少しでも心に焼き付けておこうと白山や能郷白山等の山々を見渡しながら
お昼にしました♪

 

 

 

山頂を満喫した後は小径を利用して下山します。この屏風山には岐阜県
側から登山道があるので、その小径を利用して標高差400mを県境鞍部へ
と下った地点から下降ルートになる東ノ水沢へと降り立ちます。
(↑登山道から振り返りみる屏風山)

 

 

 

懐かしい雰囲気の東ノ水谷を下ってゆきます。ここは特に困難な箇所も
ないので気楽に歩くことができます。そんな状況の中、今夜の泊り場を
何処にしようかと選びながら進んでゆくとナベクラ沢手前に良い感じの
河原がありました。

泊り場を決めた後は、まずは薪を拾い集めます。その後、sさんは釣りに、
僕は焚火を熾してここで泊るための仕度をすることにしました。

 

 

 

釣った魚は刺身にして、刻みギョウジャニンニクを添えて。

 


sさんが持参したブタバラはじっくりと熾き火で炙り焼き。僕はギョウジャ
ニンニク混ぜ五目炒飯などです。今夜の夕飯はこんな感じ

食後は焚火をしつつ横になって星空を眺めていた迄は覚えていますが、気が
付くと寝落ちていました…あらためてタープ下の寝袋に入って就寝(21:20)

 

 

                         

 

 

21・6・1 Tue 

辺りが明るくなってきて眠りから覚めました。うぅぅ、河原で寝るとな
んだか背中がイタイなぁとか、明け方は寒かったけどよく眠れたぞ等と
思いつつ時計をみると、まだ朝の5時前なのでした 
早速、真っ白な灰の中で燻ぶっている熾に薪をくべて火を熾します。

 

 

 

今朝の朝食は昨夜のブタバラの残りとギョウジャニンニク入りのラーメン
です。今日の行程はこのあと中ノ水谷出合までゆき、あとは昨日のルート
を戻るだけなので時間には余裕があります。なので食後にcoffeeをのみな
がらのんびりとした朝を過ごせています。陽が射しこんできた頃に片づけ
を済ませて出発(8:00)。

 

 

 


西ノ水谷出合を越えた途中で、sさんが撮ってくれました。画像は現在の
自分👆と27年前の写真👇です。こうして比べてみるとその違いは一目瞭然
…、ざいごクサイおんさんに仕上がっているのがよく分かります… 

 

 

                     


👆 27 years laterの写真にみるガリビエールやトロールも、今となっては
それさえもが懐かしい、当時は普通に使っている人を見かけたものですが💦

 

 

 

西ノ水谷出合から小一時間ほどで捲き道の入口に到着(9:00)。あとは
「落ちたら死にそうで怖いところ」だけが似ている"奥越の水平道"のよ
うな捲き道を昨日とは逆向きに辿ってゆきます。 

 

 

 

緊張から解放された後に広がる堰堤上流の長閑な河原の景色が僕は大好き
です。時代は代わってもこの景色は当時と変わっていないなと思えるしそ
れが僕には嬉しいです
(仮に変わっていても僕の解析能力での識別は不可能ですが)。

 

 

 

 

最後は笹生川と支流との出合から車道へ通じる小径を登り返して車に
到着です(10:49)。sさん今回もお付き合いありがとうございました。
愚痴っぽい僕ですが、また一緒に遊んでもらえると嬉しいです

「マディソン郡の橋」やバイザー越しに見えるアランプロストの
眼差しに憧れた、そんな1993年。