キャプテン

ちばあきお
13 MAR 2013
集英社
iBooks

「負傷しながらも最後の最後まで試合をすてない谷口の態度が、イガラシをふるいたたせて、ただ気力で投げさせていたのである。」

という本を読みました。予定されていた試合が雪の影響で中止になったので。普段漫画は一切読みませんが、これは小学生の頃によく読んでいました。確か文庫版も実家にあると思いますが、iBooksで目に付いたので電子版を購入。とりあえず、谷口時代を一気読みしました。

この漫画の面白いところは、主人公であるキャプテンが代わって行くところです。それぞれのキャプテンが持つリーダーシップであったり、世代交代であったり、チームの成長と遍歴が描かれています。野球部が舞台となっていますが、あらゆる組織に通じるものがあります。今になって読み返してみると、改めて奥が深いなあと思います。会社やAXISに置き換えて考えると、しっくりくるものがありますから。

谷口キャプテンは、何はともあれまずは自分が率先してやる。そういう思想の持ち主です。それも自然に、当たり前のように。10歳そこらで繰り返し読んでいたおかげで、その影響は自分の中に深く根付いているような気がします。